哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

私の売り言葉(週刊新潮今週号の「人間自身」)

2006-06-19 08:12:55 | 哲学
 池田晶子さんの週刊新潮連載「人間自身」今週号は、「私の売り言葉」という題でした。携帯電話の話し放題という広告が相当変、という話題です。ポイントとなる文を抜粋します。

「言葉が自分の価値であるということは、その人の話す言葉を聞けば、その人の価値は瞭然だという事実に明らかである。」



 言葉が自分の価値であるのに、安く大量に無内容な言葉を発して、自分の価値を貶めていると言うわけですね。

 実際に私たちが話す際に、どこまで言葉の価値に拘っているかというのは心もとないですが、会話をしていて、お互いの言葉の「品」の有る無しは自然と判断しているような気がします。しかし、言葉の「価値」となると日常会話にそもそも馴染みません。要は、価値に馴染まない日常会話を何時間もするのか?ということでしょう。


 逆に価値の高い言葉の典型例とは、どのようなものでしょうか。例えば、エッカーマンの『ゲーテとの対話』のように、ゲーテの語ること全てに耳を傾けるような、そんな思いをいだかせる言葉が典型例でしょうか。



(私事ですが、転居のためしばらく本ブログの更新は中断します。)


3 コメント

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再開します。 (miyurin)
2006-07-08 05:11:58
 コメントありがとうございます。やっと少し落ち着きましたので、再開させていただきます。



 ところでサイン会の件、池田さんがサイン会を行うと最初に聞いたときは結構驚きました。思考においては「何者でもない者」であるはずの方が「サイン」をするのですから、一体何とサインするのでしょう?

 でも、読者を落胆させるつもりではないでしょうから、普通にサインしたのだろうと推測します。私は地方在住なので、行けませんでしたが。
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Unknown (Unknown)
2006-07-07 22:02:21
サイン会には行きましたか?

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Unknown (Unknown)
2006-06-24 05:21:56
僕は海外に住んでいて、池田さんのアイデアを言葉として触れる機会がほとんどないので、シンプルで分かりやすく、ポイントとなる文を要約しつつ抜粋された「哲学とワイン」をいつも楽しく読んでいます。



再開をこころより楽しみにしてます。
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