海外旅行： ２０代女性→６０代

昨日の朝日新聞に、「海外旅行、２０代余裕なし？　ＪＴＢ調べ　１０年で３７％減少」という記事がありました。

海外旅行の主流が、この１０年間で、２０代女性から６０代に変わってきたのだそうです。

ＪＴＢが法務省の出入国管理統計などをもとに観光、出張などで海外へ出かけた人数の推移を調べました。

２０代は、１９９８年の４１４万人から２００８年の２６２万人と３７％も減少しました。
２０代の人口減少率２２％を超える落ち込みです。

特に２０代女性は、２６１万人から１６０万人と大きく減っています。

一方、６０代は、１９９８年の１５４万人から２１４万人と３９％の増加です。
６０代の人口増加率１３％を上回って伸びています。

安定した職に就けない若者が増え、正社員も収入や休暇が減り、「ロストジェネレーション」の余裕のない暮らしぶりが海外旅行にも表れているのではということです。

ＪＴＢのアンケート（２００８年、対象約２７００人）によると、
　１回の旅行日数　　「１～４日」　３３％　（２００２年から９ポイント増加）
　旅行費用　　　　　１人１回平均　２５．９万円　（２００２年から３．４万円減少）
　行先　　　　　　　韓国、中国　　
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グラフがあり、２０代男女と６０代男女の推移が示されています。

２０代は常に女性が男性を上回り、６０代は常に男性が女性を上回っているのが面白いと思いました。

大学出版会： 倍増、国立大法人化で

昨日の朝日新聞に、「「出版会」で大学売り込め　国立大、法人化で倍増」という記事がありました。

国立大学の法人化で、大学自ら本を出版する「○○大学出版会」の設立が倍増しているのだそうです。

かつては大学出版会と言えば、東京大学出版会等、有名大学が中心でした。
２００４年の国立大学の法人化後は、それまでの１０校程度から２０校以上と、倍増しています。

経営方法も、財団法人中心から、学内組織（直営）で経費も人員も「大学持ち」なのが特徴です。

法人化直後に出版会を立ち上げた弘前大学（青森県）は、遠藤正彦学長自らが設立を提案しました。

「地方というハンデを背負った本学の研究者が、研究成果を容易に出版できるよう手助けしたかった」

「法人化後の大学間競争の中では、出版会を持つことは一つのステータスにもなる」と説明されます。

これまで毎年１０冊前後のペースで刊行しました。
教科書や学術書に加えて、ねぷたや津軽学、漆塗りといった地域の伝統文化を紹介した本や白神山地の研究誌等、地域性が高い本も多いです。

大学からは毎年９００万円程度の持ち出しがありますが、遠藤学長は、「出版は売れなきゃだめではなく、中身で判断できる。それが大学に自前の出版会がある強みです」

東京外国語大（東京都）では、この春に第１弾の３冊を出版しました。

ドフトエスキー小説の翻訳が１００万部を超えるベストセラーになった亀山郁夫学長自らも、ドフトエスキー論を執筆しました。

東京外国語大には、たくさんの書き手がいて一般の出版社から出されている本も多数あります。

「東京外国語大のような文系大学では、業績は論文よりも単行本が中心になります。業績評価の向上にもつなげたい」（宮崎恒二理事）

東京芸術大学（東京都）では、画集や楽譜、学生による舞台公演や映画のDVD、音楽のCD等を２～３ヵ月に１作品のペースで出版しています。

今後は「絵の見方」のような芸術の入門書も出していきたいということです。

　法人化後に出版会を設立した国立大学
　　２００４年４月　　広島大学
　　２００４年６月　　弘前大学
　　２００５年６月　　愛知教育大学
　　２００６年１月　　富山大学
　　２００６年１１月　東京農工大学
　　２００７年４月　　岡山大学
　　２００７年５月　　山形大学
　　２００７年７月　　筑波大学
　　２００７年８月　　東京芸術大学
　　２００７年１２月　小樽商科大学
　　２００８年１０月　東京外国語大学
　　２００９年３月　　東京工業大学
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大学出版部協会によると、大学出版会としては私立大が先行していて、大学ブランドを確立し、自校らしさを出してきた出版会が多い。
国立大学は、学術出版が多かったが、最近は私立型近づいているということです。

ブックフェア等で見かけることがあります。
それぞれの大学の顔として、イメージ作りにも一役かっていると感じました。