息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

奇談

2011-02-21 11:54:00 | 著者名 や行
行川渉 著

幼い頃の神隠しの記憶をもつ女子大生。
東北にある隠れ切支丹の地を訪ねた彼女が見たものは。

地方、隠れ切支丹、伝説、因習と大好きネタがいっぱい、と思いましたが
ちょっと失望。
この人って「ソウ」の著者なのね、知らなかったです。
つまらないとまでは言わないが、もの足りない。
ここまで、神隠しの土地を語るなら、もう少し踏み込んでほしかった。
それから隠れ切支丹というテーマは面白いのだが、どうにも
うまくオチとつながらないというか。

たぶん、それは私が隠れ切支丹(だった人たち)をとても身近に育ったせいです。
すみません。
こうるさいことを言ってますが、全体としてはまあまあ。
ちょっと怖い、ちょっと伝説めいた、そんな話を求めるなら悪くない一冊。