浅海雅男 著
いいおうち、立派な家柄、という代名詞にもなりそうな“華族”。
きらびやかな特権階級が生まれた背景と、そこにまつわるエピソードを
盛り込んだ物語。
華族といえば当然ながら、天皇家につながる一族がまず挙げられるわけだが、
それに加え、勲功・軍功華族としてのちに地位を与えられた人も多い。
明治時代といえば大きな変革の中、大勢の意気盛んな人物が跋扈したような
印象があるが、実は人材は枯渇していたという。
名誉と金、この二つを手にできる華族というごほうびをちらつかせながら、
優秀な人材を確保しようとしていた様子がうかがえる。
この本では「華族になれなかった人々」「華族になりたくなかったひと」などの
切り口で、華族に求められたものや選ばれる条件、そこにまつわる縛りなどが
説明される。具体的な歴史上の人物の名も多く、近代の歴史の流れを違う
角度から見るようで面白い。
いずこにも特権階級はあり、もつ役割がある。
しかし、それが時代に合わなくなってきたり、カリスマ性を失った場合、
存続は厳しいこととなる。
日本の華族制度とはまさにそんな歴史をたどった気がする。
果たしてあの戦争がなかったらこの制度は続いていたのか。
それはそれで難しかったと思えるのだ。
いいおうち、立派な家柄、という代名詞にもなりそうな“華族”。
きらびやかな特権階級が生まれた背景と、そこにまつわるエピソードを
盛り込んだ物語。
華族といえば当然ながら、天皇家につながる一族がまず挙げられるわけだが、
それに加え、勲功・軍功華族としてのちに地位を与えられた人も多い。
明治時代といえば大きな変革の中、大勢の意気盛んな人物が跋扈したような
印象があるが、実は人材は枯渇していたという。
名誉と金、この二つを手にできる華族というごほうびをちらつかせながら、
優秀な人材を確保しようとしていた様子がうかがえる。
この本では「華族になれなかった人々」「華族になりたくなかったひと」などの
切り口で、華族に求められたものや選ばれる条件、そこにまつわる縛りなどが
説明される。具体的な歴史上の人物の名も多く、近代の歴史の流れを違う
角度から見るようで面白い。
いずこにも特権階級はあり、もつ役割がある。
しかし、それが時代に合わなくなってきたり、カリスマ性を失った場合、
存続は厳しいこととなる。
日本の華族制度とはまさにそんな歴史をたどった気がする。
果たしてあの戦争がなかったらこの制度は続いていたのか。
それはそれで難しかったと思えるのだ。
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