JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

グラッペリの香り BLUE MOODS / Antoine Silverman

2009-11-16 22:35:46 | 聞いてますCDいいと思う


知らないバイオリニストのアルバムを時々中古屋さんで仕入れますが、クリスチャン・ヨルゲンセンと一緒に買った一枚。
2000年のアメリアのアルバムで、やはりグラッペリの香りをほのかに感じさせ、この2人結構同じ線ですが、こちらはアメリカだ出ているアルバムです。
バイオリンのJAZZはちょっと違って聴こえるかも知れませんが、このアルバムしっかりとバイオリンがラインを引くしゃれたjazzです。
2曲目レリントンのきれいなメロディを素直なアレンジで引きます。
メンバーは知らない人が多いのですが、ピアノは なんと素敵なアルバム「Live at Vartan Jazz vol.1」がある Stefan Karlsson 、杯盤で手に入りづらいアルバムです。
その頃はエバンスの影響が大きかったのですが、このアルバムしゃれたいい音のピアノです。
3曲目は “Jordu”乗りのいいリズムにギターのPat Bergesonnのソロが良い1961年生まれでチャック・ローブなんかと演っていたみたいです。
4曲目とてもストレートな表現に親身が無く、かといってソロではフェージングに繊細さも見せるバイオリンです。
5曲目は古い曲ですが、ギターのソロはとても新しい。
10曲目バイオリンにぴったりな“Bewitched ”実にゆったりと、こうゆう音楽を聞くと心が落ち着いて、とこがゆっくりと進んでいるように感じます。
そして乗りのよい12曲目、上手いギターとピアノ、それに安定したリズムがあるので、アメリカでとても人気が出るのがうなずけます。


BLUE MOODS / Antoine Silverman

Antoine Silverman (violin)
Stefan Karlsson (piano)
Pat Bergeson (guitar)
Roger Spencer (bass)
Chris Brown (drums)

1 Come Rain or Come Shine
2 In a Sentimental Mood
3 Jordu
4 Kika
5 Beautiful Love
6 You've Changed
7 I'll Remember April
8 In a Mellow Tone
9 Bee's Bounce
10 Bewitched
11 Nica's Dream
12 Big Stoop
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トレーンの声を再び  ANTHOLOGY / John Coltrane

2009-11-15 20:36:01 | 聞いてますCDいいと思う


この前の休みにタワーレコでコルトレーンの廉価盤を買いましたが、これが5枚組で1,192円、きちんと聴くには結構大変で、1週間がかりとなってしまいました。
こんなに大変なのに、一回だけの記事ではもったいない、もう一度書きます。
このアルバム5枚組みで,黄金カルテットを中心の1961年からその近辺の演奏、(ライブが多い)を集めています。
どこの録音か解らないものがほとんどですが、今までの音源とは違うもの、そこも今回は楽しむところ、もちろん録音はかなり悪いもの多いです。
1ケースに5枚も入っているので、一度ケースがバラけたら、元に戻せない、さすがトレーン、てこずるのであります。
そんなことで、なんか出しっぱなしで5枚のを聴く事が出来ました。
disc1はそれなりですがマイルスがはいる所は価値ありです。
Disc2,3はそれぞれ録音日が不明で、でもそれを一つ一つ突き詰めれば面白いと思います。時代が前後して並べられるので、そこが興さめになるところもあります。
Disc4はかなり集中した演奏になります。
disc5での“A LOVE SUPREME”はフランスのアンティーヴ音楽祭での模様のようです。音は途中飛んでしまうところもありますが、やはり続けて聴くと凄い、pert3ぐらいから止める事が出来ません。
特にこのトラック、エルヴィンのドラムソロがフューチャーされていてこれ、ライブらしくドラム好きにはたまらないのでないでしょうか。
今5枚目、A LOVE SUPREMEのスペシャル・エディションに入っているみたいですが
、聴いて損ないですね。
そしてこの盤では大好きな“AFRO BLUE”がとてもお得みたいに入っています。

