国立文楽劇場 11/3(土)
初日の初っ端なのに満席じゃぁない…。
秋の行事が多いこの季節。
皆さん、劇場より行楽♪って感じなのかな…。
第1部
-吉田玉男一周忌追善狂言-
近江源氏先陣館
これ。文楽で観るの初めてかも…。
歌舞伎では観たから、ストーリーはほぼOKだけど…。
相変わらず予習ゼロで挑む!(アホやん)
あ!盛綱って浅瀬を渡って一番乗りしたあの!
標題の”先陣”って言葉は、これに掛かってるんだって。
グハ!『佐々木先陣~天に向かって撃つ男~』
…10月に観た巣林舎のレポがまだだったっ。(無念…)
近松作品を現代に蘇らせたら天下一品!
今年もステキな舞台やった。
NPO法人人形浄瑠璃文楽座理事長
鳥越文蔵氏が、企画・監修している劇団だよ。
『佐々木高綱』って、歌舞伎で観たじゃん。
来年の1月に大阪松竹座でやるじゃん。
なんだよ~。なんだか繋がってるじゃんかよ~。
「近江源氏」とは近江国、佐々木荘(現:滋賀県東近江市あたり)を領地とした
源氏の流れを汲む佐々木氏のことで、平家打倒にむけ四兄弟が参戦。
三男が盛綱、四男が高綱です。(イヤホン解説余話より)
鎌倉時代の物語。なんだけど、ホントは大坂冬の陣。
佐々木盛綱(真田信之)×佐々木高綱(真田幸村)
兄弟が敵味方となって闘う悲劇。
その時子供は、妻は、母は…。
和田兵衛上使の段
盛綱の子・小三郎(玉翔)が捕まえたのは、
高綱の子・小四郎(玉勢)
それを見守る祖母・微妙(文雀)の心は、
決して晴れやかじゃないよね…。
一族のドンヨリムードを打ち破って、
和田兵衛秀盛(玉也)がやって来た!
「私が替わりに人質になる。小四郎を帰されよ」
それを、にべもなく拒否する盛綱(玉女)…。
盛綱陣屋の段
√盛綱は只茫然と、軍慮を帷幕の打傾き
思案の扇からりと捨て
QOO~。
盛綱ってなんかカッチョエエな~。
老母・微妙を呼び寄せて
「小四郎に腹を切るよう」説得を頼む。
な、な、なんでやねん。
小四郎の父・高綱が、情に流されて降参する。
な~んてことがあっちゃ、
不忠の汚名が残っちゃうって~の。
切腹してくれれば、兄の義・弟の忠も立つ。
「それが出来るのは、母上。貴女だけなのです!」
「…判りました。引き受けましょう」
ウピョ~。止めないの!?
武家社会って…。
それに、
そんな事せんでも小四郎は自分で死ぬのにー。
う~ん…。
歌舞伎の方が、頭にシュ~っと入ってくるなぁ…私は。
小四郎の母・篝火(紋寿)が出てくるは、
盛綱の妻・早瀬(玉英)は出てくるは、
も~陣屋は大騒ぎさぁ。
嗚呼、可哀想な小四郎よ…。
遂に運ばれてきた!高綱の首っっ。
北条時政(玉志)もここにいる。
さあ、首実験だ!
盛綱は首桶を開けると…素早く蓋を閉めた。
気がついたか?
モチよ~。弟の顔だもん。見忘れるわけないわな。
「父上…」
グッサリー!!!!
腹を斬ったのは小四郎。
クウゥ…「弟だ」
盛綱のその言葉を聞いて、満足そうに帰る時政。
えっと、発表しよ~。
あの首はニセモノなんだよ~。
偽首をホンモノにするために!!!
幼い命を犠牲にするー。
見事任務を果たした小四郎の周りに、全員集合。
大御所人形遣いに囲まれてる玉勢さん。
色んな意味で心臓バクバクかも。
ピーンと緊張の糸が張りつめてる初日だし…。
涼やかで健気な小四郎くん。
君が、主役だったんだね…。
歌舞伎じゃ泣かなかったのに、文楽じゃぁウルウル。
√次第々に弱り果て、惜しや実生の初花も、
無常の風に散りて行く
幕
時代物って遠い世界の物語。
だから、感情移入出来なかったり、
そもそも、子供が犠牲になるなんて…。
後ろ向きになりがち。
でも人々の、切ないまでの心が交差するとき、
やっぱりジ~ンとくるなぁ…。
VIVA!吉田玉男一門
艶容女舞衣/酒屋の段
休憩時間に、お昼ご飯をパクパク♪
お腹いっぱいだぁぁ。
あ、呂勢大夫だぁ
♪飛んで飛んで飛んで~♪円広志がぁぁ。
あ、嶋大夫だぁぁ
♪回って回って回る~♪円広志と遊びまくったぁぁ。
どんだけ~!!!
えっと…では去年観た時のレポで、
お茶を濁していいかな?
いいとも!(あ、何方か知りませんがありがとう)
こちら → 2005年5月国立小劇場
面売り
面売り娘と大道芸人。
明るく陽気に踊っちゃうよ~♪
天狗・福助・ひょっとこ・おかめ。
面売り娘キュート♪
幕
竹本貴大夫さんのご逝去を悼み、冥福をお祈りいたします。
あまりにも悲しい知らせに呆然…。
決して広くはない、濃厚な文楽界で生きて行くのは、
並大抵ではないのでしょうね…。
第2部
今回は観なかった~。
なので…去年観た時のレポで、
お茶を濁していいかな?
いいとも!(またまた、何方か判りませんがありがとう)
曽根崎心中
こちら → 2006年2月国立小劇場
その時歴史が動いた・曽根崎心中(2006/1)
こちらもうどうぞ → 吉田玉男を偲んで・企画展示
11月公演 11/3~25
大阪・国立文楽劇場
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