かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

二宮金次郎七代目の子孫が来鈴

2011-10-23 11:40:10 | アズワンコミュニテイ暮らし
 何カ月か前、二宮金次郎の七代目の子孫の講演会を鈴鹿カルチャースステーションで開催する
という企画が片山弘子さんや元鈴鹿市議の杉本信之さんの間で立てられた。 
 そのうち、
  「二宮金次郎の人づくり人育て
     ――二宮金次郎の七代目が語る講演会   中桐万里子」
というリーフレトが出来あがった。
 七代目といったら、どんな人かと思いきや、写真を見たら若い女性の方だった。

 講演会は、10月22日(土)午後から。
 中桐万里子さんは、アズワンコミュニティーがどんなところか、直に触れてみたいということで、
前日の昼前、鈴鹿の地にやったきた。

 10月21日午前10時45分、関西線亀山駅に迎えに行く。
 改札口にあらわれて、すぐこの方だなと直感した。背がすらっと高い。
 その日、軽自動車で迎えに行った。
 中桐さんは、すこし窮屈そうに車内の人になった。

 鈴鹿ハイツにあるアズワンコミュニティーのゲストハウスにお連れした。
 片山弘子さんとぼくで受け入れをさせてもらう。


 
 中桐万里子さんから、名刺をいただく。。
 名刺には、京都大学博士(教育学)とあった。
 右下には、
 「親子をつなぐ学びのスペース  リレイト」
とある。
 二宮尊徳の七代目といっても、農にかかわっているのではないらしい。
 むしろ、子どもの教育にかかわっておれれるようだ。

 子どもの教育といっても、どちらかというと、その子の親ごさんや学校の先生の
相談にのるのが、一番やりたい分野なのだそうだ。
 「リレイト」という相談室が京都市内にあり、そこに実際的な悩みをかかえる親子が
訪れてくる。親は親だけで中桐さんが面談し、子は子だけでスタッフが面談するという
方式で、ある期間相談を受けるのだそうだ。
 一件ごとに個別具体的なテーマがあるし、成果も見えにくい面があるようだ。
 でも、彼女は時流に乗って行くことより、彼女が本質的だと見極めているところに
一直線に向き合っているように感じた。

 詳しくは、「リレイト」のホームページをみてください。
 ご本人は、「分かりにくいと言われていて、変えたいけど、まだ手がついてないんです」と
いっておられましたが・・。
 http://web.digitalway.ne.jp/users/relate/index.html

 

 昼食のあと、見学コースの一番目、鈴鹿カルチャーステーションに移動する。
 この時から、杉本信之さんがやってきて、中桐万里子さんとコミュニティー見学を
いっしょにした。
 杉本さんは、二宮尊徳が大好きで、それが縁で中桐万里子さんを知ることになった。
ほんとに、どんな出会いが起こるのか、不思議なものだ。

 鈴鹿カルチャーステイションでは、中島実延さん、岩田隆さんが受け入れてくれた。
 コミュニティマップを見ながら、ステーションの案内をしてくれた。
 中島さんは、どうしても子どもを”てっらこや”などで受け入れている話に熱が入る。
 岩田さんは、画廊で作品が出来上がるときの内面の動きを語っていた。
 中桐さん「そうですよ、文章を書くときも、あらかじめこうなると描けてしまったら、面白く
なくなりますよね」
 なんか意気投合している感じ。


 アズワンカンパニーでは、野尻四郎さんがその成り立ちとか、なにを目指している会社か
案内してくれた。
 話し合える人になることを大事にしている。サイエンズスクールの合宿セミナーには
なにをおいても、参加できるように、みんなでしている。
 会社がはじめから社の方針とかを打ち立てて、組織立って設立されたというより、それぞれが
いろいろな分野でやり始めたことが、10年掛かって、ここまで来ているという話に興味をもたれ
たようだ。
 
 

 まちのはたけ公園は、小林耕一くんが迎えてくれた。
 「ベジコミ」とか「地域通貨リンカ」とか、「リンカショップ」とか、すぐに理解し難い
言葉が出てきた。
 でも、このはたけは、何人もの人が、それぞれ好き勝手に、じぶんの出来る範囲で、
実力に応じて、野菜を育て、コミュニティーの「リンカショップ」に出しているらしい、
それが実際に行われていることは、なんとなく感じておれれるようだった。


 おふくろさん弁当の店では、白川玲子さんが店頭に出てきて、話をしてくれた。
子育てしながら、働いている実際が案外楽ににやれているようだ。
 「リンカ会員は、お弁当は全額リンカです」と言って、玲子さんがその日リンカで持って行った
人のリストを見せてくれた。


 「お肉とやおやの店」では、竹本広さんが「ベジコミクラブ」からの野菜と、お店と、
コミュニティーの人たちの間柄の説明を、かなり熱心に丁寧にしてくれた。
 万里子さん「そうかあー。リンカとういうのは、円のように貨幣とういう形はないんだあ―、
それなら分かるような気がする。コミュニティーをつくっていくとういうのが元にあるところから、
はじまっているのかなあ・・すごい!」
 「思っているだけでなく、こうして形にしてしまっているところがすごい!」


 このあと、鈴鹿カルチャーステーションにもどって、中島さんから、この夏”てっらこや”に
参加した子どもたちの様子を写したビデオを見せてもらう。

 NPOサイエンズスクール鈴鹿の事務所を訪れた。
 竹本美代子さんが応接室に案内してくれた。
 中桐さんは、アズワンカンパニーとスクールの関係が分かってきたようだ。
 この間、ぼくは席を離れていたが、
 「会社から行かされてとうことは、ないんですか?」
 「何回も1週間もの合宿コースに入るのは、どうしてできるのでしょうか?」
 「繰り返し参加する人は本人は、どんなところを思っているのでしょう?」
 いろいろ質問があったらしい。
  そういうことが、実際にできているというのが、{すごい!」と美代子さんは聞いたようだ。

 夜は、夕食から、何人かで懇談する時間をもった。
 6時ごろから、10時まであっという間だった。

 万里子さんからは、どんなテーマであっても、彼女なりの視点から、彼女自身の実例をともなって、
彼女の実感を聞くことができた。彼女のこころのなかで、身になっているところからの言葉があふれる
ように語られた。
 今になって、その時の場面を思いだしてみると、残っているのは、
 
 「じぶんが研究テーマに選んだ臨床教育学と二宮金次郎の思想や行いがなぜ、つながったのか?」
 「大学院での研究活動は、もういいと思って、たまたま教育相談の活動をはじめることに
なってしまったけど、やってみて、お金にはならないことも身をもって知った。それでも、なんとか、
あまり世の中では知られていない臨床教育学の分野で、具体的な親子のテーマに取り組むところから、
未来をみていきたい」

 という熱い気持ちだったように思う。

 サイエンズ研究所の話題の際も、
 「研究に関心のある実践者と、実践に関心のある研究者のコラボレーションが理想ですよね」
 と、表現されていた。そこには、なにか裏打ちを感じた。
 
 このへんのところは、またいつか、<つづく>ということで、間をおいてみるかな。
 翌日の講演会の様子も、紹介できたらなあ。                 (つづく)


 

 
 



 





 



 

 

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