池田晶子さんの週刊新潮今週号の「人間自身」の題は、「思わせ人生」でした。
内容を適宜に要約すると、「いわゆるハウツー本のしょうもなさが加速している。「頭がいい人と思わせるための・・」というように、頭をよくすることではなく、頭がいいと「思わせる」ようにするというのだから、元から見せかけである。つまり見せかけの人生でよしとし、本当の人生=自分の人生を生きないで、他人の人生(他人にどう思われるかという人生)を生きているのである。他人にどう思われるかを最重要とする人生に空しさを感じないのだろうか。」
池田晶子さんが今までも繰り返し述べておられることですね。他人の評価を気にすることを、「他人の人生を生きている」という言い方によく言い替えておられます。
自分の人生は自分で生きる、という当たり前のことを忘れそうになる私たちにとって、新鮮でかつ重い言葉です。
但しこの「自分」というのも、実はよく考えると問題です。これも池田晶子さんの文によく出てくるのですが、他人の影響を一切排除した「自分」とはいかなる「事態」なのか。自分とは何か? 自分という存在は一体何なのか? これは結局「存在とは何か?」という問いに還元されるそうです。さて、自分とは・・?
内容を適宜に要約すると、「いわゆるハウツー本のしょうもなさが加速している。「頭がいい人と思わせるための・・」というように、頭をよくすることではなく、頭がいいと「思わせる」ようにするというのだから、元から見せかけである。つまり見せかけの人生でよしとし、本当の人生=自分の人生を生きないで、他人の人生(他人にどう思われるかという人生)を生きているのである。他人にどう思われるかを最重要とする人生に空しさを感じないのだろうか。」
池田晶子さんが今までも繰り返し述べておられることですね。他人の評価を気にすることを、「他人の人生を生きている」という言い方によく言い替えておられます。
自分の人生は自分で生きる、という当たり前のことを忘れそうになる私たちにとって、新鮮でかつ重い言葉です。
但しこの「自分」というのも、実はよく考えると問題です。これも池田晶子さんの文によく出てくるのですが、他人の影響を一切排除した「自分」とはいかなる「事態」なのか。自分とは何か? 自分という存在は一体何なのか? これは結局「存在とは何か?」という問いに還元されるそうです。さて、自分とは・・?
インターネットの有用性を池田さんはあまり評価していただけませんが、言葉の絶対性については同価値と思いますので、引き続き頑張っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。