アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

”新選組!!”土方歳三最期の一日

2006年01月11日 | 歌舞伎

その日は午後3時過ぎから
ズーッとNHK。ズーッと「新選組!」
夜はいよいよ!「”新選組!!”土方歳三最期の一日」
ここまで浸ると、去年の大河ドラマって「新選組!」だったよねモード。
おいおい”義経”忘れてやるなヨ。

「新選組!」が大河ドラマでスタートしたとき、
大河常連のおじサマ達は顔をしかめたっけ。
これも見捨てたら損するゾ~。

続編だから「新選組!!」 ”!”が2つになってるところがミソ。

近藤勇亡き後、新選組を率いて戦いを続ける土方歳三は、
箱館五稜郭にいた。
全軍を率いる総裁は榎本武揚。
明治2(1869)年5月10日
洋行帰りで理論派の榎本と、実践派の歳三は、
明日に迫った新政府軍総攻撃の対応で大激論を戦わせる。

オランダ帰りのヒゲ野郎。
ワインとサンドウィッチを土方に勧めちゃう。
いけすかねぇ榎本武揚役は片岡愛之助っっっ!
山本耕二は超~長身で色白。
だから並ぶとビジュアルでは適わないかー。

土方 「俺は死に場所の事しか考えてなかった。
     そしてあんたの頭の中は、降伏の事しかなかった。
     俺達は大事な事を忘れていたようだ」
榎本 「何をだね」
土方 「諦めないってことだ。
    あんたは確かにバカだ。バカなロマンチだ。
    だが俺は、もう1人のバカなロマンチを、
    日本一の侍にする為に人生を費やした。
    どうやら、そのロマンチとやらに付き合うのが性に合っているらしい。
    俺はあんたの夢に賭けることにする」
榎本 「夢は覚めたと言ったはずだ」
土方 「いいや違う。
    夜が明けるのはまだまだ先だ、榎本さん。
    いいか、これは死ぬ為の戦いではない。
    これから俺達は生きる為に戦うんだ」
榎本 「一言言っておく。
    ”ロマンチ”ではなく、”ロマンチスト”だ。
    変なところで切らないで欲しい」
土方 「知ったことか」

ギョエエエエ~!!これぞ三谷幸喜の脚本なり!
ちゃ~んとオチてるもんね。
笑っちゃうもんね。
でもって、2人の友情がしっかり芽生えちゃったもんね。
視聴者は土方&榎本と一緒にニヤニヤしちゃうんだね~。
ああ、このテンポたまりまっしぇん。

早速、戦場模型を使って軍議を始める2人。
これ、ラストまで効きます。この盤の上が全て。
今、彼等がどんな立場に置かれているのか一目瞭然だからサ。

榎本 「明日の戦で勝利すれば、
    我々が薩長の大軍を追い返したという事実が残る。
    薩長の奴らも少しは考えるだろう。
    未開の土地の開拓ぐらいは許してやろう。となればこっちのものだ。
    この地で新しい国創りを始める。
    その時は、晴れて我等が蝦夷の国の誕生だ」
土方 「その国では、近藤勇はもう罪人ではないんだな」
榎本 「勿論だ。この国を創る礎となった1人の英雄として
    未来永劫その名は刻まれる」

男のロマンだー。愛だー。友情だー。
ちくしょー。イイゾー。

桶狭間戦法と名付けた作戦を作り上げた土方。
ところが薩長のトンガリ帽子軍団。別名新政府軍は、鵯越をしてのけた!
仲間の窮地を救いに行こうとする土方。

榎本 「死んではならんぞ」
土方 「勿論だ。榎本さん、あんたこそ死ぬんじゃねえぞ。
    生き延びてこの土地に夢の花を咲かせろ」
榎本 「夢…」
土方 「そんな事、あんたにしか出来やしねえ」

♪夢見る力~、夢はいつか叶う~♪
猿之助ワールド入ってるゾー。

ところが、この後は御存知の通り…。

♪愛しき者はいずこに 望みは露と消えても
 忘れはせぬ 熱き想い 誠の名に集いし 
 遠い日をあの旗に託した夢を♪

ハートにビンビン!キュンキュン!突き刺さる~。
Loveりんのお髭姿はダンディ~(^з^)-☆Chu!!
その風貌でキャスティングされたのか?(笑)
『歌舞伎っす』で言ってた、長セリフNGは何処だったんでしょー。

”歌舞伎イケメン写真集”(染五郎・獅童・勘太郎・七之助)
から洩れてしまったLoveりん
箱根の山越えは一筋縄ではいかへんなぁ。

さあ、今年は”功名が辻”!
三谷幸喜も出演~足利義昭役~(笑)



8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけましたおめでとうございます! (midori)
2006-01-11 15:25:03
タイトルは変わっても、変わらぬ楽しいアップですね♪

今年も、よろしくお願いします!!

