JAZZ最中

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師匠の道のり In Out and Around / Mike Nock

2009-03-24 20:59:50 | 聞いてますCDいいと思う



マイク・ノックのアルバムが結構たまりました。
応援するピアニスト、キム・ハクエイの師匠がノック氏で、その人の古いLPを私が持っていたこと、そのLPが海を越えてマイク・ノック氏に届けられたりしたことで、ハクエイの応援もずっとするようになりましたし、ノック氏のアルバムも増えてきたわけです。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060705

このアルバムの後に出来たECMの“オンダス”は素晴らしいアルバムですし、“タッチ”というソロアルバムもあります。
新しいところではDIWからの“チェンジング・シーズン”がすばらしいし、別ない雰囲気でディブ・リーブマンとのデュオも白熱しています。

このアルバムは1978年録音と考えると、やはりなかなか素晴らしいアルバムであります。
全てノックの曲で、バラエティに富んでいます。
メンバーのマイケル・ブレッカーはステップスの前の録音で、まだブローをしまくる感じではなく、その兆しみたいなものを感じるところがとても面白い。
1曲目がその後のファンクの前段階のような感じで、ここでブレッカーは一番ブレークしている感じです。曲名“Break Time”
2曲目はマイク・ノックの内省的なフレージングとブレッカーのテナーが重なった今聞いても、充分聞き応えのある奥行きのある演奏です。
3曲目はちょっと思い感じの曲、このアルバム残念ながらジョージ・ムラーツの音がいまいち切れが悪いのが残念です。低音しっかりなっていたら随分しまったと思うのです。
4曲目、ノックの静寂なピアノの上にブレッカーのバラッドプレー、これもなかなか今となってみると価値がある曲ではないでしょうか。ホーンプレーヤーのバックでこのようにゆったりと広く弾けるピアニストあまりいません。
5曲目、若々しいテーマはその後のフュージョンではなく、ハードでドライブの聞いたジャズの前段階みたいな意義深い演奏です。

師匠の道のりは、ずっと把握してきたわけでなく、後追いになりましたが、jazzの流れには、とても意義あるポイントを残した人であります

In Out and Around / Mike Nock

Mike Nock : piano
Michael Brecker : tenor saxophone
George Mraz : bass
Al Foster : drums
RECORDED: JULY 7, 1978


1. Break Time
2. Dark Light
3. Shadows Of Forgotten Love
4. The Gift
5. Hardrians Wall
6. In Out And Around




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