かなり前から聞いていたが韓国が東京五輪をボイコットするという話が聞こえてくる。基本的には賛成である。日本は東京五輪を開催する資格がないというのであればなぜ資格がないのかわかりやすく説明して賛同者を募るべきである。ただ思ったほど賛成者が集まらないという理由でボイコットを取りやめるのは格好が悪いであろう。韓国がなぜ東京五輪をボイコットするのかをわかりやすく順序立てて説明し、大向こうの理解を得られるよう努力すべきである。韓国の理解者を得るいい機会である。全韓国人がボイコットによって気が晴れるのであれば、ボイコット自身積極的に推進するべきである。他の五輪参加者も韓国が参加したくないのを無理に五輪に参加せよとは言わないはずだ。参加する人もボイコットする人も「それぞれ気持ちよくなることを追求した結果」であれば誰にも依存はないと言えるであろう。
日本の決勝勝ち抜き戦進出で西野さんの続投が決まったとの声もあったがあっという間にクリンスマン氏に大筋決まったという報道があった。西野さんについて開始早々10人になったコロンビアにしか勝てなかったとかベルギーに2−0の有利な状況から勝てなかったという評価が技術委員会の大勢であったと説明されている。しかしハリル監督解任の前の状況はどうであったか考えるべきである。決勝勝ち抜き戦に出れないと見たから解任したのではなかったか。西野さんは良くやったというべきである。過去の外国人監督の実績は良くない。トルシエの時は地元開催であったので同列に論じられないが決勝勝ち抜き戦1回戦でトルコにリードされた時にほとんど有効な手を打てなかった。ジーコ監督の場合は予選リーグ第3戦で格下の豪州に1−3の逆転負けだしザッケローニ監督の場合は同じく予選リーグ第3戦でコロンビアに1−4の大敗で悲惨であった。トルシエを除いて外国人監督ではw杯で1勝もしていないのである。外国人監督ではW杯で大敗し、サッカー人気や日本代表の人気が落ち込んだという実績しかないのだ。
ハリル監督の場合は終盤になってもメンバーが固定せず、連戦、連敗で次第に自信が失われていく状況にあった。日本のFIFAランキング61位というのはハリル監督が下げたのである。西野さんはわずか2ヶ月で現実的な戦えるメンバーを決め、自信を回復させる作業をしなければならなかった。ベルギー戦の前にはほとんどの選手がベルギーには勝てるというほど自信を回復していた。
日本が勝つには組織的に戦わなければならないがそのためには指揮官と選手の間のコミュニケーションが大事である。外国人監督で成績が上がらないのはその辺に理由がある。セネガルのような国でもセネガル人が監督を務めているのである。日本人監督を探すべきである。
日本人監督しか予選リーグを突破していないという実績を前にしてなお外国人監督に固執するのは技術委員会が外国人に対する劣等感に囚われているのではないか。ジーコ監督やザッケローニ監督の時のw杯最終戦における大敗は自信をなくして雪崩を打って敗走という感じであった。言葉の通じない外国人監督の弊害以外の何物でもない。ここで外国人監督をまた選任するのは日本はサッカー後進国ということを内外に宣伝するようなことであり、国民に劣等感を植え付けようという魂胆があるとしか思えない。国民の納得は得られないであろう。
多数の日本人選手が現在外国のサッカーリーグで活躍していることをサッカー国としてレベルが向上した証という主張がなされるが日本の国内リーグのレベルを上げることが大事である。外国に行かず国内で切磋琢磨することで技量の向上が望めるような環境にすべきである。日本の野球は米国と並んで先進国として尊敬され多くの外国人が真面目にキャリアの積み上げに努力している。外国で活躍しているサッカー選手が日本に戻り、jリーグで活躍するようになれば、ドイツや英国と並ぶレベルのリーグに近づくことが可能である。jリーグのレベルを上げ、多くの外国人サッカー選手をjリーグに受け入れてこそ英独仏と並ぶサッカー大国になるのではなかろうか。いつまでも外国人監督に依存していては日本のサッカー国としての発展が遅れることは間違いない。
