かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

南伊勢・鈴鹿地域、人と人との縁暮らし

2014-01-29 07:23:38 | わが健康生きがいづくり三重の会記録


26日朝、健生みえの会一行20人は、楽農会の人たちが
待ってくれている泉地区の公民館に到着。
この新年交流会南伊勢町泉楽農会と新年の交流会は昨年に続いて2回目。


 
昨年はこの交流会がキッカケで鈴鹿に炭窯をつくること
になった。
夏真っ盛り、楽農会のみなさんの応援もあり、やっと窯が
出来た。ところが、9月の豪雨の影響で窯が崩れた。
窯づくりに直接かかわってきた右田翁は正直落ち込んだ。


ところが、楽農会の会長東(あずま)翁は「また作ろう」
とあっさりに言ってくれた。右田翁は心底嬉しかった。



再チャレンジの窯は徹底した防水対策を終え、いよいよ
原木を入れて、天井を作っていく段階にきている。
窯用の赤土は、右田翁の弟さんの山からいただいている。
南伊勢の地域の人たち協力なしには出来てこない。



交流会では参加した楽農会メンバと健生みえの会のメンバー
一人ひとりの今年の抱負を発表した。お互いの囲いが消えて、
その人の気持ちを聴ける空気があった。




多気郡大台町で山里民宿「みくり」をやっている中江美春
さんとそのお姉さんも参加されていた。



健生みえの会のメンバーに上野徳也さんがいる。南伊勢で
老人の通い介護所「おいないさざら」の活動をしている。


はじめて出会う人と人が、心のうちをオープンにしている。
不思議ともいえる新年交流会だった。



会のあと、泉楽農会の炭窯見学。右田翁が炭がどうやって
出来るか紹介。




窯のなかに潜る人もいた。



「窯のなかって、清々しい、妙なる空間よ!」
「お棺の中からでてきた感じ!」
好きなこと言っていた。

 

俳句の醍醐味

2014-01-28 13:41:11 | わが健康生きがいづくり三重の会記録

 1月25日朝、健生みえの会メンバー20人は3台の車に分乗して

南伊勢町に向かう。

 「遠足気分だね」

 

 南伊勢町の突端近く、海を眼下にしたニューはまぐち屋旅館に

午後到着。新年の会の前に、恒例の岩魚句会。

 

 新年の句会は、昨年に続いて2回目。

 句会は、2011年7月初めて開いてから、今回で7回目。

 「あれまあ、よくも飽きもせず、続いているもんだ」

 

 ぼくの参加2回目。句会の様子が新鮮だった。その一端を

感じたままに紹介したい。


    *             *               *

 

 参加している人にとって、面白いんだろうな。

 岩魚とか、ご馳走だとか、みんなで飲むお酒も楽しいが

それだけではないもの、あるのかな。

 

 出来栄えを競う句会は句会でその妙味もあるのだろう。

 わが句会はそこは、あまり目指していない感じ。

 一人ひとりが大事にされている感じ。

 

 

 句会の進め方にもそんな面がある感じがする。

 一人3句を投稿。全員の句をまとめてコピー。

 句会では、一人ひとりにそのコピーを渡し、「好きな句

5句」に点をいれる。5句のうち、一番気に入ったものに

「天」の印。

 句会では、点がある人のも、ない人のも、全員の句を

読む。点が入っている場合、点を入れた人に入れた理由を

発表してもらう。

 その句に対する受け取り方にそれぞれの人の個性が

出てきて、ここが一番の醍醐味かと思う。

 「ええ、この句の、このところ、そんな風に読んだの?」

 「こんな風にも思った」

 「へえ、そうかあ」

 ワイワイ出し合って、「この句を作った方は?」と

進行が問いかける。

 場合によって、作者からこの句が出来た背景が明かされる。

 ただし、句会では正解かどうかという雰囲気よりは、

それぞれの受け取り方にその人らしさ、人生の歩みが

現れているし、作者の人柄・人生に触れる機会にも

なる。

 

 点が入っていない句もある。

 進行は、伊藤敏子さんがしてくれているが、その句が

どんな気持ちをその言葉で表したんだろうかと、投げかけて

くれる。はっとして、言葉がでてくる作者の心の内に関心が

行く。

 これもわが句会の醍醐味・・・

 

 今回は20人が参加。

 各人3句をひねった。すごいことだよね。

 日常、なにげくやり過ごしていることどもに、立ち止まり、

そのときの情景や気持ちを17文字に表そうと言うんだから。

句会の前に、はじまっているものがあるんだね。

 

    *                *               *

 

敏子さんの進行で全57句の鑑賞がはじまる。


1、年一度息子と交わす屠蘇あらた      (点なし)

 

   敏子「屠蘇というのは、年一度とかぶっているのよね。

       息子への気持ちがひしひし感じられるんだけど・・」

   だれか「なるほど・・・」

                    作者 大平達男


2、大つもごりに家族つどいて福は内      (点なし)


   敏子「大つもごりと福は内が不思議なんだけど。どなたが?」

   上野徳也「南伊勢のうちらんとこは、年の瀬に豆まきをするんだね・・・」

   敏子「そうですか?そんなときは、そっちが実際なんで、実際で

      いいんですね」


4、炭窯造り知恵練り込めし冬日陰        (4点)

    

    誰か「”練り込めし”がいいな」

    辻屋「実際、おおくの人の知恵が寄って出来ている」

    敏子「どなたの句ですか」

    余川「はい、ぼくです」

    一同「ええー」代弁すると、鈴木英二さんの句かと思っていた。


7、寝て食うて箱根駅伝お正月           (点なし)

  

   誰か「駅伝とお正月は季語が重なっていないか」

   宮地「そのまんまじゃん」

   敏子「寝て食うていたかたどなたですか」

   中井「ぼくです」


8、降り積もる闇夜に清し鹿の声           (5点)

   

   誰か「闇夜に清しがよくて採った」

   敏子「降り積もるって、雪ですかね。鹿は秋の季語

       なんですが・・・どなたでしょう?」

   鈴木英二「ぼくです。これって、夜中に絵を描いている

          ときの句なんです」


9、海岸で願いを込めて待つ初日          (1点)

   この1点は森原さん。

         作者      中井佳子


10、子の好きなきんとん作る年の暮れ       (1点)

   

   辻屋康子「きんとんって、裏ごしに手間かかるのよ」

   誰か「お母さんじゃなかったら・・・」

   敏子「どなたでしょう?」

   伊藤八重子「はい、わたしです。1回作ったら、毎年に

           なって。みんなからアテにされて・・・。

           裏ごしはゆっくりと」

 

11、三ケ日孫がそろってサプライズ         (点なし)

    

    作者  栗屋章  「思いかけず、息子家族がやって

                きて・・・・」

 

14、小春日や豆収穫す車庫の中            (1点)

   

    八重子「わたし、豆好きなんです。手塩にかけてつくった

        お豆をいている。ほっこりします」

             作者  伊藤敏正

 

17、負け乾杯言いたいほどのいい試合         (2点)

   

   辻屋「わかるわ。負けても、いい試合はいい試合」

   ぼく「あれ、季語は?」

             作者  郡山恒久

 

18、元日に窯の指示出す人熱し             (4点)

   

    誰か「人熱し、で採った」

    誰か「そうそう、窯と熱」

    敏子「誰でしょう」

    鈴木「ぼくです。元日に右田さんから、のっけが、あれなあ、

        45センチじゃなくて、60センチやったという電話。

        それから、おめでとう、だったな」

 

20、前庭の千両きらきら初日の出              (3点)

   

   点を入れた3人「赤が飛び込んでくる。絵になっている」

             作者  伊藤八重子


22、とも去りてONのラジオや鍋のふた            (2点)

    

    誰か「一人になって、ラジオのスイッチをいれる気持ち。

       わかるなあ」

    誰か「鍋のふた、これは意味不明?」

              作者   大内けい子


25、窓ごしに薄陽に映え舞う小雪               (6点)

    

    余川「この句、雪を舐めている。北陸はこんなもんじゃない」

    大平「そうや、雪を眺めようとしたら、2階に行かな見られん」

    雪国の連中は言いたいこといっている。

    敏子「どなたでしょう」

    辻屋「ぼくです」

    一同「おおー」と感嘆。


26、腕組めば人無き小路冬日かな             (1点)

    

    中井「これは一人腕組んで、人無き小路を歩く、

       そこに感じた」

    敏子「へえー、わたしはいい人と腕組んで人のいない

        ところに連れ込んだ、という風にうけとったけど・・」

    一人腕組むという人とだれかいい人と腕組んでという人と、

    受け取りが分かれた。

    敏子「こういうのが俳句のおもしろさなのよね」

               作者   宮地昌幸


28、正月の鍋を揃って雑炊へ              (点なし)

   

     作者  大平照子の弁

    「お正月、みんなが揃って、鍋をした。いつもなら雑炊まで

    いくことはないのに、”揃った”というところから。雑炊まで

    みんなで味わえた嬉しさがあった」


31、新春に小さきひとみ清々し               (6点)

