ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

ルール違反であっても・・・課題提出のこと

2021-08-06 23:23:03 | 思うこと
暑いですねぇ~毎日、そればっかりですが

なんだかんだと感動する日々でしたが、オリンピックもあと二日ですか。
閉会式、台風がちょっと心配ですが、無事、終わりますように。。。

先日、卓球女子団体決勝戦を観ている時に、主人が横を通り・・・

「今のチキータ?チキータでやっつけちゃえ~!」
(これ、卓球観るたびに言っている。それだけで、やっつけられたら苦労はないけどね
「チキータがダメなら、チョレイだ!チョレーイ!!(と叫ぶ)」
(チョレーイは技じゃないし

毎日、こんな感じで何か言って去って行く主人でした



さて・・・

前々回、「何が何でも守らせる」ではなく、少し柔軟さを持っていいのかも?という記事を書きました。

今日は「勉強編」を書いてみたいと思います。

基本的に我が家は「勉強」にルールはありませんでした。
そもそも本人の問題なので、ルールを設ける必要もないと思いますが。

勉強については、小学生の時は、中学受験塾に通っていたので、勉強はかなり先取りしていました。
5年生の時、7カ月の不登校期間があり、その間は全く勉強しませんでしたが、
貯金があったので、学校に戻ってからも何も問題はありませんでした。

中学の不登校で授業に穴を開けるようになってからは、かなり怪しくなりました。
でも、学科の試験がない通信制高校に入ったので、ここも表面的には(笑)クリア!

小、中は勉強をやっていなくても、ずっと不登校であっても、卒業はできます。
高校も入れるところはあります。

でも、高校というところは、単位制です。
学年制であっても、必要単位を3年間に分散しているだけです。実質、単位制です。
必要単位数を取らないと卒業できないです。

ここでケン太は躓きそうになります。

高2の時に、中間テストを途中から飛ばし、ほぼ不登校状態へ。
家にいるケン太は課題にも手をつけません。

課題は教科書と同時に自宅に配達されていて、自分のペースで期限までに提出すればいいというもの。
それまで全くやっていなかったケン太は、かなりの量を溜めてしまい、
もう無理だと、諦めてしまったのですね。

担任からも警告を受けました。
提出しないと進級できないと。

ケン太は友達が進級するのに自分だけ留年なんて考えていないので、
「学校なんて・・・」「勉強なんて・・・」と言い出し、退学を覚悟しているようでした。

ケン太の場合、警告に「じゃあ、やる」ではなく、「もういいや」に流れがちなんです。

高校生であれば、不登校になったとしても、学校に籍がある以上、高校生。
戻るべき場所はある。
元の学校でなくても「転校」という手段も残されている。

「転校」も大変だと思うのに、何処にも所属するところがなくなってしまう状態。
そこからまた動き出すのは容易でないことは
これまでのケン太から想像できてしまいます。

「動きを止めない方がいい」

そう思いました。

そこで、私はケン太に隠れて、課題を進めました。
ケン太に、「お母さんやろうか?」とでも言ったら断られることはわかっていました。

ケン太が寝ている間に(昼夜逆転なので)教科書を引っ張り出してきて、解答欄を埋めていく。
1週間くらい頑張りました

ケン太の得意な数学だけ少し残し(私がお手上げだったのもあります
提出期限まで残り1週間のところで「ここまでやった。あとは数学が少し残っているだけ」と。

ケン太の表情がぱっと明るくなりました。
首がどうにか繋がったと安堵の表情も見えました。

ケン太の口から「ありがとう!」と

「数学やる?」
「やる!」

そして、二日かけてケン太は残りの数学をやり、無事、課題を提出することができました。
全て私がやるよりも、少しであっても、ケン太自身もやったということを残せてよかったと思います。

そして、無事、進級できて高校3年生に。
高3は親の手を借りず、自分でなんとかしました。

提出期限の最終日、友達から回答用紙の画像が送られてくるのを待っている間にゲームをしていましたが
(なんていう奴だ

そんなんでも「自分でなんとかする」ことが大切なので。
動いていないと「自分でなんとかする」ことも難しくなるので。

そして無事、高校を卒業することができました。
残り1年ですから、なんとか卒業したいというケン太の気持ちがあったのだと思います。

最後は自分で決めなければならないです。
私がしたことは、そこに繋げるための手助けです。

この課題のことで、私は、子どもの問題に大きく踏み込んでしまっています。
本来であれば完全なるルール違反です。

でも、もし、あの時、課題を提出せず、退学してしまったら・・・

高校生の不登校は常に「留年」「退学」というリスクとの隣り合わせです。
リスク回避も考えていかなければならないと思います。

本人に任せ、退学して、その後、動き出し、今のように働いていることもあると思います。
ただ、高卒なのか、それとも中卒なのか・・・
それにより、職業選択の幅が違ってきます。
コンビニも高卒でなければ採用されないようです。

そういった、リスクの問題、将来の問題もあるのですが、

あの時の「ありがとう」という言葉。
これが聞けたのだから、「間違い」ではなかったと思います。

先日の朝、車を出した時にも、駅から降りる時に
「ありがとうございました」とちゃんと言ってくれたしね。

「助けてもらった」とケン太が思えるかどうかです。

そう思わせることが出来るのなら、多少(多少ではないけど)ルール違反であってもいいのかなと思います。




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