JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

人生を横切った人 ACOSTIC MOMENTS / BIRELI LAGRENE

2011-05-15 21:38:53 | 聞いてますCDいいと思う


フランスのEMIが製作してブルーノートからでるアルバムは凝ったものが多くて侮れません。中古屋さんでみてミシェル・カミロがピアノ弾いているし買ってみました。ラグレーンとカミロ以外は知らない人たちです。
そして今聞いているのがこちらのアルバム。



「Live in Itary」(水につかちゃったジャケでよれよれです。)

何ではあとにして、懐かしい、ここでギターをひいているのがビレリ・ラグレーンで、ジャコが亡くなる前も年ビレリ・ラグレーンとツアーにでていくつかのアルバムを残したものの一枚です。
ちなみにビエリ・ラグレーンとの録音はこれの他「Bloadway Blues」「Stuttgart Aria」「Heavy'Jazz」の3枚。

さてラグレーンのアルバムに戻って1曲目“Made In France”はオリジナル曲とは思えない古くからある曲のような完成度、ギターが重なって聞こえるから多重なのでしょう。2曲目もオリジナルで、この曲も得意のジプシー系フレージングです。
3曲目はカミーロがピアノをひいていますが、1曲だけなのでトマティートとのアルバム「スペイン」まではもりあがりませが、さすが技の見せ合いです。
4曲目“All The Things You Are”はシンセが加わってエレベのラインが浮き出たようなソロもあるちょっと変わったオールザシングです。
5曲目はジャコの“Three Views Of A Secret”はメロディを曲通りストレートに弾きました。そういえばジャコと演奏した事あるからねなどと思いながら聞きました。
6曲目がコルトレーンの“Impressions”これのギターソロは激しいフレージングで、途中だみ声でうたうのはどうかと思いますが良い演奏です。(後で納得)
8曲目はアルバムのタイトル名のナイロン弦を使った美しいメロディのオリジナル、ギターがバラエティに富んだアルバムです。
そして9曲目“BASS BALLAD”という曲はジャコを思わせるメロディこれも美しい聞きながらジャケを良く見ると「このアルバムは今世紀最高のミュージシャンの一人ジャコ・パストリアスに捧げます」と書いてあるではありませんか。それじゃエレベだれがひいているのとジャケをみなおせばなんとラグレーンじゃないですか、それであのだみ声も理解できました。ジャコのまねだったのですね。
「Live in Italy」ではだみ声で「アイ・アム・ジャン・フランシス・アンソニー・パストリアス・サード」と声が聞こえるのを思い出します。
いくつかの曲のエレベ・ラインもジャコににた人でとおもっていたのが、ラグレーンがジャコを模していたわけです。
やっと気がついてとてもほのぼのとしています。
そして10曲目は完全なエレキのプログレ、結構かっこいいラグレーンの一面です。
ジャコと演奏したイタリアのライブのギターはこうだったなと思って、ジャコとのアルバムにつながりました。
さすがEMIフランス面白いアルバムをつくってくれました。

このアルバムジャコが亡くなって4年後ラグレーンが24歳のときのアルバムです。
ラグレーンは若い時から天才といわれていますが、ジャコとのツアーのときは20歳、ラグレーンの人生をジャコが横切ったのが解ります。



私のJAZZ人生でも確かにジャコは横切っていきました。


ACOSTIC MOMENTS / BIRELI LAGRENE

Loïc Pontieux Drums
Koono Synthesizer, Piano, Arranger, Keyboards
Michel Camilo Piano
Biréli Lagrène Bass, Guitar, Arranger, Producer

1. Made In France
2. Rhythm Thing
3. Claire Marie
4. All The Things You Are
5. Three Views Of A Secret
6. Impressions
7. Stretch
8. Acoustic Moments
9. Bass Ballad
10. Metal Earthquake

コメント
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