塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

メディアが逸材を浪費させた結果を考える

2013-08-08 23:38:56 | 日記
 今日僕は店でイタリア・ブランド「ベレッタ」のサラミを買いました。

 ベレッタはかつてトリノそスポンサードしていましたね。

 丁度ベレッタがスポンサードしていた際、トリノは指揮官に現日本代表監督ザッケローニを指名しましたが、これはセリエB
からA昇格の立役者となったディ・ビアージを解任したためでした。

 ザッケローニ来日時、メディアがこぞって

 「大黒は代表復帰なるか!」

 と書き立てたのは、ワールドカップドイツ大会を経て大黒将志がグルノーブルからトリノに移籍し、ザッケローニ体制を日本
人でただ一人、体感していたためです。

 でも僕が思い浮かべたのが

 「ロジナウド」

 とメディアからもてはやされ、近い将来アズーリの中核を担うと賞賛された、アレッサンドロ・ロジーナです。

 正直、この元イタリア代表が現在どのような状況なのか、僕は知りません。

 ロジナウドという単語は、彼が坊主頭で外見が元ブラジル代表ロナウドを彷彿とさせた為ですが、実力の方もたいしたもの
だったためです。

 トリノは完全にユヴェントスにお株を奪われている時代が続いている為、トリノファンは彼に多大な期待をし、その点を周囲
が煽った形はあったと思います。

 かつてフィリップ・トルシエは

 「日本のメディアは若い選手、ほんの一瞬活躍した選手を多大にもちあげてこき降ろす!!」

 と痛烈に非難しましたが、彼の言うようにメディアが勝手に生み出して浪費した逸材は、自分の意思ではどうしようもない
うねりの中でもがいてしまいます。
 
 若い才能を目の当たりにし、興奮するのは日本もイタリアも変わりません。

 しかし騒ぐのはやはり継続的に活躍し、選手が独立独歩を始めた時点でも遅くは無いと思います。
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強いメンタルを備えること

2013-08-08 01:59:19 | 日記
 学校を卒業して13年、僕は事あるごとに

 「サッカー選手は心身共にタフでないと、本当にやっていけないなあ。」

 とつくづく感じます。

 僕はお世辞にも仕事が能率的にできるわけでは無いので、ひっきりなしに小言を頂戴してがっくり肩を落とし、自分が
自分で嫌になってしまうことが多いのです。

 でも僕に限らず皆さんも褒められることの方が稀で、大概の際はマイナスの言葉をかけられているのかもしれませんが。

 サッカーの世界でも優等生と悪ガキの線引きはいとも簡単に引かれます。

 矛盾するようですが、カカやマルディーニなどクラブの象徴として一般的に認識されている選手の方が、逆に言葉尻を
捉えられてしまうこともあるのですが。

 「グルキュフはミランの一員で無かった。」

 かつてマルディーニはリヨン所属のMFを手厳しく批判しましたが、マルディーニはグルキュフと長い時間を共有して
いたと聞きましたから、マルディーニの真意がどこにあるかわからないと関係者が述べたくらいです。

 逆に悪ガキと認知されている方も、その発言は面白おかしく脚色されてしまいます。

 僕がマリオ・バロテッリならば、毎日落ち込むよりも怒りで頭が一敗でしょうし、事実バロテッリはミラン移籍後に、
マンチーニに敬意を払う一方で

 「イングランドのメディアは最悪」

 と断言しています。

 選手は批判され、時に称賛されますが、その割合は9対1でしょうか。

 欧州王者のバイエルンにしても、フランク・リベリは買春騒動に2010年ワールドカップ騒動など、3年前は常に罵声
の中で生きてきました。

 このフランス代表が生き延びたのは、マルセイユ、メツにガラタサライなどで良い時も悪い時も過ごしてきた事と、彼が
交通事故、そして貧しい生活の中で

 「いちいち落ち込んでも仕方ないぜ」

 という胸中に達したからでしょう。

 僕も強いメンタルを持ちたいものですが、なかなか上手い具合にいかないのですが。
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最初から結果が出る選手、地道に汗を流す選手

2013-08-08 00:22:51 | 日記
 サッカーの世界ではさほどでもありませんが、日本のプロ野球と米国4大リーグでは新人王の重要性が叫ばれています。

 新人王がその後の活躍を保障するものではありませんが、これらの競技がドラフトという公開指名で成立している以上、新人王
に輝いたということは、スカウトの眼力の正しさを証明した形になります。

 つまり

 「スカウトはチームの戦力向上に繋がる補強をした。」

 と言う意味です。

 サッカーはスカウトの重要性は同様ですが、基本は自由競争ですから今のところ公開指名のようなビジネスの度合いは少ないで
すね。

 新人王に限らず、初年度から活躍できる選手は一体何が違うのでしょうか?

 思考、体力、精神力、そして技術。

 プロである以上求められる要素は多岐に渡りますが、正直10年近くプロで飯を食っている選手と同様、もしくはそれ以上の働
きができるということは、やはり何かが違うわけです。

 10年歩んだ自分の道のりを、わずか1年坊主に覆される。

 プロサッカーの厳しい現実であり、トップリーグにあてはまらない選手は2部、3部に移籍するしかないのも、サッカーの世界
では日常ですが。

 イタリアでいえばモリノ・トリチェッリのように、昼間は懸命に働いて夜はサッカーに夢中になった選手が、ユヴェントスとい
う老舗に加入し、最終的にはアズーリでも重用される。

 人々が興奮し、同時に賛辞を送るのは

 「ひどく凡庸に見えながらも、やりようによっては道は開ける」

 という事が明らかになったためです。

 今の日本代表で言えばサガンの豊田がそうでしょうね。

 モンティディオ山形から京都サンガに移籍してもパッとせず、意を決してサガンという地方クラブで華開いた彼の姿に、大きな
感銘を受けた方も多いでしょう。

 「北京五輪でただ一人得点を挙げた選手」

 という話題が一人歩きしていましたが、今の豊田はその印象を完全に覆しましたから。
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