かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

そんなにいい子でなくてよいから

2018-05-02 10:53:22 | 家族あれやこれや

退院のあと、最近めまいがするようになってきた。

体重も微増していて、病院にいたときより、1キロ増えた。

きのう、担当医の診察日で、医師は「むずかしいですね」と

いっていた。その日は、歩いて診療室にいったが、帰りは

車イスにした。血圧が上が60だった。

かといって、体調まったく悪いわけでもない。吐き気はずいぶん

治まってきている。

 

吐き気が治まって、永田和宏の「現代秀歌」(岩波新書)を

開くことができた。

いくつもの短歌が解説されているうち、なんども繰り返し

読みたくなる一句があった。

 

  そんなにいい子でなくていいからそのままでいいから

       おまへのままでいいから

         (小島ゆかり「獅子座流星群」平成10年)

 

母と子どもの原点が詠われている。

ふつう、子どもが親の眼から見て、どうかなと思ったりすると

すぐ親の思いを子どもにぶつけやすい。

 

娘桃子の長男が小学4年から5年末まで学校行かなくなった。

親にもその理由が分からない。

「明日は行く」と先生と約束しても、当日布団から出て来ない。

担任の先生が切れて、「約束したでしょ」と声をかける。

あとで、母親に「先生が怖い」と漏らしてそうである。

母親もまさか2年もつづくとは思っていなかっただろう。

一日、ゲームしていた。

「このままでいいの?」と言いたい気持ち。

言葉には出さなくても、空気を発している。

その間、親しい近隣のお母さんと毎週話しを聞いてもらって

いた。職場に午前中行っていたが、その間、孫が一人になるので

休ましてもらった。職場の配慮だった。

学校でも学校に行かない子どもを専門に世話するお母さん

みたいな先生が家に訪ねて来てくれるようになった。

5年生のころ。

「そのままでいからね」というような接し方で毎日顔をだして

くれた。

そのうち、遠足とか運動会には参加するようになった。

友だちも自然に受け入れてくれたみたい。孫には、仲間と

溶け合っていくような味があるようだった。

6年のはじめから、学校へ行くようになった。

 

小島ゆかりさんの歌を読みながら、その辺が大事なところ

だろうけど、なかなか難しいところかもしれない。

「このままほって置いたら、どんなこになるか?」心配が

先にたつんだろう。

でも、考えてみたら、その子の気持ちや味のまま成長して

いくことを妨げなくても、成るようになっていく感じがしている。

母親が「そのままでいいから」と言う気持ちを心底確かめながら、

子どもに接したり、話し合いができたなら。

その場合でも親の思いで、子どもを動かそうとしないかぎり。

(ずいぶんそういうことをしてきた。これからも宿題)

 

孫は4月、中学に入り、なんとクラブは野球部選んだ。

野球が上手くならないかもしれないが、和やかなチームに

なりそうな予感がする。

 

ジジの勝手な妄想。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そんなにいい子でなくていいから (本多雅子)
2018-05-03 10:13:15
そんなにいい子でなくていいからそのままでいいから
       おまへのままでいいから
「そのままでいいから」
 ようやっと やらせようということはいらない
そのままでいいんだよ に近づいてきた私です。
宮地さんのブログ 何度も開いて味わっています。
またコメント書きますね
ゆっくりとお大事に 暮らしてください。
 
返信する
けさのNHKラジオから (本多雅子)
2018-05-03 10:25:43
山登りの番組中にゲストの若い女性登山家
のリクエスト曲です
意味もよくわからないけど いいなぁと
ここに載せられるかしら
https://youtu.be/9HEGXRqaod8
YouTube

Jack Johnson - Do You Remember






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