    一同「小さきものの、純な清々しさを感じとった気持ち

       そのままに詠まれている」

                 作者     宮地小浪

 

32、炬燵から老父の指示する鯉料理            (8点)

   

    大平「新潟じゃ、鯉は男の料理なんだよな」

    だれか「家族の微笑ましさが漂っている・・・」

    敏子「これって、じつはわたしの句なんです。

       ちょっと背景言わしてもらっていいかしら。

       娘婿さん、諸国(どこの国か嬉き損ねた)の人で、

       セントニコライという神を信仰している。その神様は

       川と海の神。それで、正月に鯉料理を出したいと

       思ったけど、その作り方が分からない。老父が

       名古屋にいて、聞きながらつくったんです」

    (新潟の風土から、諸国の神の物語から、老父の人生

     から、親子、孫まで壮大なドラマが17文字に。おもしろい

     なあ)

 

33、初手水息会う夫婦の二礼かな              (4点)

    

    だれか「新年の心新たな二人、そこをやっていきたい作者の

         気持ちがいい」

                   作者   大平達男

 

36、赤子とは宇宙の気配冬日向                (11点)

    

    敏子「赤ちゃんから感じる純なもの、どう表現していいか、いつも

        思っていた。宇宙でピッタリきた」

    中井「冬日向というところで、宇宙は日常の暮らしと溶け

       合っている」

                   作者    宮地昌幸

 

38、豆剥いてカラカラ歳が暮れていく            (2点)

   

   八重子「豆が好きなのよね。豆を炊いて、あちこちに配るって

        こと連想してしまって」

                   作者    大平照子

 

40、そば汁の底になごりのゆく年の          2点)

    

    敏子「”の”の使い方が絶妙。この句を引き立てている」

    辻屋「ぼくが作りました。やり残した感じがあることと

       年を越す気持ちを詠った」

 

41、鮭紅し昆布に真中に寿ぎて           (2点)

    郡山「寿ぎて、という言葉が好き」

    大平「鮭の色が昆布の上で際立っている情景がいい」

                  作者   辻屋康子

 

45、さざんかの隣にならぶ干し大根             (4点)

    一同「赤と白のある風景、情景が浮かんだ」

                  作者   森原とし子


51、歳ひとつ増える替わりに歯は抜ける          (1点)

    一同「大笑い」俳句というより、川柳。

                  作者   森原俊明


52、くせ字みてなまり聞きたし初電話           (5点)

    だれか「年賀状を見て、そんな気持ちになったのかな」

                 作者      余川彬夫

(2時から始まった句会、旅館の食事の都合で4時半までに

終わることに。進行の敏子さん、腕に見せどころ・・・)

 

53、父真似て手を合わせてや初詣             (5点)

    敏子「ここの”や”の使い方いいですね。”や”の扱い、

       難しいのに」

                 作者       宮地小浪

 

54、大根煮る湯気のむこうの思案かな                        (3点)

                 作者      伊藤敏子

 

 句会はこうして、無事午後4時半に、見事に終わった。


    *            *           *

 

 この後、2014年を迎えて新年会。

 ニューはまぐち屋さんのご馳走に舌づつみ。

 カラオケ大会も盛り上がる。

 句会では、「投稿できない」と言っていた足利友紀さん。

 カラオケでは、「津軽海峡冬景色」「天城越え」を熱唱して、

俳句ではなく、身体で新年の喜びを表現した。

 

 寒の夜は、波の音が響きながら、しずかに更けていった。

 

           (宮地 記)


追伸

 句会の写真、新年会の宴席で酔いしれて、すべて消してしまった。

 ここからは、新年会の様子をアルバムで。

 

 





 

 

   



 




 

 

 

 

 

 