ところで「組!!」、私も夢中で見ちゃいました。

(^^)v

放送当時は、大河常連さんに不評だったとの声も聞きましたが、一つのドラマと受け止めていた私には、新鮮でワクワクするものでした。

再び、あの感じが味わえて、本当に楽しかったです。

(*^^*)

榎本&土方のシーン、シミジミ良かったです…。

(*ーー*)
返信する
新選組、再び (かしまし娘)
2006-01-12 08:13:48
midori様

こちらこそ、今年も宜しくお願いしま~す♪

新選組に思い入れのある人も、この大河を見捨てたんですよ~(泣)

代わりに喜んだのが、小劇場ファン。

橋本じゅんなんてアッという間に散っちゃったし。古田新太には拍手喝采~!!

他にも沢山の小劇場俳優が出てたけど、

めっちゃマイナーな「あぁルナティックシアター」の橋沢進一が出てひにゃぁぁ狂喜乱舞!!

1年間飽きませんでした~~。
返信する
見ましたよ! (花梨)
2006-01-12 21:01:03
こんばんは。私も遊びに来ちゃいました。

我が家はいわゆる大河常連さん家庭ですが、大変なハマりようでした。多分政宗とか信玄あたりの大河が好きだと拒否反応起きるのかな?

でもとりあえず今年の正月時代劇の中では、「!!」がダントツに出来が良かったと思います。

それにしても愛之助さんのハマり具合は、歌舞伎ファンでもびっくりです。
返信する
B作永井 (かしまし娘)
2006-01-13 13:32:05
花梨様

いらっしゃいませ、こんちわ~。

永井は「参るっ」か。そーだ、そーだった、そうでしたね。有難うございます。

佐藤B作の緩急の付け方にググッと来ました。ドバ~ッッと泣きました~。

拒否おじさん達は「キャストで既に引いてましたヨ」

だから”大河じゃない!”って決め付けてしまったようでしたねぇ。ババ馬鹿めぇ(by河内山)
返信する
TBありがとうございました (つと)
2006-01-13 21:28:08
はじめまして。

TBありがとうございました。

「組!!」で、「組!」から始まった楽しみが終わってしまいました。

三谷さん&舞台俳優さん&大河好きの私にはこれほど完璧な作品はなかったです。。。



こちらからもTBさせていただきました。
返信する
はじめまして。 (ぺぱぐり。)
2006-01-13 23:46:58
コメント&トラバありがとうございました。

歌舞伎って敷居が高そうだけどちょっと

覗いてみたいなあなんて思っていて去年初めて大阪で

勘三郎さんの襲名披露を見て以来結構はまってます。

三谷さんのドラマは以前より好きだったので

好きなもの同士が一緒にコラボするのは嬉しかったですね。



3月の三谷歌舞伎も見てみたいですが

チケット取れるかどうか…
返信する
コメント&TBありがとうございました (水無月)
2006-01-14 21:23:16
私は20年以上大河見続けてますが、拒否反応どころかハマりまくりでした。

三谷さんのキャスティングの妙には、いつも驚かされます。

ラブリン最高



歌舞伎はまだまだ初心者なので、こちらの記事を参考に勉強させていただきます



返信する
三谷幸喜 (かしまし娘)
2006-01-16 11:48:11
つと様、ぺぱぐり様、水無月様、

こんにちわ~。

三谷作品といえば、「有頂天ホテル」の初日舞台挨拶が朝からお茶の間に流れるし。

染五郎と構想8年!っつうて「歌舞伎」の話題もあるし、これから”小”ブ~ム。いや”中くらい?”ブ~ムになりそうですね(笑)

LOVEりんも、いつか「シベ超」じゃなくて三谷映画に出て欲しいもんです(笑)
返信する

コメントを投稿