日本人はなぜ漢字を捨てないのかという質問のサイトを見たが偉大なハングルがないからという韓国人らしい回答があった。
韓国人がハングルを世界一の表音文字と考えているようだがそれには条件がある。
ハングルを世界一の表音文字と言えるのは「朝鮮語を表記するには」という条件付きだ。 「ひらがな、カタカナは日本語を表記するには」世界一の表音文字だというのと同じだ。ハングルでも英語の発音を正確に表現出来ない。これはひらがなと同じだ。
「ハングルは朝鮮語を表記するには世界一の表音文字だ」それは朝鮮人のために作られた表音文字だからだ。
それがいつの間にか「ハングルは世界一の表音文字だ」と拡大解釈された。ひどい夜郎自大である。
因に日本人がなぜ漢字を捨てないか回答しよう。
1. 日本人が漢字を捨てないのは1100年以上まえに「漢字かな混じり文」が成立し膨大な歴史、文化、が積み重ねられている。
2. 日本語を表記するのに漢字かな混じり文より優れた表記法があるとは思えない。
3. 漢字かな混じり文が成立する前は万葉仮名で古事記や万葉集を表記していたが其の苦労は並大抵ではなかった。現代の日本人は其の苦労を忘れている。 同じことだが万葉仮名から漢字かな混じり文に変わった時の感激を日本人は忘れている。そのことの生き証人は菅原道真である。漢字かな混じり文で日本文が完全に表記出来ることを知った道真は「もう中国に学ぶものはない」として遣唐使の廃止を提案した。それから多くの国風文化が花盛りになった。古今集、土佐日記、伊勢物語、源氏物語、など多くの文学作品が世に出てきた。これは全て漢字かな混じり文で表記されていた。
4. 漢字かな混じり文の仕組みは漢字に大和言葉の読みを与える訓読みに支えられている。訓読みによって大和言葉を変えることなく漢字を使うことが可能になり、漢字の表意性、コンパクトさ、を生かした表現力豊かな日本語文が可能になった。
5. 韓国がハングル専用だけになったのは1948年である。其の結果戦前の朝鮮人が書いた文章を現在の朝鮮人は読めなくなった。戦前のことが朝鮮人がわからなくなったことを意味する。このことが日韓の歴史認識に関する摩擦の原因である。
6. 言葉の表記法を変えるのはさまざまな問題が発生する。其の意味で1948年のハングル専用化政策は愚かな政策であった。それも無条件で「ハングルは世界一の表音文字」と拡大解釈した韓国人の妄想に原因がある。いずれ韓国人は後悔するであろう。2018年より韓国では小学校教科書でハングルと漢字を併記するように変更されたという。早速1948年の誤りの訂正が始まったがハングル関連諸学会から猛烈な反発を食らっているという。