失なわれた20年とアベノミクス5年の25年間は財政再建を行ってきた。失なわれた20年は緊縮財政だけ、アベノミクス5年では日銀券を年間80兆円刷らせたが刷ったお札を政府が使うことはなかった。現在物価上昇率は1%以下である。目標の2%にはほど遠い。アベノミクス5年でデフレ脱却は実現しなかった。これから言える事は財政再建路線を取り続ける限りデフレ脱却はできないという事だ。デフレ脱却のためには御札を刷っただけでは不十分だという事。アベノミクスの出発時点で「御札をすれば2年で物価上昇率は2%を超える。超えない時には辞任する」と日銀副総裁がいつていた。実際を見れば御札を刷っても財政再建路線を堅持しているので日本経済は成長していない。国民の貧困化は終わっていない。ゆとり教育の真の目的は子どもの学力を貧困化する事であった。授業時間を減らし、課題を減らし、問題を易しくして、正解率をあげ自信を持たせれば、子どもたちにゆとりが生まれる。円周率は3.14ではなく3でいいというものだ。子どもたちの学力を落とすのが狙いだったのだ。教育界に反日勢力が巣食っていて、学力貧困化を企画し、大々的に実施したのだ。経済の面では財政再建路線が同じ目的のもとに採用されている。過去25年間財政再建の名の下に歳出削減と増税が実施された。デフレはお金の使い方が少ないと発生する現象である。デフレ脱却を目指すのであれば歳出削減と増税ではなく、財政出動と減税が必要な事は小学生にもわかる事だ。本当の狙いはデフレを深刻化して国民を貧乏にする事だ。ゆとり教育は5年続けなかったからよかったが財政再建路線は25年間続けられた。その結果サラリーマンの平均年年収は2000年の470万円から2015年には415万円に減り、大勢の若者が結婚もできず、少子化が深刻化した。日本は世界最強の経済を持っていた。財政再建など必要なかったが無理に財政再建路線を押し付けるために「日本は世界最大の借金国だ。人当たりの借金は800万円になる。」「ダムが無駄に作られている。新幹線が無駄に作られている。」というキャンペーンが毎日のように繰り返された。実際は世界最大の債権国なのだ。経済学者、官僚、政治家の中に経済がわかったものが皆無であった。この偽情報に騙されて歳出削減と増税をくりかえしたのだ。デフレ脱却は世界一簡単な仕事だ。お金を使えばいいからだ。この簡単な仕事が25年間成功しないという世にも不思議な現象が起こっているのだ。デフレ脱却(景気を良くする)と言いながら本当はデフレを助長する(景気を悪くする)政策を取り続けていたのだ。子供に学力をつけるためと称して学力を落とすための様々な工夫が実施されたゆとり教育と同じなのだ。日本にはお金がいっぱいあるので財政出動と減税をやれば5年程度でバブル崩壊から立ち直り、低成長にならず、インフレを維持できたはずだ。そうすれば現在のGDPは1000兆円以上にはなっていたはずだ。
日本はお金はあるのに節約のしすぎで或いはお金の使わなさすぎで不景気に陥り貧乏化したのだ。その証拠に使わなかったお金が腐る程余っている。まず対外純資産は450兆円である。さらに企業の内部留保は450兆円だ。さらに安倍内閣になって日銀に年80兆円を刷らせたがその総計が450兆円になる。合計1350兆円もお金が余っているのである。これだけお金を余らせながら国民の貧困化は止まらず、若者は結婚できず、社会は火が消えたようになっている。
1350兆円は国民のために使えるお金だが使わなかったお金である。このお金が急速に増えているのだ。対外純資産は外国人のために使われている日本人の資産である。企業の内部留保は将来使うために企業が寝かせているお金である。日銀に刷らせた450兆円は既発行の国債を買うのに使われている。国債の購入額を減らして大規模な財政出動をやればいいのである。安倍内閣の再登場の6年前から財政出動と減税をやっておけば2年でデフレ脱却に成功し、2018年のGDPは750兆円にはなっていたであろう。現在アベノミクスが成功して景気が良くなったと考えているのが多いがこれは間違いである。安倍さんが年80兆円を刷らせて、大規模な財政出動を実施すれば安倍首相は救国の英雄であったが、残念ながら財政再建(歳出削減と増税)路線を堅持しているので50%の成功としか言えない。日本は世界最大の債権国、金持ちなので財政再建は必要ない。財政再建路線を放擲して大規模な財政出動と減税をやらなければならない。それで100%の成功と言える。反日勢力や中韓の利益を第一に考える連中が蔓延っていて日本を転覆させようと暗躍している。それが財政再建路線で堅持である。日本は危機に瀕している。