アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

SFワールドでも大笑いやで! 田中啓文 宇宙探偵ノーグレイ

2018年06月04日 | 



 宇宙探偵ノーグレイ
著:田中啓文
出版:河出文庫
発売日:2017年11月7日
価格:740円(税抜) 

装丁、カバーデザインが
アニメチック。
全ての惑星のキーワードが
描かれてるよぉお。
おっとォ
宇宙探偵は、
トレンチコート姿なんやね。
クックックッ。



総天然色冒険推理シリーズ
「怪獣惑星キンゴジ」他
全作一挙公開!
本書にて絶賛上映中!
名探偵は5度死ぬー 

この帯の言葉にクラクラやぁあ♪
読む前から確信したね。
この本がオモロくないわけが
ないやろうがぁああ。
クックックッ。

レジに並びながら期待と興奮で
クックックッ。

目次を読んで
更にクックックッ。 

ありとあらゆる名前が、
何かをもじっているとしか
思えなぁい。 

1つ目の惑星は…
怪獣惑星キンゴジ
ジュラシックパーク系やね。
でも、
1頭だけ人間の脳を移植している!
そいつが、
観光客に襲い掛かって
キャァキャァ言って
楽しんでもらおうという…。
なななんて画期的な!

ところが、その人間恐竜が
何者かに殺され続けている!
そりゃぁ異常事態だぁああ。 

そんな危険な任務を
請け負うのが
宇宙探偵ノーグレイ!
カッケェエエ!
ただ借金返す為に、
背に腹は代えられないって
だけなんだけどね。 

真相を掴んだ所でっ
殺されたぁああ!
次の惑星でも、
そのまた次でもォオオオ!
なんちゅうこっちゃぁ
抹茶に紅茶ぁあ! 

私のツボに
グサグサ刺さりまくって、
腹を抱えて笑い転げたのが…。
芝居惑星エンゲッキ
アハハハハ 

それは、
シキラヅカ星系にある星…
初っ端から、
もじってるやろぉお。
劇団四季宝塚歌劇団やろ。
演劇大臣の名はミタ・ニコウ
出た!人気劇作家!
三谷幸喜
皇帝の名はニナサリ・ガワア
出たな!二大巨匠!
蜷川と浅利
空港はゴドー
…を待ちながら。やね。
ヘエ!田中啓文先生は
こんな人の事も知っているのか! 

この惑星は劇場型で、
人々は常に演じている。
台本を渡されて、
稽古に日数をかけて、
本番を迎える。
それを繰り返す日々。
なんてオモロイ所なんやぁあ♪
住みたぁぁい♪ 

宇宙探偵ノーグレイも、
勿論、言葉…。じゃなかった、台詞を
丸暗記しなくちゃぁならなぁあい。

台詞を忘れた時は、
右手を挙げて「プロンプター!」
そうすると、
監視カメラが教えてくれる。
けど、1日に5回やると減点。
それが10回になると、
逮捕されて処刑!!
ヒャァァア! 

前衛演劇を嫌い、
古いミュージカルの様に
陽気で楽しいものだけが、
この惑星で演じる事が出来る
ジャンルなんだってえ。
ヒャァアヒャァア! 

皇帝を倒そうとするのが、
地下に潜ったアングラ達!
白塗りをして、
訳の分からない踊りとか、
自由を求める演劇闘士とか、
嗚呼、演劇好きにはたまらぁあん♪
イヒイヒイヒヒ♪ 

んでもって
惑星の地下の地下、
そのまた地下にいたのは、
亡くなったはずの皇太子…
「ぼくはこの星の王子さまさ」
グホホッ。
こういう所に繋げるとはっっ!
アッパレじゃ!田中啓文大先生! 

河出書房新社

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