塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

育成とフリー・エージェント

2011-03-11 01:22:09 | 日記
 僕の職場で女性が結婚、退社することになったようです。

 僕は以前から

 「女性が結婚して退社することは、スポーツの世界でいうならば、何の見返りも無く
  フリー・エージェントで選手を失う事と同じ意味を持つ」

 そう考えてきました。

 例えばMLBやNBAでは、フリー・エージェントを控えた選手に再契約の意志が無い
と球団が判断すれば、躊躇無くその選手をトレードに出し、有望な若手を新しく迎え、同
時に支払う給料の増額を防ぎます。

 つまり、

 「タダ」

 で選手を放出してしまえば、チームを強化する術をみすみす手放してしまうことを、
各GM達はよく理解しています。

 今日本サッカーも欧州クラブからの引き抜きに苦慮していますが、売却のタイミング
だけでなく、選手との契約年数など新たな契約内容が問われてくるでしょうし、逆に
海外の選手をフリーで獲得する方法も、やがては浸透してゆくはずです。

 会社の従業員だろうがプロのアスリートだろうが

 「育成」

 は口で言うほどたやすいものではありませんし、周囲がどんなに心配りを見せても、当
の本人たち(選手、若い従業員)が日々の心掛けに注意を払わねば、思ったような成果は
期待できません。

 でも育成というものは、すぐさま結果がわかる代物ではないですし、ある日を境にその
成長が劇的に変化することさえあります。

 昨年のワールドカップ、日本代表を支えたのはかつてメディアが

 「谷間の世代」

 とせせらわらったアテネ五輪世代の選手達、阿部、松井、大久保、駒野でした。

 多分彼らはかつて揶揄された気持ちを、きっと心の奥底にしまっていて、事あるごとに
その思いを忘れないでいたのでしょうね。

 フリー・エージェントで選手を失う事は「損失」ではなく、新たな選手と「契約」できる
機会の巡り合わせと捉えたらよいのかもしれません。

 ただ育成を疎かにしてはならないことは、バルセロナを見れば一目瞭然です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする