東日本復興資金15兆円の争奪戦が、熾烈を極めています。死者、行方不明者が2万人ともいう東日本大震災からすでに1年が経過してしまいましたが、今、その震災復興財源で確定した国の予算15兆円を巡って疲弊した日本の政財界が上え下絵の大騒ぎを繰り広げています。
最大のビックビジネスのひとつは、除染事業なのです。2年間で1兆円です。福島第一原発から半径20キロ圏内の警戒区域は、年間20ミリシーベルト、福島県内の放射線量を減らして避難している住民の帰郷を推進して、県民の放射能にたいする不安を一掃しようとするものですが、福島第一原発からはいつ終息するのかわからない放射能が連日のように吹きあげています。
はたして現在、1兆円もの税金を使って、次から次に降り注いでくる放射能に対して除染しても、すぐに放射能が降り注いできますので、除染効果は皆無であると思われます。
こうした中で、環境省発注で、福島第一原発警戒区域内、楢葉町役場周辺4haの除染作業の入札が行われましたが、この入札で異様なことが起こったのです。なんと中堅ゼネコンの前田建設が、大林の1億円、大成の2億円をしり目に1650万円で落札してしまったのですから、現場は大騒ぎになりました。
地元の建設業者の話では、「除染作業は、危険も伴いますので1日1人が2万円もかかりますので、どんなに安く見積もっても1億円はかかります。これは談合破りだね!」と騒がれましたが、前田建設ですので環境省はOKを出したようです。
打ち出小槌的事業ですから、最初に現場に手を付けた業者が実績を作れますので、あとは縄張りや金がついてくる世界なのです。また他県でも除染の要請が出ていますので、実績さえ作れば次々と除染作業の話が入ってきますので、向こう30年間は、荒稼ぎができるのです。
被災地では、ようやく政府の予算が下りましたので、にわかに女と酒目当てのミニバブルが起こっているようです。
仙台一の繁華街国分は、土建業者や不動産業者が毎晩のように繰り出してドンべり50万円をどんどん抜いたり、チップだのブランドのバックだと狂乱して、飲食店が5割も増えたそうです。
ところがこのような狂乱の蔭では、汚染土や、瓦礫処理灰の処理が市町村の反対で難航していますが、これに関東、関西や日本中のその筋が夜陰に乗じて、環境基準を満たさずに受け入れ先のない鉄鋼スラグや建築廃棄物などを積んだ不法投棄ダンプが山越えをして、秋田県、新潟県の不法の捨て場に違法投棄しているのです。
中間処理施設に持ち込めば、1台20~30万円も取られますが不法投棄所に持ち込めば1台10万円ですから、大儲けですが、この業者に現金で支払いしているのが、裏政府の役人達といいますから驚いてしまいます。なんでもトランク一杯の札束をドンと渡して、 「ここの2山お願いします!」 と言って消えるそうなのです。 連絡方法は、非通知で携帯にかかって来るそうです。 もちろん仕事は、ここ半年間切れたことがないそうです。
暴対法だの何だのと暴力団を避難、排除していますが、その裏では暴力団に依頼して福島第一原発での作業員の確保、また放射性廃棄物の不法投棄と、福島第一原発の事故現場や、大震災の被災地で一番活躍しているのは何と暴力団ですから呆れてしまいます。金のためだけに彼らは、命がけで被災地に入って作業をしているのかが不思議でしたので、組織のトップに立つ方に電話してみますと 「国民や、政府が困っとるのに知らん顔できへんやろ!」 「やつらとは、昨日今日の付き合いやあらへん!」 と笑っていましたので、 「福島第一原発の作業現場では、多くの人が死亡したでしょう?」 と尋ねますと 「そりゃあなあ~ぎょうさん死んだかて、ばした(妻)や子供にぎょうさん金を残したったがなあ~!」 「人さまのお役に立てた上に、家族の役にも立てたんやから成仏しとるがな!」 と満足げに話すので、私も、つい同調してしまいました。