コルトレーンを良い音で聞くことが一番良いと思います。でもこのような、音質であっても、もちろんそこにトレーンの聴いていなかった音が再びあると思うと、これはこれでとても楽しSetでした。


ANTHOLGY / JHON COLTRANR

DISC [1]
1.Good Bait
2.Birk's Works
3.Thru For The Night
4.Castle Rock
5.Don't Blame Me
6.I've Got A Mind To Ramble Blues
7.Don't Cry Baby Blues
8.In A Mellotone
9.Globetrotter
10.Tune Up
11.Walkin'
12.Four

DISC [2]
1.Blue Trane
2.Spiritual
3.Naima
4.My Favorite Things
5.Impressions
6.Traneing In
7.The Inch-Worm

DISC [3]
1.Everytime We Say Goodbye
2.Impressions
3.On Green Dolphin Street
4.Walkin'
5.So What?
6.Round Abut Midnight

DISC [4]
1.Chim Chim Cheree
2.Bye Bye Blackbird
3.I Want To Talk About You
4.Roy

DISC [5]
1.A Love Supreme
2.Chasin' The Trane
3.Afro-Blue
4.Mr. P.C.


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ヨーロッパ・ジャズ黄金時代 / 星野秋男

2009-11-14 16:21:08 | 


UNにアルバムをみにいったらこの本がビニールケースに包まれて販売されていました。
大体、本というのは手にとって内容を少し見てから買えるのに、まるでどのようなものか解らない。“金の帯にはジャズ史にそびえる金文字塔”とあり第一人者が満を持して世に問う本邦初の本格的解説書とあります。
ヨーロッパジャズを良く聴きますが、集大成してくれているのでしょうか、お値段2,800円はちょっとお高いけど、買ってみました。

ヨーロッパ・ジャズとは何だろう?の書き出しで始まる星野氏の著書は、ヨーロッパジャズの歴史を紐解いたあと、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、北欧、東欧、その他の国のそれぞれの発展とミュージシャンを解説、加えてプログレシブ、ロック、クラブ・ミュージック、クラシック音楽とジャズの関係を記した力作だと思う。

ただ、基本的には認識の甘い私が、内容を見ることが出来ない状態で購入したためちょっと想像とは異なっていました。
最近のヨーロッパジャズを多く聞く私は、そこ等辺がテーマかと期待してしまいました、なんせ今はヨーロッパジャズの黄金時代、ではと思い込みがあったからいけない。
「ヨーロッパ・ジャズの黄金時代」と呼ぶのは、アメリカのジャズのコピーから60年代初頭の試行錯誤、中期の激動をへて60年代後半に完成、70年代初頭まで継続した画期的な時を言うのだそうで、そもそもそこを間違えた。
しかしいい機会なのでお勉強することにしました。

