アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

11月 文楽 近江源氏先陣館 艶容女舞衣 面売り

2007年11月16日 | 文楽


国立文楽劇場  11/3(土)  

初日の初っ端なのに満席じゃぁない…。
秋の行事が多いこの季節。
皆さん、劇場より行楽♪って感じなのかな…。

第1部

-吉田玉男一周忌追善狂言-
近江源氏先陣館

これ。文楽で観るの初めてかも…。
歌舞伎では観たから、ストーリーはほぼOKだけど…。
相変わらず予習ゼロで挑む!(アホやん)

あ!盛綱って浅瀬を渡って一番乗りしたあの!
標題の”先陣”って言葉は、これに掛かってるんだって。

グハ!『佐々木先陣~天に向かって撃つ男~
…10月に観た巣林舎のレポがまだだったっ。(無念…)
近松作品を現代に蘇らせたら天下一品!
今年もステキな舞台やった。

NPO法人人形浄瑠璃文楽座理事長
鳥越文蔵氏が、企画・監修している劇団だよ。

『佐々木高綱』って、歌舞伎で観たじゃん。
来年の1月に大阪松竹座でやるじゃん。

なんだよ~。なんだか繋がってるじゃんかよ~。

「近江源氏」とは近江国、佐々木荘(現:滋賀県東近江市あたり)を領地とした
源氏の流れを汲む佐々木氏のことで、平家打倒にむけ四兄弟が参戦。
三男が盛綱、四男が高綱です。(イヤホン解説余話より)

鎌倉時代の物語。なんだけど、ホントは大坂冬の陣。
佐々木盛綱(真田信之)×佐々木高綱(真田幸村)

兄弟が敵味方となって闘う悲劇。
その時子供は、妻は、母は…。

和田兵衛上使の段

盛綱の子・小三郎(玉翔)が捕まえたのは、
高綱の子・小四郎(玉勢

それを見守る祖母・微妙(文雀)の心は、
決して晴れやかじゃないよね…。

一族のドンヨリムードを打ち破って、
和田兵衛秀盛(玉也)がやって来た!

「私が替わりに人質になる。小四郎を帰されよ」
それを、にべもなく拒否する盛綱(玉女)…。

   

盛綱陣屋の段

√盛綱は只茫然と、軍慮を帷幕の打傾き
思案の扇からりと捨て    

QOO~。
盛綱ってなんかカッチョエエな~。

老母・微妙を呼び寄せて
「小四郎に腹を切るよう」説得を頼む。

な、な、なんでやねん。

小四郎の父・高綱が、情に流されて降参する。
な~んてことがあっちゃ、
不忠の汚名が残っちゃうって~の。

切腹してくれれば、兄の義・弟の忠も立つ。
「それが出来るのは、母上。貴女だけなのです!」
「…判りました。引き受けましょう」

ウピョ~。止めないの!?
武家社会って…。
それに、
そんな事せんでも小四郎は自分で死ぬのにー。

う~ん…。
歌舞伎の方が、頭にシュ~っと入ってくるなぁ…私は。

小四郎の母・篝火(紋寿)が出てくるは、
盛綱の妻・早瀬(玉英)は出てくるは、
も~陣屋は大騒ぎさぁ。

嗚呼、可哀想な小四郎よ…。

遂に運ばれてきた!高綱の首っっ。

北条時政(玉志)もここにいる。
さあ、首実験だ!

盛綱は首桶を開けると…素早く蓋を閉めた。
気がついたか?
モチよ~。弟の顔だもん。見忘れるわけないわな。

「父上…」
グッサリー!!!!
腹を斬ったのは小四郎。

クウゥ…「弟だ」
盛綱のその言葉を聞いて、満足そうに帰る時政。

えっと、発表しよ~。
あの首はニセモノなんだよ~。

偽首をホンモノにするために!!!
幼い命を犠牲にするー。

見事任務を果たした小四郎の周りに、全員集合。

大御所人形遣いに囲まれてる玉勢さん
色んな意味で心臓バクバクかも。
ピーンと緊張の糸が張りつめてる初日だし…。

涼やかで健気な小四郎くん。
君が、主役だったんだね…。

歌舞伎じゃ泣かなかったのに、文楽じゃぁウルウル

√次第々に弱り果て、惜しや実生の初花も、
無常の風に散りて行く

時代物って遠い世界の物語。
だから、感情移入出来なかったり、
そもそも、子供が犠牲になるなんて…。
後ろ向きになりがち。
でも人々の、切ないまでの心が交差するとき、
やっぱりジ~ンとくるなぁ…。

VIVA!吉田玉男一門

艶容女舞衣酒屋の段

休憩時間に、お昼ご飯をパクパク♪
お腹いっぱいだぁぁ。

あ、呂勢大夫だぁ
♪飛んで飛んで飛んで~♪円広志がぁぁ。

あ、嶋大夫だぁぁ
♪回って回って回る~♪円広志と遊びまくったぁぁ。
どんだけ~!!!

えっと…では去年観た時のレポで、
お茶を濁していいかな?
いいとも!(あ、何方か知りませんがありがとう)
 こちら → 2005年5月国立小劇場

面売り 

面売り娘と大道芸人。
明るく陽気に踊っちゃうよ~♪

天狗・福助・ひょっとこ・おかめ。
面売り娘キュート♪

竹本貴大夫さんのご逝去を悼み、冥福をお祈りいたします。  
あまりにも悲しい知らせに呆然…。
決して広くはない、濃厚な文楽界で生きて行くのは、
並大抵ではないのでしょうね…。

第2部
今回は観なかった~。
なので…去年観た時のレポで、
お茶を濁していいかな?
いいとも!(またまた、何方か判りませんがありがとう)

曽根崎心中
 こちら → 2006年2月国立小劇場
       その時歴史が動いた・曽根崎心中(2006/1)

こちらもうどうぞ → 吉田玉男を偲んで・企画展示

11月公演 11/3~25
大阪・国立文楽劇場


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