かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

早春の森で二回目の炭窯まつり

2014-03-23 11:06:19 | アズワンコミュニテイ暮らし

窯打ち祭り(炭焼き窯づくり)
  賑やかに手を抜かず窯たたきあがる

    ~トランジョション・タウン鈴鹿主催~

春遠からずといえど、寒風森をわたっていた。
3月22日、すずかの里山(徳居町とくすいちょう)に
各地から60人の老若男女が寄ってきた。

南伊勢町からは楽農会の右田翁、東(あずま)翁はじめ
田畑さん、青年2人。加えて、今回の赤土を用意してくれた
右田翁の弟さん2人。心意気が伝わってきた。
地域からは地主さんたち、市川さん(市議)、子育て世代の
家族が6組、鈴鹿で環境活動をしている人たち。
京都からは、NPO循環共生社会システム研究所メンバー10人。
多くの人たちに支えられて、ここまで来た。

 

まつりの様子を健生みえの会メンバーやトランジションタウン

鈴鹿(旧地域創生みえの会)メンバーの写真を紹介しながら

レポートします。

     *            *            *

 

 

 

 

 


 

 

 

 

(今日から、7日ほどサイエンズスクール鈴鹿の合宿コースに

参加します。時間切れで、コメントまで入れられなくなりました。

雰囲気で・・・)

 

 

 

 

 


出来るはず

2014-03-21 19:38:34 | わがうちなるつれづれの記

社会といっても、目に見えるわけではない。

家族たって、そういうものが目に見えてあるわけじゃない

だろう。


とはいうものの、社会とか家族はあるとどこかで

思っている。


よく実際を見てみれば、そこには人がいる。人と人がいる。

その人と人がどういう間柄になっているか、その中身が

社会とか家族という見えないけど、”見える”現われに

なるのだろう。

 

社会を変えるということが言われる。

そうすると、みんなで何かをしたら、人が変わり、社会も

変わるんじゃないか、すぐならなくても、いずれなって

行くんじゃないか。

 

どんな社会を目指しているのか、案外はっきりしていない

ことがある。

みんなで考えていたら、この方向じゃないかというのが

見えてくるんではないか。

みんなつながってやっていこう。

 

繋がるって、どんなことをイメージしているんだろう?

 

たとえば、遠慮気兼ね。

自分の中に遠慮気兼ねがどうなっているか。

人と人の間でどうなっているか。

遠慮気兼ねが無いのが当たり前か、あって当然か?

 

”なばならない”ということ。

自分のなかでどうなっているか。

人と人の間でどうなっているか。

”ねばならない”というのはあって当然か、無いのが

当たり前か?

 

”人に何かをさせる、人から何かをさせられる”ということ。

自分のなかでどうなっているか。

人と人の間でどうなっているか。

”人に何かをさせるとか、人から何かさせられるとか”

そういうことはあって当然か、無いのが本当か?

 

”これは自分のもの、これはあなたのもの”

自分の中でどうなっているか。

人と人の間でどうなっているか。

そんなのは言わずもがな、それで当たり前なのか、

無いのが本当なのか?

 

こころのうちを探ねていくとどんな願い、根源から

泉の如く湧き出しているエネルギーというか、

変わらない未来への希望のようなものに気がつかない

だろうか。

人として、当たり前に生きること。

 

やさしく生きる

人にやさしく

自分にやさしく

やさしく生きるには、本当の自分を知ることから。

 

そんな社会はできるだろうか?

自分の身近な人から、周囲の親しい人たちから、

出来るところから、はじめられないか。

 

それらの人たちの間なら、本当のつながり、関係が

無理なくできないか。

出来るはずじゃないか。

 

そのための一歩。

本当の自分を知ることから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


限りある命が語る彼岸前

2014-03-18 16:15:00 | アズワンコミュニテイ暮らし

「このままの社会を子や孫に残して死ぬには忍びない」

 

ちょうどお彼岸の1週間前、3月15,16日大阪からシニア世代の

一行5名がアズワンコミュニテイ鈴鹿の探訪DAYに来訪した。

今回の訪問呼びかけ人のNさんの気持ちを聞いた。

同感だった。

 

Nさんとは、3月1日オールトランジションIN大阪で出会った。

漢方の薬剤師としてホリステックヘルス研究所の活動のほか、

緑の大阪の運動にも参加している。政治のチャンネルだけでは

物足らず、社会や暮らしのレベルで血縁を越えたつながりが

どうしたらできるかを模索している。70歳を越えて、意気軒昂。

奥さまを同伴されてきた。

 

探訪DAYには、20代の女性二人も加わった。

見学は一緒だった。

「はたけ公園」や産業としての「鈴鹿ファーム」「おふくろさん弁当」

の見学。

アズワンコミュニテイの社会の仕組みとしての「コミュニテイオフィス」

「ライフストア」、地域のなかの文化活動や人と人が出会う場としての

「鈴鹿カルチャーステーション」でも話を聞いた。

サイエンズスクールでは、やさしく生きるための「マイライフセミナー」の

紹介があった。

 