図書館で期限のある本をつい借りてしまうので、こちらにはなかなか集中できないのですが、ヨーロッパ・ジャズの歴史という部分とイギリス部分を読んだところでです。
この時代のヨーロッパ・ジャズの特徴を言えば、「クラシックの圧倒的な伝統をバックに、音楽的知識と演奏技術に優れ、アメリカのモード奏法やフルージャズを消化した上で、そこにクラシックや現代音楽、ユーロロック等のセンスを加えながら、エモーションを一度解体し、ヨーロッパ特有の知性と感性で再構築する独自な手法や独特の深み、ニュアンス等があげられるが、アメリカのジャズと一味違うこした独自制こそがヨーロッパ・ジャズの魅力といえるだろう」ということになります。
そしてもう一つの特徴として「楽器のテクニックの高いことが上げられる。これは長いクラシックの訓練の後にジャズに転向する者が多いためだろう。」
確りと文にしていただくと、日ごろ考えることがとても収まりよくなりました。
ヨーロッパ・ジャズで私が感じるのは、クラシックの圧倒的伝統に繋がるのでしょうが、ロマ(ジプシー)の存在です。
各地を放浪し、現地の音楽に影響し影響され相互に発展しながら、国の枠を超えた繋がりが形成されているようで、そこには国ごとの解説とは別の、音楽の流れがあるように思います。
さてこの本、この章でちょっと話が飛んでしまいます。革新をとげている偉大なジャズに対して、『ある人が「モーニング娘」が大好きだとしても、だからといっていってそれがコルトレーンの「至上の愛」よりも価値が高いことにならない。」という論、「ジャズ・ファンはかれる・ボエリーのような聴き易いピアノ・トリオばかりでなく、たまにはそうした硬派な演奏にも目を向けるべきだろう。ジャズはきれいなメロディで単に癒されればいいという音楽ではないし、暇つぶしの娯楽でもない。」
ということがヨーロッパ・ジャズの歴史の最後の部分に論じられます。もちろんこの論に対しては拍手を送る側ですが、かといってこれがこの章に必要だったかどうか。

星野さんのこの本、力作であり、そんななか総論の中で自説を主張をされたかったのでしょうね。
この本に感謝しなければいけないことは、私のようなあやふやなことしか知らないものが記事など書くわけですから、適当なことがたくさんあります。
先日、曖昧なままに書いた、ガトー・バルビエリの記事に関し、それを正す解説がありました。(2009年10月2日の記事)
おかげさまで、記事に追記という形で、正確な部分を追加することが出来ました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20091002

星野秋男さん、ありがとうございました。












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彼女の誤解も解けて Kristian Jorgensen

2009-11-12 22:01:38 | 聞いてますCDいいと思う


ETCの彼女にいじわるをしていたみたいで、どうもギクシャクして、時々確認してるわよというのです。それも調子良くCDを聴いているときに言うので、結局意固地になってるのではと思ってしまいます。
静かな曲を好きみたいでそんな時はおとなしいのですが、バスドラやエレベが確りとリズムを刻む曲ではつむじを曲げるようです。
そんな関係もつらいので、ディラーさんに再度相談をすると、確り診てくれました。どうやらまだ線の接続が十分でなかったようで、エレベの音の震動でETCの電源が時々outしていたみたいです。
治療も済んで誤解も解け、彼女もとても静か、さびしいくらいです。
 
勘違いがすっきりすると音楽もとても素直に聴くことが出来ます。
Blogを渡り歩いていて、良さそうだと思ってKristian Jorgensenという人の「Love Letters」というアルバムをメモしていました。
ショップなどに行くとメモしたもので探すのですが見つかりませんでした。その後中古をあさって良さそうなものをカンで幾つかかって帰るとなんとその Kristian Jorgensenのアルバムを買っていました。
メモしたアルバムの内容などは既に忘れているので、ピアニストの場所を探しましたが、あるわけがない。バイオリニストでした。
新作が2009年の「Love Letters」ですが、これは1993年のクリスチヤン・ヨルゲンセンのデヴュー作、このごろ知らないバイオリニストのアルバムは中古で拾うのですが、その内の一つです。

1曲目、オーソドックスなジャズバイオリンという感じで始り、アコギのソロになると無理なくとても素直に聞ける感じです。
2曲目、ヨーロッパのバイオリンジャズの歴史を感じるような、丹精な演奏です。
3曲目ギターがエレキになると、これがパット・メセニーそっくり、デンマークの注目のギタリストジェイコブ・フィッシャーで2003年のマッズ・ビンディングとのデュオ「OVER THE RAINBOW」を持っていました。
4曲目クラシックのあの曲(名前が出てこない)から入るスタンダード、バイオリンの実力が確りと解る演奏で続くベースソロもいい音でいいライン。
こちらの人は検索すればThe Danish Radio Jazz Orchestraがビル・エバンスの作品を演奏したアルバムで演奏していました。
6曲目、聞いたことがあるメロディだと思えば、Lars Janssonの“To The Little Man ”,Imogena recordsへのデヴュー作「The Window To words」や「Giving Receiving」で弾いてます。
7曲目エレキギターとのユニゾンのメロディはパット・メセニーの曲の様。
8曲目エバンスの曲は、このバイオリニスト、グラッペリを確りと研究しています。
9曲目ジャコの曲なども演奏するのですが、基本的には確りとヨーロッパ・バイオリン・ジャズを引き継いだ、グラッペリの存在がとても良い形で残っている人だあと感じます。
1993年の演奏がこうですから、2009年でどうなっているかちょっと気になります。

Kristian Jorgensen Quartet / Kristian Jorgensen

Kristian Jorgensen violin
Jacob Fischer el ac guitars
Thomas Ovesen bass
Michael Axen drums
Kim Sjoren violin on2

1 Assanhado
2 Orangu Tango
3 The Night in The Cab
4 Golden Earrings
5 Lille Peter Edderkop
6 To The Little Man
7 Uncle Bucket
8 Five
9 Three Views Of A Secret
10 A Sleepin' Bee
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そんな彼女を疑って GET Up! / 石川晶とカウント・バファローズ

2009-11-11 21:19:08 | 聞いてますCDいいと思う


一昨日から使う車が新しくなって、なんかオーデイオの音が良く聞こえて、これはとてもうれしいと思っています。
いいなと思っている本日は、ETCを付け替えてくれてそれに乗って帰りました。
走り始めると、“ピッピッ、ETCカードを確認しました。」といつもの彼女の声。走り始めるとピッピッいい続け、「ETCカード確認しました。」って言い続け、こっちはも確認しているのです。
自宅まで約1時間、言われ続けるのでいい加減、頭にきて、カードを取り出すと、今度は「カードが挿入されていません。」ともっと厳しく、私を責めるのです。
翌日も、会社に行くまでピッピッと鳴り続け、彼女はうるさいことを言い続けるのでした。
翌日はディーラーに持ち込んでみて貰いました。
幾度か苦労しましたがよくなりそうです。接続が悪くってそうなっているのでしょうから、うるさかった彼女も、コードの先でつつかれる度にしゃべっていたいたわけで、いじめみたい、なんとも申し訳ないことをしました。

てこずったのですが、直って聴けばこのアルバム、心を蕩かすアルバムです。
1975年の録音(思ったよりか新しい)で、当時のそうそうたるメンバー、石川晶とカウント・バファローズのジャズ・ロックです。
ステーヴ・マーカスのカウント・ロック・バンドが大好きだったのが60年終わりですが、その後、日本でJAZZの流行が起こりました。
ナベサダとかヒノテル、本田竹ヒロはなどがTVの短い番組にでて演奏していました。
このカウント・バファロー・バンドもその一つで、日野のバンドにいた村岡健とか、コルゲンこと鈴木宏昌は、お金がなくてアルバムは買えませんでしたがいつも見ているヒーローでした。
そのグループのCDを中古屋さんでみつけて、どうしようかと思いましたが、買いました。
1曲目、懐かしい感じのエレベのラインから市川秀男のエレピ、エフェクターにつないだ村岡健のソプラノと続くとまさにあの時代が蘇ります。
3曲目ブラスロック的に、尚且つt直居隆雄のアグレッシブなギターで、これも時代です。
5曲目は、ジョー・ファレルみたいにCTIサウンドのコピーのような、フュージョン、この時代はこれが一番は流行だったのかも知れませんが、今は全てを並べて、私は1曲目や6曲目のジャズ・ロック風が一番聞きたかった。

車内の音もよくなったし、彼女とも和解が出来そうですが(努力中まだ問題がある)心が弾みます。

GET Up! / 石川晶とカウント・バファローズ

 石川晶(ds)       寺川正興(e-b)
  鈴木宏昌(e-p,synth)   直居隆雄(e-g)
  ラリー寿永(perc)    村岡健(ss,ts,fl)
  新井英次(tb)      鈴木正男(as,bari-sax,fl)
  羽島幸次(tp)      市川秀男(e-p)


1. Get Up!
2. Discharge
3. Heated Point
4. Painted Paradise
5. Stone River
6. Minor Jump


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停滞はない Niemen Improwizacje / Artur Dutkiewicz

2009-11-10 22:09:58 | 聞いてますCDいいと思う


ポーランドの伝説的ロック・シンガー、スタニスワフ・ニーメンの楽曲をピアノトリオでカヴァー、しかしこのピアニストも伝説のロック・シンガーも知りません。
ベーシストのダレク・オレスは信用十分な人ということ、ポーランドということで、そして結構新しいのに中古であったので拾ってみました。
ダレクはポーランドにいるのでしょうか、アメリカにずっといると思っていました。
ポーランドの経済状態がかなり厳しい状況にあることはニュースで伝わっていますので、折角良いアルバムが出ているのに影を落とさないことを祈るばかりです。

1曲目まろやかなピアノの音と太いベースの音がとても良い、実は今日から使っている車が新しくなりました。
今までと同じグレードの車ですが、これまでのがだいぶ古くなっていたからなのか、エンジン音が静かで、密閉性がよくなったのか外の音も少ない、オーデオ機器の程度も上がったのでしょうか。
一日に車の中にいる時間があるのでこれは大変嬉しい。
2曲目はポップ・ブルース調でこのピアニスト停滞しません。
4曲目、ロック調ブルース、インストですが、曲に歌詞があることを感じさせるピアノです。
5曲目静かな美しい曲、このピアニスト上品な美しい音を出します。車の制だけではありません、さすがポーランドと思います。
6曲目がフォーク・ロック調で7曲目は少し変わった雰囲気、一人のロック歌手の作品集ですから、これはしょうがない。まさに一人の作品集を聞いている感じです。
9曲目はジャジーで流れるような演奏、ベースのオルクが常に力強いベースラインでバックを務めていて(意外とシンプル)ジャジーな曲はジャジーにスィングします。
全く停滞なく流れるような演奏で、ちょっときれい過ぎの感はありますが、まるで知らなかったピアニストなのに当たりでした。

Niemen Improwizacje / Artur Dutkiewicz

Artur Dutkiewicz(p)
Darek Oles(b)
Sebastian Frnkiewicz(ds)

1.Czy mnie jeszcze pamietasz?
2.Ciuciubabka
3.Nim Przydzie wiosna
4.Jednego Serca
5.Bema Pamieci Zalobny Rapsod
6.Stoje W Oknie
7.Sen O Warszawie
8.Wspomnienie
9.Pod Papugami
10.Marionetki
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停滞で ESA SONRISA MISAS / Adrian Iaies

2009-11-09 21:29:07 | 聞いたけどCDどちらでも


Adrian Iaiesというアルゼンチンのピアニストとは随分永いお付き合いになりました。“Tango Fe Flection”というタイトル名に弾かれて拾ってからこれで6枚目になりました。前作の“”などはかなりよいと思います。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080807

ただ記事にしていないデビューのころや、ソロはあまり良いと思いません。
それで今回どうしようかと思ったのですが、前作同様アコーディオンも入るみたいなので、永い付き合い拾ってみました。

