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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

POPと三つ巴 TANGOS / ALESSANDRO GWIS

2007-11-02 22:41:32 | 聞いたけどCDどちらでも


日本のレーベルM&Iレコードより木全氏のプロデュースでイタリアのピアノトリオのアルバムがリリースされました。内容が代替想像付くので、普段なら拾いには行きません。しかし、レーベルのサイトの紹介は“官能タンゴジャズ”「高い芸術性とほとばしるパッションを併せ持つ超刺激ピアニスト」とあります。ジャケは赤いシルクの“Tangos”の文字、これほどあからさまに挑発されれば、JAZZとTangoが並べられると見境のない私としては、購入しないわけにはいきません。
低いベース音ではじまる1曲目出だしは良いと思います。2曲目アレンジが凝った“真珠採りのタンゴ”で少しクエスチョンです。どうもJAZZのセンテンスが希薄に感じます。このピアニストがそうなのか、M&Iがそうさせているのかは不明ですが、POPSのピアノに聞こえてしまいます。3曲、4曲と聴いているとあの、リチャード・クレーダーマンを思い浮かべてしまいました。だめと言うのではありません、ただ思い浮かびました。この線狙いだと少し好みに合わないと思い出すと5曲目“バラのタンゴ”はなかなか良いJAZZ的な響きで良い感じです。
このアルバム、ピアノの音はいまいちですが、ベースの音とセンスが良く、ドラムスもしっかりしていて、多いに助けられています。
8曲目“Bahia Blanca ”もリズミックでパンチが効いていて良く短いベースソロが強力です。
ただ全体としてJAZZ色もTANGO色強くなく、イタリアPOPと三つどもえの感が強いように思います。私としては激しく、そして哀愁が強調されたものが好みです。ガックリするほどではありませんがちょっと残念です。


TANGOS / ALESSANDRO GWIS

Alessandro Gwis piano
Luca Pirozzi bass
Armando Sciommeri drums


1 Agosto Noir
2 Pearl Fisher Tango
3 Jalousie
4 Violetta
5 Tango Delle Rose
6 Tango Of Albeniz
7 Ich Kuss Ihre Hand, Madame
8 Bahia Blanca
9 Tango Du Reve

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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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私もそう思った (がいこつ)
2007-11-03 07:12:40
このピアニストのmyspaceで試聴した他の作品が良かったので、日本製作ではありますが、このCD、ひそかに期待していました。
レコ屋で試聴できたのですが、まったく・・・
タンゴの革新性のかけらもないものでした。Jazzとの融合も化学反応がまったくおきてない・・・
日本製作だからだめだったかどうかわかりませんが、myspaceとの差をみればやはり、疑わざるを得ません。
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私以上にすごい (monaka)
2007-11-03 23:44:56
がいことさん、こんにちは、monakaです。
このピアニストのmyspaceは知りませんでしたが、売り言葉とは違いますね。
一番気に入らないのは、tangoとjazzの素晴らしい出会いアルバムは沢山あるわけですが、解説を書いている岡崎正通氏が「いままでにもジャズの側からタンゴにアプローチを見せた作品がなかったわけでないが、これほど本格的にタンゴに取り組んだというのも例がなく、とてもユニークなアルバムに仕上がりを見せている。」と書いていることです。やれやれ
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Unknown (タンゴは素晴らしい)
2007-11-06 00:55:59
 私の音楽スト-リ-のなかで7,8年前に、ピアソラに惹かれた時期がありました。あの強烈な情熱と緻密な構成。しばらく酔っていましたが、体調が悪くなったのと同時に、聴けなくなりました。しかしやはり彼の偉大さを忘れることができません。今、猛然とタンゴが聴きたくなりました。しかしピアソラそのものは無理な予感がします。それで、もしご迷惑でなければ、ピアソラとジャズが融合したようなアルバムを、教えてくだされば、嬉しく存します。もしご迷惑なら、スル-しちゃってくださいね。
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「タンゴは素晴らしい」その2 (ヨ-コ)
2007-11-06 01:10:17
 自分の名前入れるの忘れてしまいました。すいません。タンゴの流れとは、外れてしまい申し訳ありませんが、「ブラッド・メルド- パット・メセニ-」のコンサ-トに行っていらい、メルド-をきています。素晴らしいコンサ-トでした。ドラムとベ-スのサイドマンが二人の音楽の本質を理解しているのが、手に取るように分かりました。サイドマンが入ると、デュオが豊に広がるのです。帰りに12歳くらいの男の子がお父さんと楽しそうに帰る姿が、より幸せにしてくれました。
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参考にして (monaka)
2007-11-06 21:51:16
ヨーコさん、こんにちは、私はピアソラだけを聴くことは少ないのですが、JAZZと関連すると結構聴いていて、記事にしています。参考にしてください。
まずお薦めは
2007 7/2のTHE NEW TANGO がJAZZとのコラボでは凄い作品だとおもいます。ピアソラ自身の演奏がきけます。
2006 6/8の記事のガリアーノの『LAULITA』もおすすめです。この演奏でlibertangoが好きになりました。
あとは2006 11/4と2007 9/3のPablo Zieglerはピアソラの楽団でピアノを弾いていた人でjazz的です。
最近ではRichard gallianoのアルバムでも2007 7/6でもピアソラを充分にとりあげています。
よろしければ記事を見てお好みをぞうぞ。

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有難うございました (ヨ-コ)
2007-11-07 01:34:34
 お手間取らせて、申し訳ありませんでした。参考にさせていただいて大好きだったピアソラに再会します。来年2月にピアソラ没後15年記念コンサ-トが、東京オペラシティであるそうです。ちょっと興味があるのですが、高いかなあ?とおもってみたりです。
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素晴らしい! (ヨ-コ)
2007-11-11 00:22:47
「THE NEW TANGO」を手に入れました。素晴らしいです!ピアソラの破滅的にまでの凄さが、ちょうどいいスパイスのようにマッチしています。
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私もですよ (monaka)
2007-11-11 00:57:13
ヨーコさん、こんにちは、monakaです。
「THE NEW TANGO」は結構新しくリリースされたみたいで手に入ります。そして私も思います、素晴らしい!
ゆっくりと良いですが、ほかのっも出合ったら聴いてあげてください。
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