
DVDの宣伝をみていたら、好きな裁判物らしきものがあって、なんとクリント・イーストウッドが監督だということで即借りてみた。
どうやら日本では未公開だったようで、知らなかった。手元に届く前に、感度の高いお仲間がすでに見ていて評判もいい。
2時間を切る映画だけど、これが息をつかさぬ場面が続く。
これを観れば、多くの人が1957年シドニー・ルメット監督の「12人の怒れる人」を思い起こすだろう。もちろんイーストウッドもこの作品をベースにその展開をはかっていると思う。
57年の作品ではヘンリー・フォンダが陪審審議で12対1からだんだんと真実をつかみ取っていく映画で、その真実と正義への道が素晴らしかった。
同じようなフレーム・ワークでの陪審員の場面だけど今回の方が結構つらい。
「12人」の方は1957年のアメリカ映画、正義が保持されるところが何とも気持ちがよいのである。
ネタバレになるから筋は書かないけれど1057年と2024年と67年時代が変遷して、正義の意義は変わったのだろうかというのが、興味ある人の味方になるかもしれはい。
映画の最期で結論も(ちょっと微妙だけど)を出すけれど、感じるのは、正義の正体が複雑になってきているなと思うことです。
ツタヤ採点 3.17 採点 4.4