最近は良いという情報の精度もあがったのと、驚くべき若い人なんかが出てきているので、耳が肥えてしまったのか、困ってしまいました。
ドラムスは前作と同じ人ですが、べースを含めてここら辺は弱いところです。
4曲目の、ビリー・ジョエルの曲はわかりやすいのですが、このピアニストちょっとフレーズが停滞するところがあり、ちょっとよどんだ観念みたいな感じになってしまいます。
好きなアコーディオンは1曲だけで、それもちょっと悲しげな雰囲気、でも刺激的なので半分ぐらい参加してくれたら、もう少し楽しめたと思います。
ちょっと曲も暗いし、ブエノスアイレスはそれ自体で一つの音楽的雰囲気を感じているのですが、これはちょっと停滞でした。

Esa Sonrisa Es Un Santo Remedio / Adrian Iaies

Adrian Iaies(p)
Ezequiel Dutil(b)
Pepi Taveira(ds)
Raul Barboza(acordeon on "Alfonsina y el mar")

1. TMI-tiemai
2. Lezama
3. Veinte Misas
4. Just the way you are
5. Esasonrisa es un santo remedio
6. Alfonsinay el Mar
7. Unocorto uno largo
8. Loca Bohemia
9. Marai
10. Redkelly & Winton Garland at Lopretes house
11. Cuandoya me empiece a quedar sol
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衝動買い ANTHOLGY / JHON COLTRANR

2009-11-08 16:45:51 | 聞いてますCDおすすめ


ちょっと土曜日の仕事が続いた次の日曜日、今日は母親のところに行くのもやめて、オクサンは集まりがありというので出かけます。
というので久しぶりに渋谷にいつもの楽しみに出かけました。
4店ショップを回ってお昼を頂くフルコースです。
まずはタワレコへ、ここで思ってもいなかったに似、写真のアルバムを衝動買いしました。
そして今聞きながらこれを書いているのでが、CD5枚でなんと1,192円、コルトレーンのCDって意外と持っていないのです。
LP中心ですし、有名なアトランテックのものもコピーですし、亡くなってから出たものを買うぐらいで、という事で買ってしまいました。
いや急にライブラリーが充実した感じです。

イタリアのレーベルがまとめたコルトレーンのアンソロジー、ちょっと適当なところもあるみたいですが、良い組み合わせの感もあります。
ライブが中心というのも面白いところです。
Disk1がデイジー・ガレスピーのバンドからジョニー・ホッジスでの7曲、マイルスのバンドでの1956~1958年の3曲が入っています。
Disk2では1962年のタイナー、エルヴィン、ギャリソンのカルテットですが、なぜかギャリソンのクレジットが無かったりします。でもこのアルバムからはしっかりコルトレーンです。
Disc3は続きの2曲となぜか1961年のヨーロッパ・ツアーでのウィントン・ケリー入りのマイルス・クインテットでの4曲が入ります。
disc4は1962年の再びカルテットの演奏、ここら辺をディスコ・グラフィーと見比べながら聴くと面白いのでしょうね。
Disc5は65年7月フランスでの"Love Supreme~至上の愛"の全4楽章(39分36秒)の生涯唯一のライヴ演奏が入った4曲。
並べ方もバラバラ感がありますが、この5枚で1,192円は安いですね。
とても充実した感じです。今日一日では聴きおわあらないのですから。

タワーのあとはHMVにいきましたが、売り場が変わっていました。前のほうがよかったなという事で、見ずらく何も買わずにウニへ行きました。
ここでは中古4点で2,520円でした。それはまた改めて。
そしてレコファンで2枚1,385で締めてCD11枚5,097円でした。
コルトレーンの演奏はまだ2枚目の“NAIMA”ですが、ショップを回った後はいつもの中華店で仕入れたものを横においてゆったりした気持ちで一杯頂きます。



広くて、静かで、jazzも流れる素敵な店ですが、残念なことに最近味が落ちてます。
渋谷では路上で音楽蔡があるようですが、それは付き合わずに帰ってきました。
こんど渋谷でお付き合いするのは11月25日のキム・ハクエイのトライソニーク、JZ Bratの11月の表紙になっていました。(凄くなってきましたね。)