夜の懇談会は、シニアグループと若い女性グループが分かれて

やることになった。Nさんたちは残念がった。

Nさんの奥さまは笑っていた。


探訪してみての感想。

Yさん「血縁を越えたつながりをつくっていくには、人と人が行動をともに

する必要がある。どんな風につながりを深めるか、そんなとき

地域通貨が大事と思うが、なぜやめたのか」

Nさん「どこでも楽しげにやっていると感じた。つねに、自分の心の

中を見て暮らしているというが、実際はけんかがあったり、いろいろ

あるんじゃないか。ホントのところを聞きたい」などなど。

 

話の流れでN夫妻のやり取りが話題になった。

奥さまが、おでんを何日か分こしらえた。

それを見たNさんは「なんでそんなにたくさんつくったのか?」

と反応したという。

「Nさんが好きと思って、いろいろ考えて、つくったのに・・」と

奥さまはいやな気持ちになったという。

お互いの気持ちを出し合ってみると、お互いに「ええ、そんな

気持ちだったの!」となった。

その夜はそんな話題で、笑いながら話し合えた。

 

翌日、昼ごはんの前の懇談会にて。

「1泊2日の探訪を通して、どんなことを感じましたか」ぼく。

Nさん「街の暮らしといっても、アズワンさんのように、近くに

里山やはたけがあるのがいい。自分がやりたいという人が

好きでやる。そんな場ができたらいいな」

「そうですね、自分のなかにも、社会のなかにも”ねばならない”

というのがなくなったら、どんなに安心で楽になるか・・」とアズワンに

かかわって暮らす人の弁。

Yさん「そうはいっても、”やらなくてはならない”ということは

ある。好きなことをやったらいいと言って、食べ物をつくる人が

いなくなったら、社会が成り立たない」

Nさん「社会のなかには、食べ物をつくるのがやりたいという

人も出てくるぜ」

Yさん「やりたいことだけやるでは、出来ないと思う。

ねばならないということをどうやって、やりたいことに変えていく

ということじゃないか」

 

懇談会は白熱してきた。

Nさん一行はそんな会話が当たり前らしい。

「喧々諤々やったあとも、あとくされがない」とNさん。

命あるうちに、少しでも、人と人が安心して、その人らしく

自由で豊かに暮らせる社会の端緒をNさんの暮らす

地域にも実現できないものかなあ。

その一歩って、どんなんだろう?


 

この探訪をきっかけに、ふだん着の付き合いで、そこを

ともに考えていきたいと思った。

それで浮かんできた一句。

   限りある命が語る彼岸前

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


隔てなき世界へーーオールトランジションミーテイングIN大阪

2014-03-14 15:47:41 | アズワンコミュニテイ暮らし

昨年、トランジション夏祭りIN遠州にアズワンコミュニテイの

一人として参加した。そのとき、トランジションタウン活動の輪の

一員に加えてもらった。

 

「トランジション」とは「移行」という意味と聞いている。

石油に依存しない暮らしへ。人と人が楽しく繋がって隔ての

ない社会への移行とも、受け取っている。

誤解もあるかもしれない。話合いながら、解いていていけば

いいかなあ。

 

3月1日オールトランジッションミーテイングが大阪が

あると聞いて、「この歳で」と思いながら、恐る恐る出かけた。

寒かったあ。

 

会場の大阪中崎町はなんか懐かしい街だった。

60年前、ぼくが生まれ育った横浜の鶴見駅前の

匂いが漂っている感じだった。

 

ミーテイングがはじまる前に、10年前から中崎町で

暮らしているという自称アーテイストのジュン天人

(あまんと)さんが街を案内してくれた。


梅田駅から東に徒歩8分,この街は戦前空襲を免れた。

戦前の家屋が無人化していた。ジュンさんが、地域の

人たちの協力を得ながら、廃屋にお店を開き、それが

きっかけで次々と若者が引っ越してくるようになった。

いまでは、若者が往来するおしゃれな街になっている。

 

オールトランジションミーテイングは午後からはじまった。

戦前の印刷工場だったところを今、劇場で使っている会場に

全国各地から、70人余の老若男女が集まった。

20代、~40代の人が多いように見えた。

進行さんが「大阪のような乗りではいきませんが、始めます」と

開会の挨拶。

 

一人ひとり、自己紹介。

「よんちゃんと呼んでください」「びーとんと呼んでください」とか

すでにお付き合いが出来上がっている人たちがいるらしい。

愛称で呼んでいたら、隔てがなくなっていくとも言えないかも

知れないが、近しい隣近所の仲間という雰囲気が会場に

充満していた。

 

いくつかのトランジション活動の紹介があった。

 

アズワンコミュニテイ鈴鹿の紹介もさせてもらった。

 

いくつかのグループに分かれて、お互いの活動を発表する

時間があった。

 

トランジションジャパンからのメッセージが小山宮佳江さんや

吉田俊郎さんからあった。

「この活動、全国に広がってきている。どこにいっても、仲間に

出会える。海外とのつながりも増えてきている」

 