心が発露し、知性が発揮される社会

2014-01-27 09:16:55 | アズワンコミュニテイ暮らし

 1月23,24日、榎本英剛さんがアズワンコミュニテイ鈴鹿の

探訪DAYで来訪された。

 神奈川県のある藤野でトランジション藤野を立ち上げた。

 今は、「よく生きる研究所」を立ち上げ、各地への講演活動も

活発にしている。

 http://www.yokuikiru.jp/profile/index.html


 半日、はたけ公園・おふくろさん弁当・里山・旧ストアなどを

まわり、そこでやっている人たちと話を聞いた。

 夜の懇談会で、榎本さんの感想を聞かせてもらった。

 「一つ財布という形で、お金のいらない社会を実現させようと

しているのは、革命的。

それも、”してもいい、しなくてもいい”と一人ひとりのグラデーションが

あるのも、おもしろい」

 「はたけ公園で。周囲にある柵の話を聞いた。どこかで柵を

作ろうと決めて、計画や役割を決めて、はじまったのでは

いないらしい。

作りたいという声があって、やろうという人が出てきた。ところが、

その人は作ることに得手ではない。いつの間にか、得手の人が

加わって出来たという。ある意味、それぞれ思い思い、勝手に

やって、出来上がってきている・・・これが実際のことじゃないか」

 「おふくろさん弁当とかファームというコミュニテイビジネスが

あるというのがいい。各人が生計を立てることが、コミュニテイ

づくりにもなっている。

 トランジション藤野では外に仂きに行く人が多く、コミュニテイの

活動が土日とかに限られてしまっている」

 

 1泊2日という短い時間だったけど、いろいろなテーマや切り口で

語り合った。

 これは、これからの研究テーマであり、一人ひとりにとっては

人生のテーマであり、コミュニテイにとっては、社会構成・社会運営の

テーマになってくるだろう。

 研究・試み・検討、この交流をしていきたいと思った。

 

 ○心が発露し、知性が豊かに発揮される社会づくり

   それを妨げている原因の探究

 ○人が育つとか、成長するとはどういうことか。

  それぞれの人のなかに、観察していきたい。上辺の評価でなく。

  地域社会のなかにこそ、育ちのベースがある。

 ○人と人の間にお金が介在しない社会は実現できるか。

   地域通貨という試みのこれからの姿

 ○人と人の意志が尊重され、それぞれの自由意志で営まれる社会

   人と人の間に、させたり、されられたりというようなものが

   あるのかのかどうか、その解明。

    それをベースにした社会の仕組みや運営。

 ○話し合うとはどういうことかの解明。

  夫婦の会話「ことしは竹の子あまりたべていないね」「4回食べたでしょ」

  これは、会話になっているかどうか。

  この検討と、人と人の関係がベースの社会の構想。

 ○安心とか、安全、安定とはどういうことか。

 ○人とつながるというけれど、つながるとはどういうことか。

 ○人はどうしても、固定したり、決めたりしないと安心できない。

  お金がないと安心できない。

  この辺を、個人レベルでも、コミュニテイレベルでも、どう

  解決していくか。

 

 榎本さんと、いろいろお話した内容を、ぼくなりに思いつくままに

思い出しながら、メモしました。

 いろいろな機会で、いろいろな形で交流できたらいいなあと

思いました。

 いちど、藤野を訪問したいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 



孫娘、123の誕生日

2014-01-25 07:33:27 | アズワンコミュニテイ暮らし

 孫娘風友(ふゆ)は1月23日が誕生日。

 今回で12回目。夕食会は24日にした。


 誕生日ケーキは風友が、おばあちゃんと応援で自分で

完成させた。


 なんかとても、娘らしく見える。

 「娘なんだから、あったりまえじゃん」

 「いや、あっという間に、やっぱり”娘らしく”なっている」

 これは、心のなかのつぶやき。


 みんなで記念撮影。

 風友の成長の記録であり、わが家族一人ひとりの成長の

記録。成長の中身は写真には写せないけど、思い出す

材料に・・・


 手巻き寿司。サーモンは風友の大好物。

 黙々と食べていたね。


 ケーキには12本のロウソク立てて。


 誕生日プレゼント。

「なに?なに?」

 

 爺は本。婆はケーキづくりの器具。

 雄一くんは、百人一首を漫画で解説した本。

 ママからはきのうもらっているいるらしい。


 「ああ、お腹いっぱい」

 風友、漫画百人一首を寝こりながら読んでいる。

 そのうちママも横になる。

 二人の様子みながら、爺もコタツで横になる。


 桃子一家が帰った。

 お風呂に入ろうとして、体重計がいつものところにない。

 「あっ、それ風友が場所移したのよ。体重気にしているけど

他の人に知られたくないみたい」


 

 風友の成長は、ぼくの成長でもある。

 わが家族一人ひとりのお互いがお互いに影響しあって、育って

きたものの、今だろう。

 隣近所の人たち、学校・社会とも影響し合っている。

 どんな環境であれ、心も身体も健康正常に。

 願わくば、社会の健康正常もあいまって、育っていきたい。

 

 <ママのパパから風友に贈る言葉>

 

 風友へ

 12回目の誕生日、おじいちゃんはうれしいな。

 

誕生日プレゼントは、アメリカのE.L.カニグズバーグさんという

作家が書いた「クローデイアの秘密」という本です。

 

また本かと思うかな。読みたいなあ、と思うときに読んでね。

 

