アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

5月 新橋演舞場 松竹梅湯島掛額

2006年05月20日 | 歌舞伎

 

五月大歌舞伎 夜の部  13(土)

 松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)

音羽屋の時(03年11月)は”笑わせてね!”だった。
播磨屋には、笑わせてもらえるのでしょうか?…

序幕 ~吉祥院お土砂の場~

紅屋の長兵衛。あだなは「紅長」
ウワっ、出た吉右衛門っ!

お七(亀治郎)が好きなのは、寺小姓の吉三郎(染五郎)。
実は、刀の行方を探す武士であった。
そんな事知らないお七ちぁん。
スペシャルなソプラノ声で、おっかさん(芝雀)に
「結婚させて~」
でも世の中そう上手く行くわきゃ~ない。

若党(歌昇)がやって来て
「吉三郎には婚約者がいるんだよ~」

ションボリお七ちゃんを紅長は
「笑わせたいっっ!笑わせたいっっ!」
ハッッその動きは!”あるある探検隊”じゃんっっ!
播磨屋ったら~~こんなことやっちゃうんだぁぁぁぁ
ハッハッハッハ!!!

木曽の軍勢がやってくるー。皆逃げろー。
誰もいない本堂
悪役2人組(歌六信二郎)が登場。
信二郎ったらぁ~。男前フェイスはどこへやら、プププ顔~

お七を連れて行こうとしているの。
住職に追い返されるものの、いづれ舞い戻るでありましょう。

皆が心配しているところへ紅長が戻って来て、
「お七を欄間に隠せー」
あれよあれよと言う間に、お七は金の蓮を手に、天女ポーズ。

「チッチキチー」って!吉右衛門
ハッッその指は! ”大木こだまひびき”やんけ~。
ダミ声で、ゆっくり言うてくれるとパーフェクトやったのにぃ。
播磨屋ったら~~そんなことも言っちゃうんだ
ヒッヒッヒッヒ!!!

紅長が作戦を発表!幽霊になって悪者を退治するゾ。
準備にとり掛かるべく、奥に引っ込む。

恋しい吉三郎がやって来ちゃったもんだから、
思い切って気持ちを打ち明けるお七。
そこへ、幽霊支度を整えた紅長が出てきて、お七に加勢。
「そっか~!ああ~癪がぁ」
嘘っぽく吉三郎にしな垂れかかって…。

「女性に詳しい」とか「赤ちゃんが家で待っている」とか
染五郎をいじくる吉右衛門~
染五郎も言い返しながらニヤニヤ~
場内もフッフッフッ~!!!

悪者から「お土砂」を奪い取った紅長幽霊、
しめしめ、一群に次々と掛け始めた。

お土砂とは、真言の秘法で、心が頑なな人に掛けると柔らかくなる
なんてぇ代物で、お土砂をかけられた人は、フニャフニャフニャ~
骨無し人間のようになってしまうのであった。
お土砂~ドシャドシャ~!

ツケ打ちさんにも!
後ろの壁に頭を打ちつけながら、舞台脇に雪崩れ込みフニャ~。

吉右衛門1発~っ!
「あっちへ行こうか。こっちへ行こうか。
ええい、身体が二つ欲しいYWCA!」
播磨屋ったら~そんなことも言っちゃうんだ
ヒエェェェ!!!

丁稚(廣松・友右衛門の息子)がやってきて2発~っ!
「あっちへ行こうか。こっちへ行こうか。
ええい、身体が二つ欲しいYWCA!」
キャァァァ!言い方がカワイイ~。爆笑~

おっと信二郎が…3発~っ!
ア~も~ダメ、お腹がよじれる~

もしや…歌六!4発~っ!
グハハハハ!横隔膜が痛い~!!助けて~
このしつこさッ!好きだ~

なんと、友人が観た日は「YMCA」また違う日は「ワイワイガヤガヤ」
日替わりネタかい!

場内の興奮冷めやらぬその時、突然男性がっ!
これだけでもビックリなのに、女性までっ!
ねぇねぇ、あれ誰?
3年前はグラサンかけた秀調だったんだけど…。
ああ!お土砂掛けちゃった~。
お約束でこいつらもフニャフニャのグニャグニャ~。
あの女性は~?新派からの助っ人かも。私も出たいっちゅうねん

幕引きさんにもお土砂をっっ。フニャフニャ~。
裏方さんっっ。楽しそうだぁ。
誰も幕を引く人がいなくなって、紅長が引っ張っる~!

もっと”オモロイこと”演ってた気がするのに!記憶が~。
私の頭にも、お土砂が振り掛けられたのか!?フニャ~
信二郎がイナバウアーをやったのは何処で?
♪武勇伝武勇伝♪もやってたな。
歌昇はお土砂掛けられた?(なかったなかった
ちぇ~仲間に入れてやってくれよ~ 吉右衛門~

大詰 ~四ツ木戸火の見櫓の場~

愛しい人に会いに行きたいお七。
でも木戸が閉まってる…。も~見櫓の太鼓を叩くっきゃない!
ドヒャドヒャと雪降りしきる中、櫓に上がるお七。

この場面「人形振り」なんですぅ。
嫌いなんですぅ。何度見ても、誰が演ってもぉ。
人形遣いが掲げる所なんて、所詮は“人間”よ。
見た目重いし。だから美しくない。
♪だのに~何故~♪(by若者たち)
目からうろこだ~亀ちゃん~お手てがカワイイ~

文楽で観た「櫓お七」は、泣けて泣けてしょうがなかったっす。
観に行こ~っと。
 12月文楽鑑賞教室 国立小劇場     
     5(火) ~ 17(日) 
   社会人のための文楽鑑賞教室
     8(金)、15(金) 
    伊達娘恋緋鹿子 ~火の見櫓の段~ ほか
              詳細はこちら → 
国立劇場

「序幕と大詰」しかないこの芝居。笑いましたね~
1809年に出来た物と、それから47年後に出来た物の合体!?
ありえねぇ~。おもしれぇ~。
しかも、大播磨の当たり役!その初代は超真面目だったとか。
当代もその路線を外さないっ!(外せない…
吉右衛門が醸し出す空気。あの大らかさが物語りを包んでる

「どーだ!オモシロイだろ!」じゃない笑いって、
今の歌舞伎界では、かなり(吉右衛門のギャグ)フレッシュっ!!

ルポレポはこちら
5/1~25 新橋演舞場 
  昼の部 ひと夜 寿式三番叟 夏祭浪花鑑
  夜の部 石川五右衛門 京鹿子娘道成寺 松竹梅湯島掛額

テレビで吉右衛門!
鬼平犯科帳 第1シリーズ 時代劇専門ch 絶賛放送中

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