ほんとに教育って、むずかしいよね。幕末の志士で、『啓発録』で名を残した橋本左内だったら、どう考えるのかなあ? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『橋本左内、平成日本を啓発す』(幸福の科学出版)で、その橋本左内の言葉(「霊言」)を次のように伝えておられます。
「国全体が左に傾き、社会福祉を善とする方向に、全部、傾いていっている」ということはね、もう、「保護を受ける身分になりたい人の数が、今、増えている」ということなんだよ。それは、「年を取って保護を受ける」ということでもあるし、「子供帰りする」ということでもあるわけだな。
だから、もうちょっと自立した個人が必要なんだよ。自立した個人がな。
やっぱり、自分の頭で考えて、自分の口で戦い、自分の“剣”で戦っていく人をつくらなきゃ駄目なんだよ。
私たちの時代はね、生まれはそれぞれ下級武士であったり、蘭方医の息子であったりしても、大名とか、お公家さんとか、いろんな人たちと対等に議論していたし、将軍とも膝詰めで談判しなきゃいけないような時代になったわけだ。
自分を磨き、自分を磨いた克己心でもって、その胆力でもって、相手と相対し、相手に意見を言って、相手を論破しなきゃいかん。当時は、そういう時代であったわけよ。身分制に引っ張られずにな。
今、世界は、まあ、世界というか、この日本が、そういう柔な方向に動いているんだろうと思うけどね。だけど、これは警告だな。(中略)
(左傾化と)同時に、いじめ問題等も多発しており、あなたがたは、教育論としても、いろいろと言っていると思う。ただ、それが問題であることも、半分はそのとおりであるけども、半分は、やっぱり「稚心」だよ。「大人が守らなければ、子供たちが守られ切れない」というような稚心があるな。
昔は、数え十五で元服したんだからね。「13歳からの道徳」かどうか知らんけども、そのくらいになったら、自分の頭と口と体で戦わなければいけないよ。
善悪の判断をして、言うべきことは言う。言うべきでないことは言わなくてもいいけども、簡単に、人に左右されたり、支配されたりするような人生を送ってはならんわな。
それだけの強固な人生観をつくり上げなきゃいけないし、そうした強固な人生観は、やっぱり、「自立する心」から生まれてくるんだよ。それは、「自制心」であり、「自分を鍛えようとする心」でもある。
自分を鍛えられないような人間は、基本的に、人任せになっていくんだよ。
苦しいときに戦える人間。朝みんなが眠いときに起きて、勉強できる人間。まあ、単純なことだけども、普通の人間が安易なほうに流れていくときに、あえて逆境のなかで戦うことを選ぶような人間。そういう人間をつくっていくことが大事だと思うな。
(105~108ページ)
国全体が社会福祉を善とするのは、保護を受けたい人の数が増えているということだが、自分の頭で考え、自分の口で戦い、自分の“剣”で戦っていくような、もっと自立した個人が必要である。
教育は問題の半分であり、問題の半分は、「稚心(ちしん)」である。数え15くらいになったら、自分の頭と口と体で戦わなければいけない。
簡単に人に左右されたり支配されない、強固な人生観をつくり上げなくてはならないし、そうした強固な人生観は、「自立する心」から生まれてくる。それは「自制心」であり、「自分を鍛えようとする心」でもある──。
さすが、15歳にして「稚心(ちしん)を去れ」と書き著したという橋下左内です。
言葉のキレ。そして、そのもとにある信念。志。
「本物の人物」の息づかいを味わえる奇跡を、数多くの方に本書で体験していただきたいと改めて私は思っているのです。
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『橋本左内、平成日本を啓発す』
大川隆法著
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