JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

好きを見つけて TRIOS No.FIVE / GORDON JOHNSON

2011-04-06 21:19:20 | 聞いてますCDいいと思う


shopで棚を見ていたら、Lars Janssonの名前を見つけ、曲名みたらHopeがあるで、他にもピアノ弾いている人いりけれど、ラースのホープが聞けると購入しました。
1曲目軽いボッサのリズムで始まる曲はメロディになるとまるでラースの曲、ラースが弾くからこうなるのか、作曲したゴードンが意識したのか、初期のラースの曲のようで楽しい。この1曲だけがラースの演奏でもう1曲ぐらい録音して欲しかった。
2曲目のピアニストはArt Hiraharaという人ですが、ちょっと派手目の音づかい。
3曲目が“Hope”ですがFrank Kimbroughのオリジナル、このピアニストはアルバム2枚ぐらい持っています。確か上手いピアノでした。ここでの“Hope”ラースのホープにつうじるようで、もうすこし日常的、静かな日々の幸せを表しているようです。
4曲目、はDave Frishbergという知らないピアニストって2人いがい知らないのです。軽い感じでちょっとカリプソの入っているけどゆったりとした演奏です。
5曲目もピアニストのオリジナル、スタンダードみたいな趣があって、途中のベースソロは、音と張りどちらももう少し強くして欲しい感はあります。
7曲目目はコール・ポーターの曲、4ビートで軽やか、ベースソロもスィンギーでこの人の好きな感じかもしれません。ドラムストのフォーバースのあるオーソドックスな演奏です。
と思っているとフリーとまでは行かないまでも8曲目はインプロヴィゼーションだけの短い演奏です。
9曲目はスタンダード“Indian Summer”、ベースソロで1コーラス、この程度で自分を出して後はピアニストのピアニストの個性でアルバムのバラエティを出しています。
このゴードン、1996年からこの方式でこのアルバム5枚目だそうです。
これまでのピアニストとして他にはBill CarrothersやKenny Werrerなどの名前が見つかります。
好きなピアニストを見つけて買って、その1曲が一番良いのでとても嬉しくなるのです。

RIOS No.FIVE / GORDON JOHNSON

Gordon Johnson (b)
Lars Jansson (p on M-1)
Art Hirahara (p on M-2,6,7)
Frank Kimbrough (p on M-3,9)
Dave Frishberg (p on M-4)
Bryan Nichols (p on M-5,8)
Phil Hey (ds on M-1~4,6,7,9)
Matt Wilson (ds on M-5,8)

1 Cilantro
2 United
3 Hope
4 Ruby
5 Apart
6 Where The Heart Is
7 Dream Dancing
8 Adventureland
9 Indian Summer
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平平に聞く Blue Daniel / ANDREA POZZA

2011-04-05 20:24:56 | 聞いてますCDいいと思う


4月からの新しい業務についたので、これまでずっと引っ張ってきたものを断ち切った形になりました。新しいことは始まったばかりで悩むこともこれから状態です。
これまで鎖のようなものをいつも引きずって歩いているようなものでしたから、それがなくなったことで随分と気分が違うものです。
普段アルバムを聞きながら、そして記事のことなど考えながら通勤するのですが、このアルバムはもう幾度も聞いています。
そしてイメージが今日は随分変わっていたのでこの題になりました。
アンドレ・ポッザはデヴュー作の清々としたフレージングで素晴らしいと思ったのですが、その後のアルバムでは録音が悪かったり、共演者の選び方とか結構乱暴な感じで、距離を置くようになりました。
このアルバム、コルトレーンのネイマを演奏もしているので、久しぶりに購入、で第一印象はやはりちょっと粗いかなでした。
ところが私の生活状況が変わりだした今聞くとこれが結構いいのです。
1曲目センシティブなフレーズがとても安らかに流れてきます。
2曲目が“Naima”で上手くまとまった感じです。でもクレジットにはナイマ作曲者がAndrea Pozzaになっているのには、JAZZ世界標準から観ても、ちょっと驚くべきミスです。
4曲目もとても素直に聴くことが出来ます。
7曲目、ポッザの曲ってちょっとメロディが単純だったり、フレーズが乱暴みたいな時があるので、それが気になりだすと、そのことがかなり損なピアニストです。
平平という言葉があります。平々凡々の平平です。
平らでかたよらないという意味ですが、今日のように平平な感覚で音楽を聴くと、これまでよりもずっとスッとおとが入ってくることに驚いています。

間違え訂正です。blogが7年目などとかきましたが、この日曜日にそれを紙に出力したものを整理しました。7年に渡りますが、6年目に突入でした。ボケてすみませんが、よろしくお願いします。


Blue Daniel / ANDREA POZZA

Andrea Pozza: Piano
Aldo Zunino: Double bass
Shane Forbes: Drums

1. Sem Palavras (Andrea Pozza)
2. Naima (John Coltrane)
3. Children Games (Antonio Carlos Jobim)
4. Better than real (Andrea Pozza)
5. Blue Daniel (Frank Rosolino)
6. Christmas on Mars (Andrea Pozza)
7. Three slices of bread (Andrea Pozza)
8. The Duke (Dave Brubeck)

