朝青龍が14勝1敗で優勝決定戦で白鵬を破って優勝した。優勝決定戦の相撲を本割で取ってもらいたかったが思い通りには行かないのが相撲である。現在では白鵬が少し朝青龍より上ということであろうか。勝ちが決まってガッツポーズをしたことが品格を落としたと相変わらず非難する声が絶えない。横綱審議委員会の内舘牧子委員がその急先鋒である。彼女は「優勝はまぐれである」とまで言う。優勝はまぐれではなく当然の結果である。今場所の相撲内容は白鵬より上と言ってもおかしくないほど危なげがなかった。練習量が少ないと不満らしいがこれまで23回も優勝してきた大横綱である。がつがつ練習することを望む方がおかしい。朝青龍は優勝するに必要な練習量はこなしていたと言えるのではないだろうか。
先場所横綱審議委員会が3場所優勝を逃した朝青龍に「奮起を促した」と言う事件があった。このブログで「朝青龍の相撲には満足している」という私の気持ちを表明したが日馬富士をやぐら投げで負かした相撲等豪快そのものであった。3場所も優勝を逃したことを朝青龍自身が一番悔しい思いをしているのである。奮起を促すなどという言わずもがなことを言う横綱審議委員会の品格にも問題があると指摘しておいた。
朝青龍は15日間見事な相撲を見せて優勝した。相撲の美しさ、楽しさ、優雅さ、敢闘精神などを十分見せてくれた。これが横綱の本分である。子供じみたケチを付けることはやめて欲しい。相撲は格闘技である。戦う姿勢がなければ美しくはならない。それが基本である。内舘牧子委員には日本人力士が何故弱いかを考察して適切な意見を述べてもらいたい。実際、日本人力士の不甲斐ない戦いに落胆しているフアンは少なくないはずである。