昨夜の浦和のACL優勝は良かった。浦和の最近のJリーグでの成績はあまり良くないがACLでの戦いは見事であった。全体を通して8勝4敗2引き分けだから全勝で決勝まできたサウジのアルヒラルに比べて苦労したと言える。決勝トーナメント1回戦は初戦0−2からの逆転勝ち、準々決勝は初戦1−3からの逆転勝ちと勝負強い戦いで、準決勝、決勝も初戦1−1から次に1−0という同じスコアで無駄のない点の取り方で勝ち切る戦いぶりは見事であった。これまで日本勢はACLに力を入れていないと言われて来たが、今回の浦和優勝はその評判をひっくり返したという意味で大きな事件といえよう。
川崎フロンターレと水原とのACLの試合で川崎のフアンが旭日旗を掲げたことが問題になり、執行猶予つきながら無観客試合が言い渡された。旭日旗が差別的で政治的であるとして規約に違反しているという裁定である。旭日旗は日の丸と同じで日本の国旗ともいうべき歴史的、伝統的なものである。差別的な意図、政治的な意図など待ったくない。きっちり反論して、理解させなければならない。
大阪場所で稀勢の里が逆転優勝した。景気がいいと日本代表の成績も悪くない。こころなしか経済とさまざまな勝負事の成績が連動しているように感じられる。安倍首相のデフレ脱却はうまくいっていないが有効求人倍率は1.35あたりで空前の人手不足である。誰もが十分な給料をもらっているわけではないが何らかの仕事についていると相撲や野球を楽しむ余裕が出てくる。観客が多くなると選手のやる気も出てくるというものだ。WBCの日本代表は優勝できなかったが無敗で決勝勝ち抜き戦に進出し、米国に惜敗というので評判は悪くない。サッカーの日本代表はUAEに快勝し、W杯ロシア大会出場に視界良好だ。
伊調馨の4連覇に対して国民栄誉賞を送ることが検討されているという。あまり乱発すべきではない。吉田沙保里が4連覇に失敗したことから急に浮上した話ではなかろうか。3連覇で吉田がもらったから4連覇した伊調にやらないのはおかしいというのであろう。一番多くもらっているのは野球界である。王、衣笠、長島、松井 の4人である。野球界で4人に対し、レスリング界は2人、では優遇しすぎではなかろうか。高橋尚子、は1回優勝しただけで貰ったのに対し、北島は平泳ぎで4個の金メダルをもらったが国民栄誉賞をもらっていない。不公平はいろいろあるが、不公平を言われるのは避けられない。千代の富士は国民栄誉賞をもらったが大鵬はもらっていなかった。これを不公平という人がいたが死後すぐに大鵬に国民栄誉賞を送ることが決まった。死後送ってもいいのなら手塚治虫にやってほしい。イチローも当然貰っていいと思う。
あまりに乱発すると国民栄誉賞の価値が下がる様な気がする。
さる1月30日AFC U-23選手権2016 の決勝が行われ、日本は3−2で韓国に逆転勝ちをした。前半1−0 で後半早々に2−0となった時点で負けたと思って寝てしまった人が多かったと言われるがその後15分で3点を入れ、逆転勝ちした。最初の反撃は後半に投入された浅野拓磨が矢嶋のスルーパスを受けてデイフェンダーとキーパーをタッチの差でかわしてゴールに流し込んだもので最高に難しいゴールであった。2分後には植田直通のクロスを矢嶋がヘディングでゴール上すみに決め2−2に並んだ。後半20分頃から韓国選手は足が止まり、面白いように点が入った。3点目は同じく浅野拓麿が抜け出しキーパーをかわしてゴール右に流し込み逆転した。
同じ頃大相撲初場所で琴将菊が14勝1敗で日本人力士10年振りの優勝を果たし、大阪女子マラソンでは2時間22分17秒で福士加代子が優勝した。最近は黒人が優勝するのが決まりみたいな風潮で日本人のなかでの1位を目指すと言う消極的なレースが多かったが福士は果敢なレースを展開し2位に6分以上の差をつけて久しぶりの好記録で優勝した。最後まであきらめずに努力することで運が開けることを実証した形になった。愉快であった。
厚顔無知にもほどがある。鄭夢順がFIFA会長選に立候補するという。FIFAを改革するそうな。鄭夢順はソウル市長選に立候補した時「2002年日韓世界杯において審判を買収してベスト4まで進出したのは私の功績だ。買収を成功させることができたのは私の能力の現れであり、ソウル市長も十分勤まる」と自賛した。つまり日韓世界杯で審判買収をしてベスト4まで韓国を進出させた張本人が鄭夢準なのだ。こういう男がFIFAを改革出来るのか。厚顔なのは会長選で日本に支持を要求している点である。日本サッカー協会もなめられたものである。「鄭夢準は日韓世界杯において審判買収を行った。日本サッカー協会は鄭夢準以外に投票することをここに明言する」という声明を出すべきである。