ANTHOLGY / JHON COLTRANR

DISC [1]
1.Good Bait
2.Birk's Works
3.Thru For The Night
4.Castle Rock
5.Don't Blame Me
6.I've Got A Mind To Ramble Blues
7.Don't Cry Baby Blues
8.In A Mellotone
9.Globetrotter
10.Tune Up
11.Walkin'
12.Four

DISC [2]
1.Blue Trane
2.Spiritual
3.Naima
4.My Favorite Things
5.Impressions
6.Traneing In
7.The Inch-Worm

DISC [3]
1.Everytime We Say Goodbye
2.Impressions
3.On Green Dolphin Street
4.Walkin'
5.So What?
6.Round Abut Midnight

DISC [4]
1.Chim Chim Cheree
2.Bye Bye Blackbird
3.I Want To Talk About You
4.Roy

DISC [5]
1.A Love Supreme
2.Chasin' The Trane
3.Afro-Blue
4.Mr. P.C.

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鍵盤上のU.S.A / 南 博

2009-11-06 23:14:34 | 


「ヨーロッパ・ジャズの黄金時代」という本を買いましたが、図書館で見つけたこちらは期限があるのでこちらを優先しました。

日本の銀座のクラブでウタバンをして、資金を稼ぎ、その鬱屈した音楽環境から新天地を求めることを語った本が南博の著書で「白鍵と黒鍵も間に」でした。
銀座の風俗と、そこに音楽を糧にするものの生き様が、ストレートに生きる南氏と相まってとても楽しく読んだ本でした。
その続編がこの「鍵盤上のU.S.A 」、全作で資金をためて、ボストン、バークレーに行くことになりましたので、そのバークレー編という事になります。
ミュージシャンがこのような文章を書く時間をいかにひねり出すのか、敬服いたします。文章は理論的、また社会的常識を踏まえていて、ミュージシャンがこう冒険したんだと言うものでなく真摯な音楽への取り組みが、この次作では増しています。
読んでいると、この南氏、とても真面目、ストイックに状況を判断するし、流されない、安易な私と違ってさすが大成をなすピアニストです。
でも、それは読む本としては興奮が少なく、前作に比べて、あららと思って読み進めました。(バークレーでいかに真面目にレッスンに励んだかがわかります。)
でもそのおかげで、南氏は素晴らしいオリジナリティーを確立されたようで、それはアルバムでわかるところです。
初めてボストンに着いてから、バークレーでの生活に馴染むまで、南氏自体かなり時間がかかったようで、それを読んでいるこちらもそこに時間がかかりました。
氏がとても真面目(私のように曖昧でない)でもちろん正面音楽に向かっているのですから、私のblogのようなノーテンキな記述は無いわけです。
本の中盤まではそんなこんじですが、さすがにボストンになれ、仲間になれた状況は呼んでいてとてもたのしい。良かったと思います。

とても良い部分の一節
ボストンにも慣れ、学習とセッションにあけくれる中、アルバイトでづっと演奏していた黒人ばかりのクラブ、ウォリーズで仲間の日本人のドラムスと弾くようになって、真面目に参加するミュージシャンの演奏に手を抜かないことをするので、そのセットは神風マザーファッカーというあだ名でもてはやされるようになりました。

「何曲か演奏して、休憩となった。
なにげなく僕がバーカウンターの方に歩み寄ろうとしたその時一人の杖をついた黒人のおばあさんが、よろよろ僕の方に近づいてきてこう言った。
『あたたのさっきのブルースのソロ、最高ダッタわよ。』
彼女右派僕に慮手を差し伸べたので、自然と僕も彼女の慮手を握る格好になった。
彼女がぎゅっと僕の手を握る。その瞬間、僕の目からとめどもなく涙がこぼれ落ちている自分に気付いた。」

