今朝のニュースで神田財務官をミスター円として紹介していた。
日本の存在感が変化し、誰も円の動向に関心を持たなくなった。寂しいことだ。円の存在感を高めるための改革をすぐに始めなければならない。と言う話であった。為替については「過度な変動は望ましくない」と言っているが「過度な円の低下は望ましくない」が正しいだろう。円安を止めるには円を強くする改革を始めなければならないというがどうすれば円は強くなるか神田財務官からは聞けなかった。
私の持論を述べると「30年続いたデフレを終わらせることだ」と言いたい。もっとわかりやすくいうと財務省は30年間「日本のGDPを550兆円以下に抑えてきた」つまり「日本人に550兆円以上お金を使わせない」ことをやってきた。これを改めて「日本人にお金を渡して使わせる」ことをやればいい。これはデフレとはお金の使い方が少ないことと言う事実に対応している。何に使うか指定する必要はない。お金を渡して必要なものに使わせるのである。安倍氏が年に80兆円刷らせて10年になるがこのお金は国民に渡っていない。国民に渡っていればGDPが増えるはずである。国債を買うのではデフレ脱却に繋がらないので中止し、国民に平等に80兆円を分け与えるのである。これは月額5万円の給付になる。夫婦二人で10万円になるから結婚する人も増える。子供一人で5万円だから子供も作れる。80兆円が全部消費に回ることはないだろうが10%成長することは十分あり得る。確実にデフレ脱却に向かうだろう。現在80兆円は国債と引き換えで富裕層に渡り、富裕層が米国債を買うことで円安と米国のインフレの原因になっている。私は現在の円安と米国のインフレは日本国が原因だと思っている。80兆円で国債を買うのを中止し、国民に平等に配布することが神田財務官がいう円を強くする改革になる。これは日本人の貧困化と少子化と円安の全てを終わらせることと同じだ。しかしこれは政府の借金が増えるとして政府は実施できないだろう。失われた30年(財務省の財政再建路線と言い換えてもいい)で政府が国民に与えた損害は1000兆円を超え、第二次世界大戦の被害に匹敵する。神田財務官の頭の中にどうすればいいかの案はない。被害を与えたという認識もないだろう。神田財務官の頭の中は空っぽなのだ。