塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

置き土産とは何でしょうか

2020-10-11 21:22:23 | 日記
 Jリーグでは若い選手がすぐに欧州リーグに移籍する傾向が顕著となっています。

 彼が行くのなら僕も行きたいな
 僕も海外リーグでプレイできる力量があるはず

 という、ある種の流行のようになってはいないでしょうか。

 ニューヨーク・ヤンキースと結んだ現行契約が終了する田中将大。

 彼は2013年、楽天イーグルスを日本一に導き、日本でやるべきことをやり終えてから、ヤンキースと7年契約に至りました。

 また、既にリーグ優勝が確実の読売巨人軍。

 エースの菅野投手は今季、開幕から13連勝を達成し年俸6億円とも言われる高額契約に見合った結果を残しています。

 仮に今季、巨人軍が日本一になれば、田中投手同様彼も日本でやるべきことを果たしたと思うはずです。

 ファンもこれなら反対しませんよね。

 優勝を置き土産に羽ばたくあなたをこれからも応援します。
 米国に出かけてもあなたのファンです。
 健康はとても大事ですよ・

 と温かい励ましの声が寄せられるはずですが、繰り返しますがそれは選手もファンも、日本ですべきことは無い、従って大リーグに行く。

 という単純でありながら、実に筋の通った方法論のためです。

 Jリーグの若い選手は、契約違約金こそが置き土産と考えていますが、もうひと踏ん張りしてもらいたいと思うファンと首脳は多いと思います。

 ダ・ゾーンとJリーグが契約を延長しながらも、提示額が減収になったのは、やはりファンが見たい選手が近くにはいないこと。

 この点が大きいのではないでしょうか。

 中村俊輔のように、リーグMVPに輝いてから移籍しろ、とは言いませんが海外組という呼び方も、マイナスの要因ではないでしょうか。

 国内組よりもどこか1ランク上のような誤解が生じていますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名前が持つ力を考えて

2020-10-11 20:59:30 | 日記
 名前や名称は前回お話したように、凄くエネルギーを持ちますよね。

 長野パルセイロが過去、長野エルザと言うクラブ名で活動していたのですが、エルザはすでに国内で商標登録されていたのです。

 従って、将来プロ化を目指し活動の幅を拡大するためには、名称変更するしかなかった、このような致し方のない事例もあります。

 僕がまだ高校在学中のころでしょうか。

 一人の男性が自分の赤ん坊に「悪魔」という名前を付けたことが明るみとなり、日本国内がすったもんだの大騒動になったことがあります。

 セルティック時代の2007年、中村俊輔はリーグMVPに輝く鮮やかな活躍を見せました。

 彼の素晴らしさに感動し、生まれた赤ん坊に「シュンスケ」と名付けたファンがいるのですが、この事実だけで、中村の際立った技術が理解できます。

 1986年、アルゼンチンが2度目のワールドカップ制覇を果たした際

 1・ファンが決勝戦に「ビエルサ、俺たちを許してくれ」という横断幕をスタジアムに掲げる
 2・優勝後、自分の子にディエゴと名付ける家庭が続発

 というエピソードがよく知られています。

 マラドーナが麻薬に溺れ、引退しても節制ができなくて救急搬送されるような大事件を起こしても、彼らからすれば、マラドーナは世界一の選手なのですね。

 僕は小学生時代、盛彦の「盛」が感じでうまく書けずに、困ったことを覚えています。

 僕自身、自己紹介で自分の名前を告げるのは嫌でしたが、悪魔と比べたら可愛いものです。

 キラキラ名前が嫌で嫌で仕方がなく、改名した方もいると聞きますが、名前は親のエゴで付けてはならないことは確かですよ。

 少なくとも、他人様がどう呼べばよいのかわからない当て字を用いても、致し方無いとおものですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名前を変えたら勝ち始めたという実例

2020-10-11 20:49:49 | 日記
 NBAや大リーグは降格制度を持たないかわりに、エクスパンション(球団拡張)で新顔対戦を生み出します。

 後発のMLSも球団拡張が盛んですよね。

 ニューヨーク・ヤンキースを倒し、ヒューストン・アストロズのとのアメリカンリーグ優勝決定戦に挑むタンパベイ・レイズも、1993年に誕生したチームです。

 よくパリ・サンジェルマンがリーグ1のどのクラブよりも歴史が浅いと指摘されますが、米国のファンやオーナーシップは歴史が浅い事を不利と感じないわけです。

 実はタンパベイ・レイズは誕生から数年の間

 「タンパベイ・デビルレイズ」

 という名前で活動していました。

 同じ年に誕生したフロリダ・マーリンズ(現在のマイアミ・マーリンズ)が、1997年、2003年にワールドシリーズで優勝したのに対し、彼らはいつも低迷していたものです。

 しかし悪魔が去ったから成績が急上昇した、わけでもないのでしょうが「デビルレイズ」から「レイズ」に名称変更すると、成績が素晴らしく向上したんですよ。

 この地区には、ヤンキースとレッドソックスが名を連ねていますが、レイズは以後地区優勝していますし、2008年にはワールド・シリーズにも出場しています。

 イングランドでもハル・シティがオーナーの掛け声で

 「ハル・タイガース」

 に名称変更寸前まで行きましたが、ファンの猛反発にあいハル・シティとして活動しています。

 しかしレイズのファンが名称変更に反対したという声は聞いたことがなく、これが日英の価値観の違いなのか、競技の違いなのかは定かではありません。

 サッカーには降格がつきものですし、オーナーシップに不満を持つファンが多いことも事実ですからね。

 ニューキャッスルの例はその典型例と言えるでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする