五月大歌舞伎 夜の部 13(土)
なんだよ~。ロビーのこの混雑~
筋書売り場に人、人、人っっ
お弁当予約に人、人、人っっ
イヤホンガイドに人、人、人っっ
ズラ~ッと並んだ後援会受付っ!ジャマっ!
ラッシュ時の駅かっ!ここはっ!
後援会くらい下手の脇に置いてくれよ。
劇場はね、夢を売る所でしょ。
宝塚大劇場を見てみろー。
あの、だだっ広い贅沢な空間こそ”夢の出発点”なんだよ。
どこにあるんだ!演舞場の夢はっ!
♪夢は夜ひらく~♪(バカ~)
7年前、初役で挑戦した時
「これをやる限界の年齢かも」と苦笑していた吉右衛門
なんのー!またまた飛びま~す!!
色々ある”石川五右衛門譚”のオイシイ場面をチョイスしたのがこれ!
『増補双級色(ぞうほふたつどもえ)/石川五右衛門』
中村吉右衛門宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候
一幕目
泣く子も黙る大盗賊石川五右衛門
そんなヤツにも育ての親(段四郎)が!
五右衛門の幼少の頃を語ってるヨ。
巡礼になって、息子の行方を捜してるんだって。
当の五右衛門(吉右衛門)はと言うと、手下が奪い取った勅書を手に、
中納言に化けてゆ~ゆ~と歩いてます。
公卿御一行なんだから、武将・此下籐吉久吉(染五郎)でも、
道の端に寄って平伏よな~。
オスマシさんだった五右衛門。
花道でニヤニヤニンヤリッとフテキに笑う!
その御姿ス・テ・キ~
二幕目
足利館にやって来た勅使サマー。
ハハ~出迎えるのがっ、兄・歌昇~&弟・信二郎
すっげぇすっげぇすっげぇコンビ!!!
「太政官の御正印を返せ~」と勅使
「お願い許して」
「ダメー」と勅使
「あれサ、無くしちゃったんだ」
ついにシラバックレル歌昇&信二郎~。
でも相手は吉右衛門っすよ~。
勝ち目なし…。
ええ~い、こ~なったら!…バトンタッチ!
此下久吉くん登場ー。
ヌワント!こいつら盗賊時代の友人同士だったのだ!
2人で寝っ転がって、頬づえついちゃってるー。
チャームだぁ吉右衛門~
染五郎がこの役だと、ビックさがもうひとつなんだけど、
”叔父と甥”って関係だから、こんなキャスティングもあり!
ってのが歌舞伎だぁねぇ。
「今まで何やってたんだよ~」
「お~俺はさ~」
同窓会状態で盛り上がってます!
久「ところでさぁ、3千両で手打ってくんない?」
五「や~だ。もっとデッカイ夢がるんだ~」
久「じゃあこの葛篭買ってちょ」
五「何だよこれ~」
中身を開けると…ジャガジャン!お父っちゃんが入ってる!
五「判ったよ。買えばいいんだろ~」
久吉くんにはもう1つ願いが…
五右衛門の刀が欲しいらしい。
「やれるわけね~だろ!さらばじゃ~」
煙ボワワワワ~ッッ!!シュワ~ッッ!!
消…消えたヨ~。どこ行っちゃったの~吉右衛門~
来るゾー来るゾー来るゾーッッッ!
葛篭が宙に浮いている~。
バ~ンッ!出た~!吉右衛門~っっっ!!!
「つづら背負ったがおかしいか~」
ぜんぜ~ん!
「宙乗り」って、1度浮いてからググ~ッと下がって、
ゆ~っくり頂上に昇ってくるんだじぇ~。
ここは3階だじぇ~。来て来て来て来て~♪吉右衛門~!
空中での足の動きと形が苦心のしどころで、
「今はジムに通って足を鍛えている」7年前そう言ってた吉右衛門
そーいえば、この間OAされたドキュメンタリーでもイイ汗かいてたね!
視線は、前方一点集中…
吉右衛門ーキッチー視線ちょうだいよ~!
アララ…行っちゃったー。播磨屋ったらぁシャイなんだからぁ
大詰
待ってました!
『桜門五山桐(さんもんごさんのきり』
大薩摩~!
√ 春の詠(なが)めや勝るらん
浅黄幕がパッッと落とされて
ギンギンギラギラ南禅寺~!
髪伸びほ~だいっつう百日鬘(大百)!
黒のビロウドが、セクスィ~
どてらも着てるよ~ カッチョイイゾ石川五右衛門
「絶景かな絶景かな(略)ハテ、麗らかな眺めじゃなァ」
ごーかいな声の響きは、深~い光を放つ名刀の様だね
そりゃ斬鉄剣か!
「またつまらない物を斬ってしまった」(byルパンⅢ世の五エ門)
ピ~ヒョロロ~
白い鷹が飛んできて一休み、一休み(一休さんか)
オッ羽根が閉じた~。やるな~小道具さん。
おや、足になにやらお手紙が。
ハリーポッターはふくろうだゾ
ヌワント、そこには五右衛門の出生のヒ・ミ・ツが…。
久吉の手下(宗之助・吉之助)とチャンチャンバラバラ。
山門がズンズンセリ上がって!2階建てに!
あ~ホっとした吉右衛門の全身が見れて。
っていうのはね、歌舞伎座だと3階B席からじゃあ膝下しか見えないの。
だから通のお客は脇に移動して見るっすよ。
久「石川や浜の真砂は尽きるとも」
五「ヤ」
久「世に盗人の種は尽きまじ」
久吉!この手裏剣を受けてみヨっ。
シューッッッ!
ビシッッー!
双方、見合わせ
幕
来年からは、5月の新橋演舞場が『吉右衛門一座歌舞伎』にっっ!!
ク~!!腹の底から嬉しい~
ルポレポはこちら
5/1~25 新橋演舞場
昼の部 ひと夜 寿式三番叟 夏祭浪花鑑
夜の部 石川五右衛門 京鹿子娘道成寺 松竹梅湯島掛額
テレビで吉右衛門!
鬼平犯科帳 第1シリーズ 時代劇専門ch 絶賛放送中
ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
もう、イヤホンガイド借りるのやめようかな~と
思ってしまいました~~♪
かしまし娘様のガイドの方が分かるわ~~♪
(笑えるし!!)
あ~~そういうことだったのね・・・と
5日経っての復習でございます・・・(笑)
しかし、歌舞伎って面白いです~~!
どっぷりハマりそう!
まだまだ分からないことばっかりですが、
奥の深さがたまりませんね~~!
それでは保証金1000円と使用料650円を頂きます。
嘘で~す!(笑)
いえいえ、私なんぞ全く舞台観てないも同然です。
たぶん、思い込みや幻想や妄想で、デタラメもありますヨ(笑)マジに、何か変だと思った時は教えてください
>奥の深さがたまりませんね~~!
たまりませんヨ~~。どんどん潜っていきましょ~!
そう、今月の演舞場は、吉右衛門中心なんだけど、見せてくれる(魅せてくれる)役者が揃っていて、みどころが多かったですねー。思い返すたびにそう思います。
演舞場は一階ロビーの狭さを二階で補っているんでしょうが、確かに国立劇場に一歩足を踏み入れた時のわくわく感を思えば、ロビーの大切さは言うまでもないこと。新歌舞伎座にはそれも期待したいですね。
「石川五右衛門」の桂三の中納言もつっこみ所満載じゃ・・・?いや、これは個人的な見方か。
吉右衛門の「ニヤッ!」っていう表情や
「葛篭背負ったがおかしいか~、バカめ~!」
に、クラクラきました~。
そのせいで、
「私はバカで、のろまな亀です!」とひとり堀ちえみ状態(BYスチュワーデス物語)になっていました。
新歌舞伎座に”ロビーの広さ”期待出来るのかな~。演舞場だって去年内装リニューアルしてあれっすよ。センスが悪いっていうか、使う人の事を無視した金のかけ方には、失笑するばかりです。
>桂三の中納言もつっこみ所満載じゃ・・・?
ハッハッハ!そうですよね。完全無視状態のレポになってしまってすみません。
7年前に観た時はドッカ~ンッ!!だったんですが、今回は「ああ、やっぱりね」って、偉そう~に観てしまいました(笑)
突っ込んでくれているのは「大入り!文楽手帖」ブログです!イラスト爆笑です!「トラックバック」からどうぞ!
その爆笑イラストを書いてくれるお園様、まいど!
”キャビンアテンダント”じゃなくて”スッチー”ってところがいいですね~(笑)
私は「つづら」と聞くと
「大きいつづらがいいですか?小さいつづらがいいですか?」っていう”舌きり雀”を思い出します(笑)
ああ、また妄想がぁぁぁ。
細かいところが?でしたがこちらを読んですっきり筋が理解できました~。感謝!
花道で不適に笑うところがステキ
やっぱり播磨屋だ~
来年は何をやってくれるのか、今から楽しみですワ
吉右衛門さんの五右衛門を楽しみに行ってきました。
予想通りの大きな五右衛門、染五郎さんの久吉もいい。
葛篭抜けもばぁ~ん、上がったり下がったり
揺らしたりしながら、宙乗り~、スペクタクル。
楽しませていただきました☆
ほんとですね!来年も演舞場とは!ウシシ~。
でも、團菊祭もあるし(もう来年も有る気になっている…)。前進座もあるし、辛い5月になりそ~です(笑)
Ren様、まいど!
前にやった時は、1度飛べない日があったんですよ。本人も裏方も大変なのでしょうが、
播磨屋の宙乗りを観れたのは、本当に嬉しかった~。HAPPY~
2001年7月歌舞伎座で猿之助の通し上演版とはけっこう話の細かいところが違うので新鮮でした。私実はこの年の5月の「源氏物語~明石以降編」で歌舞伎座デビューしたのです。そして昨年の勘三郎襲名以来ドップリですわ。
歌舞伎のテンポが肌にあうようになってきてしまいました。現代劇、もうけっこう疲れるようになっちゃって(笑)でもまだ観ますけど。
ああ自分に甘く、スターに厳しい私。また注文つけちゃってます。ヨッコイショ葛籠抜けが.....。なんか歌舞伎界、ダイエットのためか筋力アップのためかいやまた両方かジム通いが流行っているんじゃないかしら。