大企業にいたんだけど、中小企業の幹部としてヘッドハンティングされたんだ。当然、これまで身につけてきた考え方で力を発揮すればいいと思ってたんだけど、うまく行ってないんだよね…。 なーんて悩み抱えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『経営入門』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
初代が苦労して会社をつくった場合、父親である初代は、息子に高い学歴を身につけさせ、経営の勉強のために大会社などに入れることがよくあります。しかし、その息子を大会社からそのまま自分の会社の二代目に据えると、大会社の経営方法をストレートに持ち込み、会社を潰すことがあるのです。
大会社では非常に大きなシステムを組んでいるため、中小企業では使えないやり方も多く、中小企業がそのまねをしても、ほとんどは無駄に終わります。ところが、二代目や三代目は、大会社をまねて、新しい設備を入れるなど、いろいろなことをし始め、結局、会社を潰してしまうことがあるのです。
父親は息子から、「大会社では、このようにしている」と聞くと、「そうか」と思い、そのままやらせるのですが、その結果、なぜか事業がうまくいかず、従業員の心も離れていき、会社が駄目になってしまうことが多くあります。
初代社長は、「息子には教育も経験もつけたのに、なぜこんなことになるのか」と思うわけですが、企業には規模相応の考え方や振る舞いがあることを知らなくてはなりません。
また、中小企業の社長は、人材が欲しくて、大企業から人をスカウトしたがる傾向がありますが、大企業から人をスカウトしても成功しないことが多いのです。
例えば、大会社の営業課長を自分の会社の営業部長に据え、「これで発展するだろう」と思ったにもかかわらず、実際には会社が発展せず、結局、その人に辞めてもらうことになる場合がよくあります。
なぜそうなるのかといえば、大企業と中小企業では考え方が違うからです。
大きな会社では、個人の権限の範囲が細分化され、個人は歯車の一部になっています。一方、中小企業では、ある程度、オールマイティー(万能)の能力が求められ、いろいろな仕事ができなければいけません。深い知識はなくてもかまわないのですが、広範囲の仕事ができなければならないのです。
大企業でやり手と言われる人は、狭い範囲のことを深く知っている人であることが多いのですが、その意味では、つぶしのきかない面があって、中小企業に入れると失敗することがよくあります。
したがって、発展を目指すときには、「規模相応の考え方をしていく」ということが大切なのです。
(175~177ページ)
大会社では大きなシステムを組んでいるため、中小企業では使えないやり方も多く、中小企業がそのまねをしても、ほとんどは無駄に終わる。
中小企業が大企業から人をスカウトしても、成功しないことが多いのは、大企業と中小企業では考え方が違うからである。
発展を目指すときには、規模相応の考え方をしていくことが大切である──。
改めて教えていただくと、このポイントって、きちんと整理して理解している人はけっこう少ないんじゃないでしょうか。
大川隆法先生が説かれる、小さな会社のための経営論の一部を、今日はご紹介してみました!
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『経営入門』
大川隆法著
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