なぜ涙が溢れたのかは、人種の壁のなかでJAZZを志すものの、もしくはそれを聞きながら理解しようとするものに理解できるもので、うれしい話でした。

実力をつけた南氏は幸運にもグリーンカードを得てニューヨークへ転出していくところでこの編は終わります。

ボストンについた頃の氏のストイックな感じは好みでありませんが、それもとても真摯な音楽へのあらわれ、素晴らしい素養をもったミュージシャンだと思います。

氏の色恋も書いてありますが、それはちょっとしか興奮しません(この歳)が、若いその雰囲気も伝わりました。
JAZZ好きとしては29章“名ピアニスト、クロスチャン・ジェイコブ”と31と32章“・スティーヴ・キューン”はピアノを志す人、ジャズ・ピアノが好きな人は必読ではないでしょうか。
ピアニストが感じ入る、技法と本質を、今活躍する人だからこそ、素直な表現でとても重い価値を感じました。
南氏の音楽を知らないで何を言っているという批評も私にあるかも知れません。
いつか氏に上手いタイミングで必ず会うことになると思っています。




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肩の力を抜いて向き合う Artist's dreams /carlo bernardinello

2009-11-05 22:14:52 | 聞いてますCDいいと思う


blogとかの関係でよくJAZZを聴いている方の推薦されるアルバムはほぼ間違いないので(もちろん相手の好みを知っているから)これは今年の中でもと書かれているのをみて、あわてて買ってきました。
なんとラース・ヤンソンがピアノを弾いているし、スズック・シスターも、そういえば前に書いていたのを思い出しました。
イタリアのドラマーがリーダーのセクステットでが、ピアノトリオの演奏などもあり堅苦しくない。
イタリアのこのリーダーとラースがどのような関係かわかりませんが、ラース以外のメンバーとはかなり永く演奏し合っているようで、とても気心が知れた演奏を感じます。
1曲目、軽めのリズムにフルートのメロディ、ベースがエレベなところが少し違う感じもしますし、フルートの技量もちょっと、続くラースのピアノが軽やかに、気負いなく、そして唸ってくれていて堅苦しくない。
2曲目は、ラースの曲かと思うリーダー、ドラムスの曲、とてもいい曲で驚きます。このグループ、写真を見ると皆さん同じようなお歳、いや私も同じような歳ですが、アルバムのタイトルみてこの演奏を聴くとなんだかほのぼの、うれしくなるのです。
3曲目、ラースはゲストかと思うのですが、結構メインでリードを取っているのが不思議です。この曲ではトロンボーンのがなかなか好きな音です。
4曲目もゆったりとした4ビートで、日曜の午後オヤジたちが集まって軽くセッションしているような(失礼本当は違うでしょうが)ゆったり感、ここでもトロンボーンが良いフレーズですし、ラースが本当に楽しそうに弾くのも良い感じです。
そして続く2曲はラースの曲、最初はなんと“”この曲はホーンが入った演奏をしっていますので、それとの比較を楽しみました。ラースのアレンジが解る素敵な演奏。
次の曲はどこでしたか忘れました。
7曲目もラースの曲ではないかと思う美しい曲です。
9曲目、ファブリジオ・ボッソもイタリア・ソング・ブックで演奏していた曲、イタリアでの大衆ソングなのでしょうね、このグループでも何度も演奏した感じ、ソロが板に付いてます。
肩の力がぬけて、リラックスしながらとても楽しげな、本当に仲間が演奏していることが伝わるアルバムです。


Artist's dreams /carlo bernardinello

Lars Jansson (p)
Wally Allifranchini (sax)
Alberto Mandarini (tp)
Rudy Migliardi (tb)
Fabio De March (b)
Carlo Bernardinello (ds)

1 Luky Star
2 Romantic
3 Piccola Italy
4 T'ho Voluto Bene
5 Giving Receiving
6 Angelus
7 Il Sogno Di Gioia
8 Tu Sì 'Na Cosa Grande
9 Tintarella Di Luna
10 Pari E Dispari
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