オープンスペーステクノロジーという話し合いもあった。

検討したいテーマをみんなが手をあげて、提案する。

「あたらしい経済について考えたい」

「ロケットストーブについて知りたい」「それは身近につくれる

エネルギーというテーマにしたらどうか」

「老後のトランジッションを考えたい。人生の最後まで

持続可能な・・・」

「コミュニテイーって、人間関係だと思うんです。人といえば

自分も入るし、自分との付き合い方について・・・」

「お金を使わなくて、生活していくには、そこ考えたい」

「オールタナテイブな教育について」

 

テーマごとに、関心のある人が寄って、検討した。

それぞれのグループが盛り上がっている感じ。


 

夜は懇親会。

 

初めて会った人同士がそれぞれの自己紹介や体験など

出したり、聞いたりしていた。

食べることより、話すことに熱が入っていた。

 

「ヨクナル シグナル」という人を元気にする写真集を

つくる運動をしている田中よしひろさん、最後に

全員の集合写真を撮ってくれた。

FBで発表された。よく出来ている。さすが。

 

そのときのこと、いま振り返っても、刺激的で夢のよう。

ちょっと話しただけとか、名刺を交換しただけぐらいの

出会いだったけど、誰ともとても近しい気持ちがいまでも

湧いてくる。

こんどは、それぞれの暮らしや活動をしている、その地と

人に会いに行きたいと思った。

そうそう、明日3月15,16日は、会場で「お笑」(おしょう)という

名札をつけていた野網昭南さん一行5名がアズワンの見学に

来訪します。

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



春きざす はたけ公園 親子連れ

2014-03-11 19:50:59 | アズワンコミュニテイ暮らし

はたけ公園は鈴鹿の街に隣接している。

街の人々にとって、農のある暮らしが身近になるような

フィールドにしていきたいと願ってきた。

子育て世代の親子、青年、現役を離れた高齢の人たちが寄って、

土に触れ、親しく語れる場でもある。


はたけ公園の一画にトランジションタウン鈴鹿の面々がつくって

来たはたけと広場がある。

広場は薪でご飯を炊けるカマド、井戸水、エコトイレなどがある。

「はたけで行こう、はたけで食べよう」では、カマドが大活躍。

地震など災害時、電気などインフラが途絶えても、野菜畑と

この広場が街の人たちの拠り所にもなるだろう。


ここを3年かけてつくってきた大平達男さんが、3月のはたけ公園に

子育て世代の親子を受け入れた感想を書いている。

そのときの様子が楽しく伝わってくる。紹介したい。

 

   *           *         *

 

3月9日、「街のはたけ公園」に親子が集まってきた。

きょうは毎月開催される「<シニアと子供のコラボ>の畑に行こう!」

で集まってきている。

じゃが芋の種イモを植えて、薪で炊いたご飯・カレーを食べるという、

何の変哲もない企画なのだが、 面白くなりそう!の予感大なのです。

 

スタッフが寄った時にこんな話がでていた。

芋は何故切るの?切った芋に灰を付ける?

どっち向きに植えるの?芽は何処から出るの?

これって子供だけでなく、親も知らないんじゃないかな。

初めにこんな事もきいてみたいね。

あまり大人が段取りせずに、

子供たちがいろいろ動きながら 植えるのがいいな。

一生懸命に、やることに夢中になれるように、手助けもポイントがあるね。

 

北川さんがやさしく話してくれる。 やったことのある子も親もよく聞いている。

三畝用意してもらっている。

まずマルチに穴あけだ。

やりたい子はいるかな! 

すかさず やりたーい と、男の子が名乗った。

さあ、穴あけが始まった。

パイプを回しながら押し込むと上手くあく。

パパと一緒にコンビを組んだ。

ひと畝がもう少しで終える頃<まだやれる?>

と声かけると子供はまだやれるっ!と真剣な顔だ。

二畝やり終えたところで、交代する!と大人に告げた。

 切った部分に灰をつけている。

初めてだが興味を引き出されたようだ。真剣にやっている。

 

後ろで待っている子の出番がようやく来て、飛びつくようにやり始めた。

 

灰の付いたじゃが芋を穴に植えていく子、

小さな手をスッポリ入れて土だらけの手を払って、また植えていく。

パパやママと一緒に声を掛け合い、子供たちは真剣な眼差しで取り組んでいた。

子供は何にでも興味を示すし、夢中になる。

 

そうするうち、いつのまにか切る、灰を付ける、運ぶ、穴あけ、植えると流れが出来ていた。

見ていると4歳の子供でもその能力は大したものだ。

どんな力がその中に在るのだろうと思う。

  

今回は何人もお父さんの参加もあり、

懐かしそうに薪割をしてくれたり、

子供と一緒に動いたり、御飯を食べたりと

  

頼もしい光景がみられました。

 

次回4月はトウモロコシの種蒔です。

隣の畝で じゃが芋の緑の芽が出ている頃かな。

「じゃが芋の芽はいつごろ出るのかな?」 

「そうだね・・その間に畑の様子を見にきたらいかがですか」 

「えー いいんですか? うれしい!」

「是非どうぞ」 

交流が始まってきました。

 

  

次に どんな光が 子供たちの目に映るのか楽しみです。

   (記 大平)