JAZZ最中

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ミステリーを読むように Weather Forecasting Stone / CHAT NOIR

2011-05-17 22:51:16 | 聞いてますCDおすすめ


e.s.tが活動しているころから影響を受けていることは明らかですが、独自性を加味して活動をしているグループがありました。
そのグループの最たるものがFormat 3,CHAT NOUR,Tingval Trioでないでしょうか。

CHAT NOIRが定期的にアルバムをリリースしてくれることは嬉しいかぎりです。そしてやっと、日本市場でもe.s.tを引き合いに出してP.Rしてくれだしました。

このアルバム、CHAT NOIRの4作目でしょうか。
前作「Difficult to see you」と同様トータルにアルバム・イメージをつくっていて、全曲オリジナルそれがこのグループの行き方でしようか、スタンダードとかの世界ではない、独自の世界、e.s.tの先かもしれませんがそこを目指しているのでしょう。
前作もSF大作のような作品でしたが、デヴュー作の「adoration」2作目の「decoupage」とダイナミックなサウンド構成と美しいメロディー、そして物語性が発展してきた感じです。

最新アルバムはタイトルが「Weather Forecasting Stone」でその石を連作としたアルバム、これも前作同様ストーリーがあるのでしょうか、まるでファンタジーかミステリーのような曲名です。
曲を聴きながらいろいろ空想したので、演奏を聴いているというより、映画を観ている感じです。

1曲目石の回廊をたどって閉ざされた場所に入っていくプロローグ。
2曲目移ろう影と古く焼きついた陰、二つはある瞬間に合致する。
3曲目使命を封印された石が動き出す。



4曲目いなくなった石、もう一つの挿話、別の物語の存在。



5曲目出現した啓示。
6曲目残された謎と不明瞭な合意。




で実際にあるのです。天気予報石、イギリスの湖で2008年に発見されたそうです。



そしてその意味も。石が状態で天気を予報するってあるけど、石がゆれれば風が吹いていて、影が地面に落ちれば太陽がでている。濡れれば雨が降っているって、馬鹿にされていると思ってはいけません。
実はこの石には重大な使命があるのです、たぶん。

・stone is dry    石が濡れていれば    : 雨
・stone is wet    石が濡れていなければ  : 雨は降っていない
・shadow on ground 影が地面に出れば     : 晴れ
・white on top    上が白くなれば      : 雪
・can't see stone   石が見えなければ    : 霧
・swinging stone   石が揺れていれば     : 強風
・stone Jumping up & down 石が上下に跳ねていれば : 地震
・stone gone     石が無くなったら     : 竜巻

想像力は私の方が豊かみたいです。上が白く見えれば雪がふっているではどうも曲調とはちと違う、これはやはり出現した啓示の方が・・・。
まあそこまでは空想しすぎですが、私2010年に公開された、マーティン・スコセセッシ監督のディカプリオ主演の「シャッター・アイランド」を思い出してました。



岩肌たった島に事件を追う捜査官、段々と食い違う思考と現実、幾つかの謎が一つ一つの挿話となっていくあたり、そっちへの空想のほうがしっくりきます。
ちょっと大仰なところ、好みが分かれるかもしれませんが、それを納得させる演奏ですのでCHAT NOIR一度は体験してはいかがでしょうか。

Weather Forecasting Stone / CHAT NOIR

Michele Cavallari(p, live electronics, effects)
Giuliano Ferrari(dss, Mandala sounds, glockenspiel)
Luca Fogagnolo(double-b,el-b, theremin)

1 stone is dry
2 shadow on ground
3 swinging stone
4 stone gone
5 white on top
6 can't see stone
7 stone is wet



コメント (4)
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