塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手には移籍の自由がありますが

2020-10-20 21:09:26 | 日記
 ナポリのティフォージが、憤りと感じた瞬間にアルゼンチン代表のゴンザロ・イグアインがユヴェントス移籍を決意した出来事があります。

 レアル・マドリードから移籍し、得点王に輝くなどナポリの中軸として信任の厚かったイグアイン。

 ナポリのティフォージからすれば、彼のユヴェントス移籍の決断は、寝耳に水というよりも、想像の範疇を超えていたのでしょう。

 フェルナンド・トーレスがリバプールからチェルシーに移籍した際も、ヒステリックなファンが現れ、彼の名がマーキングされたレプリカを燃やすなど、まさに常軌を逸する光景が見られました。

 ナポリでも、イグアインのへの愛情と敬愛は一瞬でなくなり、あらゆる罵声が街を覆います。

 ここまで冷酷になれるのは、リバプールもナポリも

 「私達は選手供給のクラブではない」
 「過去に素晴らしい名手たちが在籍し、優勝を得た歴史を持つ」

 という感情があるためでしょう。

 ナポリにはカレカとマラドーナ
 リバプールにはケニー・ダルグリッシュとイアン・ラッシュ

 彼ら以外にもオールド・ファンにはすぐに顔が浮かぶ名手が在籍し、とりわけリバプールの伝説的な強さは、日本でもよく知られています。

 過去の栄光が選手の移籍に対して、現状のきつさと亜子の栄光との相反する出来事を、ファンと関係者に間違いなく読みが得させてしまうこと。

 この感情、記憶がヒステリーの要因ではなかろうか、と思います。

 NFLやNBAでも、移籍の際に大きな波紋を呼ぶことはありますが、(例えばレブロン・ジェームスがマイアミ・ヒートへの移籍を公表した際)、選手の人権は尊重されるべきです。

 逆にルイス・エンリケやアンジェロ・ディ・リービオのように、宿敵から移籍して関係者から大きな敬愛を受ける例があることも、サッカーにおける興味深い点と言えます。
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プーマ、ネイマール専用スパイクを発売へ

2020-10-20 20:55:49 | 日記
 かつてNBAにトレイシー・マックレディと言う選手がいました。

 彼はオーランド・マジックやヒューストン・ロケッツに在籍し、契約するアディダスからは専用バッシュが発売されるほど、人気のある選手でした。

 アディダスはマックレディにバッシュを提供する際、彼専用の「アイコン」を刺しゅうしたのですが、そのロゴがファンの間で話題になったんですよね。

 「アディダスが生んだマックレディのアイコン、阪神タイガースのロゴマークにそっくりだよ」

 写真を見ていただくとすぐにわかるのですが、誰が見ても阪神タイガースの野球帽に刺しゅうされているロゴとうり二つで、アディダス・ジャパンから何か申し出は無かったのだろうか。

 と当時僕は勝手に考えていました。

 プーマがネイマール専用の「キング・プラチナム」を開発し、追随する形でアパレル・ラインも発表しました。

 スパイクの外側には当然十八番である「フォーム・ストライプ」が入りますが、内側にはネイマール専用のアイコンが施されています。

 日本では加茂スポーツのみが取り扱うと聞きました。

 ナイキ時代も同様でしたし、彼らはロナウジーニョ専用スパイクを手掛けた際も、専用アイコンを生み出しました。

 ロナウドもそうですよね。

 この流れを作ったのは、やはりナイキとマイケル・ジョーダンであり、彼専用バッシュ

 「エアー・ジョーダンとジャンプマン」

 になります。

 ちなみにアディダスは1990年代後半、最先端テクノロジー「フィー・トウ―・ウエア」を開発し、ここに足形を用いたアイコンを登場させますが、やがて消滅してしまいました。

 バッシュでは当然のシグネイチャー・シューズが、サッカー界でも目立つようになりましたが、試合に出付けることが必須となりますから、選手はより大変な重圧に晒されると思いますね。
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誇りを持つことと根に持つこと

2020-10-20 20:38:22 | 日記
 イタリアは世界でも群を抜く世界遺産と観光名所を持ちます。

 ミラノ、ローマ、ナポリにヴェネティア、パレルモにターラント。

 カルチョでサッカー観戦を楽しむだけでなく、食事やワイン、そして観光を様々な楽しみがイタリアにはあります。

 名所が多いイタリアの中でも、抜群の美しさと荘厳さで知られるのが、フィオレンティーナが本拠地を置く古都フィレンツェになります。

 仕立服に関心がある方ならば、フィレンツェの仕立て職人

 リベラーノ・リベラーノ
 セミナーラ(キングはここで背広を仕立てたことがあると聞きました)

 を御存じでしょうね。

 特に日本の服好きは、リベラーノ・リベラーノの仕立てに虜になることが多く、岡山県には「エレガンツア・ソブリエタ」という、日本にいながらもリベラーノの世界を味わえるお店があるほどです。

 それだけ古都フィレンツェの方は街並みへの思い入れも強く、カルチョに対しても並々ならぬ情熱を持っています。

 彼らにとって最悪なのは、降格でもなければ連敗が続くことでもないと感じます。

 一番屈辱なのは

 主力選手がユヴェントスに売却されること
 売却された彼らが、トリノで眩い活躍を見せること

 ではなかろうか、と感じます。

 古くはロベルト・バッジョ、近年はベルナデスキ、そして今季はフェデリコ・キエーザが、白黒のジャージを纏うことになりました。

 トリノは冬季五輪が開催されたことでも知られていますが、実はフィアットのおひざ元であり、ボローニャやフィレンツェ、ナポリのような情緒的雰囲気はないと聞きます。

 フィオレンティーナのファンからすれば、無機質で情緒が無いトリノに選手が移籍し、活躍することが不愉快で仕方がないに違いありません。

 ただ、勝敗と内容に対して非常に手厳しいのは、両クラブに共通する意見なのですが。

 
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