W杯のコロンビア戦は前半1−1で、多くの国民に夢を持たせたが3点取られて敗戦になってしまった。「勝たないといけない」のは間違いないが「ぎりぎりに勝てばいい」ので最初から守備を顧みず攻め一方でいい訳がない。コロンビアは後半からロドリゲスとマルディネスを入れてきたのだからなおさらだ。もう少し守備に力を注ぐべきであった。
ギリシャは日本が負けると考えてコートジボアールに勝つために戦ってきた。そして首尾よく勝った。これは確実に予想されていたことで日本がコロンビアに勝つための努力を真剣に着実にしたたかにやるべきであったことを示す。1−4の結果は日本が全く守備を軽視していたことを示す。その意味で日本の作戦負けと言える。点を取って点を取られれば意味はない。取られないために努力する。はるかに大事である。日本代表が未熟であったことを意味する。
さらなる成長を期待したい。
ギリシャ戦は数的優勢の中引き分けてしまった。数的優勢が実現してから攻めの姿勢が薄まったように見えたのは腑に落ちない。ギリシャの守りの姿勢が強くなったことが原因かもしれない。
前回の覇者スペインは連敗して早々と脱落、直前に日本に3−1で負けたコスタリカは死のグループで唯一勝ち残れないと思われていたが早々と2勝して決勝トーナメントへの進出を決めた。お陰で英国が脱落、イタリアとウルグアイのどちらか一方だけが決勝トーナメントに出ることになった。スペインや英国が早々脱落を決めた。まだ脱落が決まっていない日本はたいしたものだとも言える。W杯では我々は日本チームが「常に勝つ」ことを求めているが「常にいい試合をする」ことを求めるのが正しいのであろう。
ともあれサッカーは何が起こるかわからない。第三戦のコロンビアを倒して名誉挽回すべし。
ブラジルW杯の初戦コートジボアール戦は2対1で逆転負けをした。考えてみると本田の先制点以外チャンスらしいチャンスがなかった。最初日本が良かった時期が少しあっただけで終止コートジボアールに押されていた。逆転されたのは後半ドログバが出てきた直後である。これはドログバが出てくるだけで浮き足立って、信じられないように簡単に2点を献上してしまった。
ドイツ大会の対オーストラリア戦の再現のように見えた。
日本チームは有名チームや有名選手に弱いという特性を持っている。昨年のコンフェデ杯ではイタリアやメキシコには戦う気力をもって善戦するがブラジルには完敗するのが決まりであるかのように完敗する。今回はドルグバという名前に負けた。ドルグバが出てくれば点を取られるという暗示にかかったかのように点を取られる。こういう弱さがあることを知らねばならない。
ザンビアに4対3で勝ったが点を取られ過ぎである。今回は4点取れたが4点取れる試合は10試合に1試合もない。こんなに点を取られてはC組2位以内にいるのも難しい。
よかったことは不利な状況から勝って終わったこと。3点目の本田のゴールはよかったがアシストの森重の功績が大きい。4点目の大久保のゴールもアシストした青山のロングを含めて奇跡的である。本田と香川が復調してきたように見えるのは心強く感ずる。
14日目に稀勢の里が白鵬に勝ったときに万歳をした人が多かったことから多くの日本人が稀勢の里の勝利と横綱昇進を待ち望んでいることは疑いない。
万歳を叫んだ人が多かったことを「軍靴の音が近づいてきた」と馬鹿馬鹿しいことを言う連中がいる。馬鹿は死ななきゃ直らない。
川上哲治は熊本工業時代に投手川上、捕手吉原を擁して甲子園で準優勝し、昭和13年に巨人に入団した。巨人がほしかったのは捕手の吉原であり、川上はおまけであったという。
彼の経歴を見ていると昭和14年、19歳のときに最初の首位打者になっている。その年、驚くべきことに彼は投手として6勝4敗の成績を上げているのだ。軟投派であり、たいした投手ではなかったというが6勝をあげているのはたいしたものだ。二刀流なのだ。もともと川上哲冶は投手として巨人に入ったがすぐに打者転向を命じられたといわれている。投手としての仕事もやらされていたのであろう。川上を子供のころ知っていたがそれは晩年の5年ほどである。長島の入団の年に4番であったがすぐに長島に4番を譲り、その年の終了後、日本シリーズで西鉄に3連勝の後4連敗して日本一を逃して、引退を発表した。