物語の主人公はクローデイア、12歳の女の子。

ある日、9歳の弟と家出する。

この家出は「家から逃げる」というのではなく、「メトロポリタン

美術館に逃げ込む」冒険なんだ。

それがこの姉と弟にとってどんなになっていくか、読んでのお楽しみ。

 

雪の日、おじいちゃんが風友の部屋をのぞいたら、小さい女の子に

囲まれて、編み物?してたね。うれしかったよ。

風友の部屋は、一人でゆったり出来る部屋だ。

でも、ときにはオープンして、みんなとも仲良くやれる。

 

おじちゃんは、風友が心も身体もに健康で豊かに育っていくのを

願っています。

ママも、大阪にいるパパもそうじゃないかな。

ママもパパも、風友も晴空が大好きだと思う。

それぞれ、離れて暮らしているけど、風友や晴空から見たら、

ママはママであり、パパはパパだよね。

なんのやましいこと、恥ずかしいことないと思うよ。

ママやパパのこと、成長するにしたがって、もっと分かって

いけたらいいなあ、と願っています。

 

風友の誕生日になると、“風”ってどんなもんかな、とか

風と人はどんなふうにつながっているのかな、と毎年考えます。

今年はこんな詩を見つけました。

 

  春の風と

             小川貴子(神奈川・中一)

 冷たい風から

 春一番が吹くようになって

  むかしは、ちょっとした風にも

  遊ばれていた私が

  この六年間で

  北風に立ち向かえるようになり

  ついでに 親にも逆らいながら

  小学校を卒業します

  そして 春の風と

  中学生になります

 

 

                      2014年1月23日

                         ママのパパより

 

 

 

 

 


お金がないと生きていけないか?

2014-01-21 07:25:41 | アズワンコミュニテイ暮らし

 今年2回目のアズワンコミュニテイ鈴鹿の探訪企画が

1月18,19日1泊2日であった。

 この企画に関わっている者として、アズワンという

コミュニテイの試みがどんなものか、実際に場所や人に

触れてもらいながら、来訪された方々の活動や人生に

なにがしかの参考になればと願っている。

 

 京都から女性は、整体の仕事をしながら誰もが幸せに

暮せる社会を模索している。

 いっしょに見えた女性は、余命6ヶ月のガンと告知されながら、

「もう2年も生きてるの」と明るい。

 大阪からは、40前のご夫婦。ご主人は、IT関係の会社を

一人で起業している。「仕事だけでなく、人との自由な

つながりも大事にしたい」

 長野からやってきた女性は、特養の介護をしている。

その日夜勤明け。寝ていない。「あけられるのは土日だけなので」

仲間と農の研究会をしているが、もっとお互いがつながっていけないか

と思っている。

 

 18日午後、はたけ公園、お弁当屋さん、コミュニテイの仕組みなど

見学。

 18日夜と19日朝、探訪してみて、感想を出し合った。

 「働くことと暮らすことが、お金を介在させなくてもやれるのか、

今回まわって見て、そんなふうにやれるかもと、考えさせられた」

 「そりゃあ、お金の心配しないで、ホントウに自分がやりたいことが

自由にやれたら、そんないいことはない」

 「心の世界がすっきり解放されたら、いろいろな問題は解決する

と思う」

 「じぶんの気持ちをみてみると、お金がなかったら不安だわ」

 「おふくろさん弁当屋さんでは自由に楽しく働いているといっても、

そこでやりたいという人が来て、受入れできないときだってあるの

ではないか。そんなだったら、自分たちの仲間はいいけど、境が

できるのでは?」


 「お金がないと安心できない」「お金があったら安心する」

 「安心できる、とか安心の状態ってどんなんだろう?」

 「それは、心のことが解決されたら実現するだろうか?」

 「自由な社会って、どんな現れをするのだろう?」

 懇談会が俄かに活気づいてきた。


 いつも思うこと。

 いよいよ、参加した人たちの心や頭が活発に動きはじめた

ころに、探訪DAYの企画そのものは終わりになるんだよな。

 一回の探訪DAYだけで、「分かった」となってしまうのは惜しい。

 

 「ホントウはこうなりたいのに」、「こうなったらいいのに」と

思っていることでも、意外と簡単に「そんなの無理」と諦めて

いないか。

 諦めるという意識もなく、「世の中、こうなっている」と、

そういうところから、いろいろ考えている。


 アズワンの試みが、そのへんのところ、「ホントウにそうだろうか?」

と自問からはじまって、ともに検討したい、そういう人たちに

使ってほしいと、願っているのかな。