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ドン・エリスの再評価どうですか  Soaring / Don Ellis

2021-11-30 09:10:04 | 聞いてますCDおすすめ


中山康樹氏の『硬派ジャズの名盤』は初心をスギタジャズ・ファンのための解説書という事だった。初心者をはるか前にとおしすぎているのっだけれど、かなり知らないアルバムがあって、聞きたくなった。
中山氏の語り口がうまいのでついその気になってくる。ドン・エリスのこのアルバムのところに書かれていた小見出しは「遂にやってきたか、ドン・エリスの時代」というものだった。この本が出たのが2011年だからやって来た時代からも大分立つけれど、なかなかCD化されなかったアルバムが出たことで、天才的ミュージシャンのドン・エリスの再評価がなされたという事らしい。
このアルバムをしらなかったけれど、あのサウンドはしっているので、なんとも聞きたくなった。
それでネット注文したのだけれど、まずは大好きなアルバム、出たときLPでかって、その後cdCDで買い直し結構聞いているのがこれ。
1970年のフィルモアでのライヴ、「Don Ellis at Fillmore」



エレクトリック・ビック・バンドでノリノリのスケールのサウンド、でも実はドン・エリスのアルバムはこれしか持っていなかった。ドン・エリスまで手が回らなかったのが事実で、2012年にCD化された「AUTUMN」を見つけたとて買った時はうれしかった。



ネット検索でものをかおうとすると、中古のお安いのなんかが並んでいると、ついつい買ってしまう。「Soaring」をポチッるのにつづけて3つもポチッってしまった。

年代順に並べると、当時は評判だけど手が出なかった

「Don Ellis Orchestra 'Live ' at Monterey」 1966年



これも当時評判だった「Electric Bath」  1967年



その後「AUTUMN」1969年 「Don Ellis at Fillmore」 1970年とつづいて「Tears of Joy」 1971年



そして今回のアルバム「Soaring 」 1973年ということになる。

今回、4タイトルをかって買ってしまった。実はまだ「Shock Treatment」 1968年がほしいいのだけれど、これは中古でも結構いい値段なので、我慢している。



という事で1966年から73年までのエリスを並べてきいた。もともと持っている二つは大好きなことにかわらないけれど、今回の「Soaring」はかなりいい。
「Don Ellis Orchestra 'Live ' at Monterey」や「Electric Bath」がまだ試行錯誤的なところもあって、心意気はしんせんだけど、サウンドのまとまりというのではまだ先があると感じた。
「Soaring」はスピード感のある、完成されたサウンドとともに叙情的な曲がうまい具合に溶け合っている。中山氏もかいているけれど、変拍子の挑戦やエレクトリック、フィルモアなどを通り越して、よりストレートな音楽となったと思う。

ドン・エリス再評価どうですか。





Soaring / Don Ellis

Don Ellis – trumpet, flugelhorn, drums, arranger
Fred Selden – alto saxophone, flute, soprano saxophone, piccolo, alto flute
Vince Denham – alto saxophone, tenor saxophone, soprano saxophone, flute, piccolo,
Sam Falzone – tenor saxophone, clarinet, flute, arranger
Gary Herbig – baritone saxophone, soprano saxophone, clarinet, flute, oboe
Jack Caudill, Bruce Mackay, Gil Rathel – trumpet, flugelhorn
Sidney Muldrow – French horn
Mike Jamieson – trombone
Ken Sawhill – bass trombone
Doug Bixby – tuba
Jay Graydon – guitar, bag
Milcho Leviev – piano, electric piano, organ, clavinet, arranger
Dave McDaniel – bass
Ralph Humphrey – drums
Ron Dunn – drums, percussion
Lee Pastora – congas
Earle Corry, Joel Quivey – electric violin
Renita Koven – electric viola
Pat Kudzia – electric cello
Alexej Fried, Hank Levy – arranger


1."Whiplash" (Hank Levy) – 4:25
2."Sladka Pitka" (Milcho Leviev) – 6:40
3."The Devil Made Me Write This Piece" – 6:00
4."Go Back Home" (Sam Falzone) – 3:15
5."Invincible" – 6:43
6."Image of Maria" – 3:03
7."Sidonie" (Alexej Fried) – 6:37
8."Nicole" – 5:29



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