コロナ禍の構造不況だよね。政府は、困っている民を救ってくれないといけないんじゃないんかね? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『朝の来ない夜はない』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
“お上”によって救われようとするのはあきらめることです。お上によって救われる世界は、江戸時代やそれ以前の日本がそうです。しかし、お上は間違ったことをやることが多いので、改革はたいてい失敗するのです。お上の改革によって救われたり、幸福になろうとしたりすることは、もうあきらめたほうがよいでしょう。
個人で頑張るか、自分の自由裁量の利く会社などで頑張り、自分たちのなかで、成功と繁栄、ユートピア建設を目指すことが大切です。(中略)
この世のあらゆる職業がなくなるようなことは、ありえません。今、存在しているすべての業種が消えることは、ありえないのです。必要なものは必ず残ります。
不況期は、必要なものと、そうでないものとの選別がなされ、鍛えられる時期です。その意味では、非常に“面白い”時期なのです。
好況期には、下手な経営をしていても、ある程度うまくいきます。(中略)しかし、景気が悪くなると、不要なところはバタバタと潰れていきます。それは厳しいことですが、ありがたいことでもあります。
人生のうちで何度かは、そういう厳しい目に遭いたいものです。個人としても、企業としても、焼きが入らないと、やはり本物にはならないからです。(中略)
特に私が感じることは、「景気がよいときには、瞬発力のある『短距離ランナー』が有利であるが、不況期には、持久力のある『長距離ランナー』のほうが勝ちやすい」ということです。(中略)
すなわち、不況期には、「今、手元にある商品を売れるかどうか」「今、このお客様に売り込めるかどうか」という直接的な努力とは別に、「個人として、継続的な努力を営々と積み重ねてきたかどうか」「会社として、好況・不況にかかわりなく、常に最善のものをつくり出し、お客様に提供しようと努力し続けてきたかどうか」ということが問われるのです。
不況だから改善するのではなく、好況でも改善を続けている会社。好況・不況にかかわらず、常に最高のものを目指し、努力している会社。そういう間接的な努力を長く続けている会社が、不況期には真価を発揮してきます。(中略)
同じようなことは会社のなかにおいても言えます。(中略)実は、経営層から見ると、不況期は、人材を、「本当に要る人材かどうか」という“ふるい”に掛けて選別し、鍛え直すチャンスです。これは、企業の調子が良いとできないのです。
したがって、不況期における、いちばん正しい考え方は「人材教育」です。これが、いちばん効果があるのです。「不況期は人材教育の時期である」と考えたほうがよいでしょう。
今は、商売自体に力を入れても、なかなか、そう簡単にはうまくいかないので、どの会社においても、人材教育を心掛けることが大切です。
リーダーであるならば、自分の部下たちをしっかり教育することです。(中略)不況は必ず何年かで抜けるので、人材をよく鍛え込んでおけば、再び景気が軌道に乗ってきたときに、その人材が活躍し始めるのです。
(108~114ページ)
“お上”によって救われようとするのではなく、個人や会社が、自分たちの力で、成功と繁栄、ユートピア建設を目指すことが大切である。
不況期は、必要なものとそうでないものとが選別され、鍛えられる、ありがたい時期であって、好況・不況にかかわらず常に最高のものを目指し努力している会社が、真価を発揮する。
したがって、不況期においては、「人材教育」が大切である──。
うーん、よくよく考えてみると、これは経営者だけに向けた話ではないと思えます。
つまり、たとえ部下がいない新人の会社員にとっては、どうでしょう。
自分が重用されていない時期(個人としての不況期)には、たとえば、英語をしっかり勉強したり、何かの資格のための勉強をしたりする自己投資が、とっても大切だと学ぶことができます。
本書は、2009年に刊行された書籍ですが、まさにコロナ禍のいま、学ぶべきお教えが説かれていたわけです。
これは、見逃されてはならない、ものすごいことではないかと私は思っているのです。
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『朝の来ない夜はない』
大川隆法著 |
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