JAZZ最中

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2つにひかれてFrom KENTON To Now / P・Erskine & R・Torres

2007-11-06 22:31:12 | 聞いてますCDいいと思う


今年はAlan Pasquaの新しいアルバムが2つ手元にそろいました。『Solo』2005年録音と『The Way You Look Tonight』2007年録音のものです。それぞれ良いところがあるのですが、2つがひかれあって美しくあるような感じを受けました。
最新作はPeter Erskineがリーダー各ですが、ベースはDave Carpenter,このメンバーでは2000年に『Live at Rocco』2002年に『Badlands』という素晴らしいアルバムを出していてそれでファンになりました。(もう何度も書いているけど)
AlanとPeterは1971年インデアナ大学で音楽をともに学ぶなか、同じ家に住み、同じバンドで演奏していました。Peterは翌年18才でスタンケントンオーケストラにデビューします。
それが1995年に録音されたこのアルバムにつながった行きます。
中古屋さんで見ているとPeter Erskine & Richard Torresと大きく書かれたジャケとのアルバムがあります。『From KENTON To Now』と言うタイトルのアルバムです。メンバーを見てみるとDave CarpenterとAlan Pasquaじゃないですか。
ちょっと驚きましたが、今年の2枚がよんだのです。(そんなことないか)
タイトルのKenyonはスタンケントンのこと、18才でオーケストラに参加したErskineが出会ったテナー奏者、それがRichard Torresでした。ストレートでモダンで力強いテナーが心に刻まれます。
20年たってRichard Torresに家によばれて一緒に演奏したピーターは立ち上げた自分のレーベルでアルバムを作ることにしたのです。
それがこのアルバム、わずか4時間で録音してしまいました。
1曲目柔らかい音でストレートな吹き出しはいかにも経験をつんだテナーマンの感じです。
2曲目All Bluseのベースラインとコードで、すぐにアドリブに入るあたりビックバンドでならしたからか、曲はALL Bluesといっていいと思う演奏です。
4曲目ゆったりしたバラードでピアノのソロがこの後のパスカの演奏を示す素晴らしい演奏です。
5曲目はハッピーな小唄でこのような4ビートに付き合うパスカも面白い演奏です。
6曲目、ちょっとうねったメロディですが、この奏者がするとあまりうねっていかない。そこらへんは個性が決まってしまっている辛さが出ています。
8曲目メロディのはっきりした曲でテナーの良さがわかります。幾つかの曲が印象薄いのは曲の悪さです。8曲目で判明しました。なぜTorresの曲にこだわったのでしょうか、スタンダードをいくつか入れれば、良いテナーですし、サイドが反応するだろうし、もっと楽しめるアルバムになったと思うのですが、そこがとても残念です。


From KENTON To Now / Peter・Erskine & Richard・Torres  

Peter Erskine drums
Richard Torres tenor saxophone
Alan Pasqua piano
Dave Carpenter bass

1 L.A. Stomp
2 Blues For All
3 Happy Day
4 Artistry In Rhythm
5 I Love You (Sweetheart Of All My Dreams)
6 Modern Drummer Blues
7 Intermission Riff
8 Park, The
9 Richard's Blues
10 Constance


コメント
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