アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

5月 新橋演舞場 東海道四谷怪談 その2

2008年06月03日 | 歌舞伎


新橋演舞場    5/24(土)  

これまでのお話 → その1

三幕目     
砂村隠亡堀の場  

着物の黒がズデギィィな伊右衛門(吉右衛門)♪
土手で、母親と再会したり、
落ちぶれた伊藤家の人に会ったり、
悪事仲間にたかられたり。
そうして、櫛を拾った直助とバッタリ…。

髪の毛がベットリ付いてるその櫛こそ…。
ウ~。ありゃぁお岩の物なんだよね。
母親の形見なんんだよね。

映画やTVじゃぁ、
着物を拾った直助が、お袖へ見せて
お岩の幽霊がー。
ってなパターンもあるよね。

伊右衛門ったら、
伊藤家のお弓(京蔵)を蹴落として
「首が飛んでも動いてみせるわ」
”悪の美学”光線がビュンビュン!
飛びます、飛びます。

釣り糸を垂れている伊右衛門のもとへ
戸板が流れてきて…。

”戸板返し”!
裏も表も福ちゃん!(ヤンヤヤンヤ)

伊右衛門が斬りつけちゃったら、
小平の死骸が骨になってボッチャン(川へ落ちた)

伊右衛門、直助。…おっと与茂七。
ア~ンド
美しい顔の福ちゃんが登場。
こんな顔です。本当は。
って、お客にアピールしなくっちゃねん。
これが3役目、小平の女房お花。
ヤヤヤ。芝翫縞の着物がステキぃ♪

美しき哉4人のだんまり…。

大 詰 
第一場 蛇山庵室の場      
第二場 仇討の場
 
  
伊右衛門を取り囲んだ人々が
デッカイ数珠を回しながら、
口々に念仏をとなえてるー。

ざんばら髪の伊右衛門に、悪の面影はゼロ。
弱々しいじゃないか。
お岩の怨念パワーだな。

真っ暗闇の中、
提灯がボ~っと浮かんで…

出た~お岩~!”提灯抜け”
アチャ~…
上手側の席だから、あんまり見えないよぉぉ。
無念じゃ。

伊右衛門の母が連れて行かれたり、
悪党仲間が”仏壇返し”で消えたり…
ホーンテッドマンションより、怖いよぉぉ。

与茂七とお花が敵討ちしにやってきて…
「本日はこれぎり」

”ありがとうございました”
出演者の醸し出すそういう空気が、
1階席だとキャッチできるんだぁぁ。
ちょいとビックリよ。
3階席とはじぇんじぇん違うわぁぁ。
高い席ってイイんだなぁ。イイなぁ、イイなぁ。

ラストはどうなんのよぉぉ。
歌舞伎全集を読むと…
数多の鼠が伊右衛門を…。
ウガァッァアア。
観たい!そういうの観たい!

納涼歌舞伎(2000/8)で観て以来、
真女形がいいよ。
歌右衛門もグ~ぅだったし。
もう絶対に福助じゃないと観ないから!
そう誓ってから待ちに待って、
やっとやっと念願が叶ったのにぃぃ。
ウ~ン、ウ~ン…
我らちょっと首を傾げる…。

嗚呼、福ちゃん。
何故にこんなに悩ませるのじゃぁぁ。

「あんなに笑い取っていいのか」
「この時代の気分がアレってことか」
「”ヤマトタケル”であまりに儚い役だったから」
「その反動ってか…。だいたいあれから何年なんだ」
「だよね」

福助を愛してやまない2人の、悶々とした夜は、
こうやって更けて行った。
思えば思えば、エェ怨めしやぁぁあ

こちらもどうぞ → 成功祈願  インタビュー

 坪内逍遥大賞に中村吉右衛門
おめでとうございます。
これからも福ちゃんのことを宜しくお願いします。
…って私が言ってもなぁ。ハハハ。 

五月大歌舞伎 5/2~26
夜の部 通し狂言 東海道四谷怪談

こんな本があるヨ → さかさまの幽霊
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