マスコミって、この民主主義社会で、とっても重要な使命を果たしてるんだよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『創造の法』(幸福の科学出版)で、こう説いておられます。
マスコミなどが、危機の警鐘として、「早く何か手を打たなければいけない。このままでは危ない」と言うことには、それなりの使命があるとは思います。
しかし、不況を自然現象のように捉えてはいけません。「不況は、あくまでも人間がつくったものである」ということを肝に銘じなければいけないのです。
好況は人間がつくったものですが、不況もまた人間がつくったものです。人間がつくったものである以上、人間は、不況を乗り越えることができるのです。
ただ、新しいかたちの不況が起きると、今までのやり方は通用しなくなります。それは、新型インフルエンザが流行ると、旧いワクチンは効かず、新しいワクチンをつくらなければ対抗できないことと同じです。
時代は進んでいるので、その時代その時代に、新しい方策を考え出し、新しい手を打ち、そして、危機を乗り越え、道を拓かなければいけません。
過去の教訓は遺っており、それを学ぶことも大事ですが、「現在ただいまの問題をどうするか」ということについては、新しい発明、新しい発見、新しい工夫が必要なのです。
その意味で、私は、「恐慌が起きるのではないか」と言って、いたずらに恐怖心を煽っていたマスコミのあり方については、非常に不本意なものを感じました。
マスコミで働いている人には、やや厳しい言い方かもしれませんが、いちばんの不況になっているのはマスコミです。情報が溢れすぎている今、経営危機、存続の危機に立たされているのはマスコミなのです。
マスコミには、セオリーとして、「世の中が善人ばかりだと、ニュースの報道ができない。売り上げを伸ばして食べていくためには、とにかく、悪人をつくらなければいけないし、できれば大悪人のほうがよい。また、事件がなければ、事件をつくり出さなければいけないし、できれば大事件ほどよい」というものがあります。
そのため、マスコミには、「書く記事がなければ、事件をつくる。批判すべき人がいなければ、悪人をつくり出す」という傾向があるのです。
マスコミの人は、社内でそういうセオリーを教えられているはずですが、「それが正義であるか」ということをよく考えてほしいと思います。自分たちが食べていくためにやっているのなら、一度、よく反省をする必要があります。
マスコミは、後ろ向きの考えばかりを発信するのではなく、前向きに、「どう取り組めばよいのか」ということを、もっと提案すべきです。
例えば、「政治家がだらしない」というのなら、では、どうすればよいのか。あるいは、どうすれば日本の経済や世相は良くなるのか。そういうことを前向きに提案し、その提案に責任を取らなくてはいけません。
新聞の社説で提案したことが各方面で採用され、実際に実行されることもあります。しかし、全然良くならなかった場合、(中略)マスコミは、言うだけで責任を取りません。こういう無責任な発言で世の中を振り回してはいけないと思います。
(186~189ページ)
マスコミが危機の警鐘を鳴らすのには、それなりの使命がありはしても、不況は自然現象ではなくあくまでも人間がつくったものであって、人間は新しい発明・発見・工夫で不況を乗り越えることができるはずである。
その意味で、マスコミは、といたずらに恐怖心を煽る後ろ向きの考えばかり発信するのではなく、前向きにどう取り組めばよいのかを、もっと提案すべきである。
例えば、だらしない政治家をどうすればよいのか、どうすれば日本の経済や世相は良くなるのかなどを前向きに提案し、その提案に責任を取らなくてはいけない――。
マスコミ権力に対して、天上界の高い視点から、これだけ真っ直ぐに正論を述べられる方は、本当に他にはおられないのではないでしょうか。
やはり大川隆法先生こそ、まさに「国師」であられるのだと改めて私は思っているのです。
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『創造の法』
大川隆法著
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