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現役ピアニスト名鑑 14

2011-04-03 15:11:43 | 現役ピアニスト名鑑
2011年8月にPeter Nordahl ペーター・ノーダールさんが退会されました。
2015年度 Michel Reis氏が追加になりました。
2016年度 Olivier Antunes オリヴィエ・アントウネス氏が大会されました。
2018年度 Nitai Hershkovitsさんが参加されました。

これで80人、見直すと豪華です。



Michele Di Toro ミケーレ・ディ・トロ イタリア 1974 37
Thanks 20100316 「Thanks」



Mike Del Ferro マイク・デル・フェロー オランダ ? ?
new belcanto 20060620 トーランドットで勝ち




Michel Reis ミッチェル・ライズ ルクセンブルグ  ? ?
CAPTURING THIS MOMENT 20150523 才能を確信 



Mike Nock マイク・ノック ニュージランド 1940 71
ONDAS 20070109 師匠が手本です。



Misha Piatigorsky ミーシャ・ピアティゴルスキ ロシア 1972 39
PARIS TROIKA 20100331 フレシュに続けたい

Mitchel Forman ミッチェル・フォアマン ブルックリン 1956 55
Now and Then 20081117 エバンスの情景



Moncef Genoud モンセフ・ジュヌ チュニジア 1961 50
Time In Carouge 20081029 豊饒の濡れた大地



Nitai Hershkovits ニタイ・ハーシュコビッツ  1988
New Place Always 20180627 ソロを残す



Paolo Paliaga パオロ・パロアーガ イタリア 1970 41 Alboran Trio
MELTEMI 20061018 アルボラン海の美術品 



Peter Beets ピター・ビーツ オランダ 1971 40
New Yorh Trio 20080412 明るい春

 
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天馬になって Voice / Hiromi

2011-04-01 22:30:49 | 聞いてますCDおすすめ


“Voice”それは声じゃない、強烈なパンチだ。長く伸びるリーチからくり出されるしっかりとしたパンチ、それがこの曲だ。
聴き始めてすぐにこれを書き始めました。そんなことは年に一度あるかないか、強烈な印象です。
上原の強力な仲間であった前トリオを、あっという間に超えた強力なリズムにのって、2曲目の“フラッシュバック”出だしの強烈なフレーズと、4ビートに変えてからの心臓をわしずかみにするフレーズ、これはピアニスト上原が培ってきた幅広い交流の結果なのです。
上原がここまで強烈に弾けるとは、サイモン・フィリップスの素晴らしくタイトなリズムがつむじ風のようにHiromiを空に舞い上げます。
舞い上がったHiromiは、天馬になって宙を駆けるのです。
3曲目は得意のモーグを使ったアクセントに、ブリリアントな生ピアノ、これまでの上原の演奏のすべての上に構築された強烈なワールドです。
今年になって発売されたアルバムでは、わがハクエイ君の「Trisonique」が最大の強烈と思ってきましたが、このアルバム、ガツンと横に並びました。
今度ハクエイに会うので、「参ったかも」と話しておきましょう。
5曲目“ラヴィリンス”ではクラシカルなスタートから哀愁をおびだて、ここでアンソニーとのユニゾンプレー、アンソニー・ジャクソンの存在も渦のようにhiromiを巻き上げます。
6曲目“Desire”欲望はHitomiのピアノをどんどん強くするのです。
7曲目“Haze”、ここでは淡くとらえどころがない霞の中を心だけがただよっているのです。
9曲目、ベートーベンの悲愴をゆったりしたテンポで始め、やがてソウルフルな色合いを増していくあたり、オスカー・ピーターソンへのオマージュではないかと思います。
ピーターソンから受けた4ビートの影響と、溌剌としたHitomiの本性のバランスは、そのままピアノ奏法と曲調のバランスとなってアルバムに現れるのです。
強く、上手くなったピアノ、ヘヴィーなっビートで歌い、4ビートで歌う、曲とピアノが渾然となったこのアルバムは、上原ひとみの、この一枚、を完全に置き換えることになりました。

たった一つ文句をつけるなら、なんともいただけない大映ホラー映画のようなこのジャケット、まだなかのこの写真の方が良いと思います。

4月1日でこのBlog「JAZZ最中」も本日より7年目に入りました。ちょっと意味深いアルバムとタイトルをつけたくて、この記事を今日まで延ばしました。
これまでお付き合いいただきましてありがとうございます。
上原ひとみの様に天馬には今更なれません。
ぽっくりぽっくり歩んでいきますので、これからもよろしくお願い致します。



Voice / Hiromi

Hiromi Uehara - Piano
Anthony Jackson - Bass
Simon Phillips - Drums

Year Of Release: 2011

1. Voice
2. Flashback
3. Now or Never
4. Temptation
5. Labyrinth
6. Desire
7. Haze
8. Delusion
9. Beethoven’s Piano Sonata No/8,Pathtique
コメント (10)
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