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殊能将之 著
『ハサミ男』に続く名探偵石動戯作シリーズ。
ハサミ男ほどの衝撃やグロテスクさはなく、独自の世界観を描き出した作品。
トリックだの推理だのももちろんあるのだが、それよりも構成力の素晴らしさで
読ませる。
多くの新旧のミステリのパロディもたくさん盛り込まれていて、予備知識があれば
あるほど楽しめそうだ。
何やら秘密めいた一族、ミノタウロスと思しき牛の角がある鬼、わらべ歌など
道具立てが実に好みでワクワクした。
前半はあらかじめ伏線をはりめぐらすという感じでやや冗長な印象だが、
途中からテンポアップしてぐんぐん引き込まれてしまう。
結末がどうの解決がどうのというよりは、この物語の世界を丸ごと楽しむというのが
正しい読み方かという気がする。
ちなみに随所にある料理や音楽などの描写が楽しい。
なかなかにいいセンスで、石動戯作の魅力を深めている。
『ハサミ男』に続く名探偵石動戯作シリーズ。
ハサミ男ほどの衝撃やグロテスクさはなく、独自の世界観を描き出した作品。
トリックだの推理だのももちろんあるのだが、それよりも構成力の素晴らしさで
読ませる。
多くの新旧のミステリのパロディもたくさん盛り込まれていて、予備知識があれば
あるほど楽しめそうだ。
何やら秘密めいた一族、ミノタウロスと思しき牛の角がある鬼、わらべ歌など
道具立てが実に好みでワクワクした。
前半はあらかじめ伏線をはりめぐらすという感じでやや冗長な印象だが、
途中からテンポアップしてぐんぐん引き込まれてしまう。
結末がどうの解決がどうのというよりは、この物語の世界を丸ごと楽しむというのが
正しい読み方かという気がする。
ちなみに随所にある料理や音楽などの描写が楽しい。
なかなかにいいセンスで、石動戯作の魅力を深めている。
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