息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

ソックリさん

2014-02-28 10:05:49 | 著者名 や行
吉村達也 著

“ソックリさん”はいわゆる「そっくりさん」とは発音が違う。
「こっくりさん」と同じ“ソ”にアクセントがある。

携帯電話ゲームで巨万の富を築いた丹波勇樹は、一年間だけ在籍し、
火災で廃校になった高校のクラスメート20人のうちすでに11人が
死亡しているという事実を知り驚く。

死者は「+-#♭」というダイイングメッセージを残していた。
生き残りの9人を集めて何とか死を回避しようと考える勇樹だが、
舞台のホテルではさらなる陰惨な死が繰り広げられた。

そこにあるのは携帯電話。密室であろうと遠距離であろうと、
どこにでも殺意は入り込む。

と、このあたりまではなかなかスピーディな展開で面白かったの
であるが、最後は失速。
暗号も途中から見えてきたし、展開も予想できた。
それなのにスッキリしない終わり方。
ちょっと残念だったなあ。

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