かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

嬰児は親愛の情の源?

2018-05-03 18:48:13 | 家族あれやこれや

5月3日、長男太郎夫妻が孫つれて大阪からやってきた。

孫は7ヶ月。顔をみつめると、ニコッと笑う。

ジジの顔が分かってるからでなく、孫自身からおもわず

こぼれるようなにこやかさなんだ。

こちらも思わず、笑顔になる。

 

その日はにぎやかだった。太郎と雅子さん夫妻と孫の裕大。

娘の桃子のところから、孫のふゆ(高2)とはるく(中1)。

妻の長男一家。4歳と2歳の男の子。そして、妻の次男。

 

これまで何回か太郎夫妻はわが家に訪ねてくれているけど、

いっしょに食事をしたことがなかった。

今回は、その時間をたっぷりとって、やってきた。

寿司店から、握り寿司。妻が筍ごはんと筍に煮物。

娘桃子は、茶碗蒸し。お父さん用にと減塩のものつくって

くれた。

孫のふゆは、フライドポテト。

デザートには、悠海(妻の長男の嫁)が、ヨーグルトムース。

ふゆは、きのう京都の遠足があってバームクーヘンを出して

くれた。

それぞれ、めいめい、もてるものを持ち合った。

寄った人で、食べるとあっという間にたべてしまった。

 

会食はにぎやかで和やかであった。

孫の裕大は、お母さんに離乳食やミルクを食べさせてもらって

いた。

 

ウンチもしていておしめの変えもその場でやった。

みんな当たり前にみている。父である長男は「臭い」と

いうだけだった。

 

ジジと息子と裕大がそっくりだとみんないう。

写真をとってもらった。

裕大くんは、ソファに寝転んで、おもちゃをしゃぶったり、

手足を動かし、ときどき誰かが、かまいにいくと笑顔を

みせた。子どもたちもよってきて、笑わしてはじぶんも

にこやかに孫と触れ合っていた。

 

それにしても裕大くん一人いることで、その場がこころうきうき

するような楽しいものになっていくと感じた。

ふだんぼくら家族が仲がよくないというのではないけれど、

各人のなかにときどき起きてくる不満のような心理も何か

裕大くんから発露するもので溶かされていっているように

おもった。

 

 


そんなにいい子でなくてよいから

2018-05-02 10:53:22 | 家族あれやこれや

退院のあと、最近めまいがするようになってきた。

体重も微増していて、病院にいたときより、1キロ増えた。

きのう、担当医の診察日で、医師は「むずかしいですね」と

いっていた。その日は、歩いて診療室にいったが、帰りは

車イスにした。血圧が上が60だった。

かといって、体調まったく悪いわけでもない。吐き気はずいぶん

治まってきている。

 

吐き気が治まって、永田和宏の「現代秀歌」(岩波新書)を

開くことができた。

いくつもの短歌が解説されているうち、なんども繰り返し

読みたくなる一句があった。

 

  そんなにいい子でなくていいからそのままでいいから

       おまへのままでいいから

         (小島ゆかり「獅子座流星群」平成10年)

 

母と子どもの原点が詠われている。

ふつう、子どもが親の眼から見て、どうかなと思ったりすると

すぐ親の思いを子どもにぶつけやすい。

 

娘桃子の長男が小学4年から5年末まで学校行かなくなった。

親にもその理由が分からない。

「明日は行く」と先生と約束しても、当日布団から出て来ない。

担任の先生が切れて、「約束したでしょ」と声をかける。

あとで、母親に「先生が怖い」と漏らしてそうである。

母親もまさか2年もつづくとは思っていなかっただろう。

一日、ゲームしていた。

「このままでいいの?」と言いたい気持ち。

言葉には出さなくても、空気を発している。

その間、親しい近隣のお母さんと毎週話しを聞いてもらって

いた。職場に午前中行っていたが、その間、孫が一人になるので

休ましてもらった。職場の配慮だった。

学校でも学校に行かない子どもを専門に世話するお母さん

みたいな先生が家に訪ねて来てくれるようになった。

5年生のころ。

「そのままでいからね」というような接し方で毎日顔をだして

くれた。

そのうち、遠足とか運動会には参加するようになった。

友だちも自然に受け入れてくれたみたい。孫には、仲間と

溶け合っていくような味があるようだった。

6年のはじめから、学校へ行くようになった。

 

小島ゆかりさんの歌を読みながら、その辺が大事なところ

だろうけど、なかなか難しいところかもしれない。

「このままほって置いたら、どんなこになるか?」心配が

先にたつんだろう。

でも、考えてみたら、その子の気持ちや味のまま成長して

いくことを妨げなくても、成るようになっていく感じがしている。

母親が「そのままでいいから」と言う気持ちを心底確かめながら、

子どもに接したり、話し合いができたなら。

その場合でも親の思いで、子どもを動かそうとしないかぎり。

(ずいぶんそういうことをしてきた。これからも宿題)

 

孫は4月、中学に入り、なんとクラブは野球部選んだ。

野球が上手くならないかもしれないが、和やかなチームに

なりそうな予感がする。

 

ジジの勝手な妄想。

 


思春期、孫娘の誕生会

2018-01-25 09:54:18 | 家族あれやこれや

 

 

寒波に日本は覆われつつある。

1月23日は孫娘、高校1年の最後の誕生日だ。

妻から、「今日は、ふゆの誕生日だわ」

忘れていた。いつもなら、何日か前から、何かしてあげたい

気持ちになるのに。

 

昼すぎ、娘がわが家にやってきて、炊飯器とすし桶ないかな、と

いう。

娘は、同じマンションの3階、昨年12月、引っ越してきた。

高1の娘と小6の男の子には、いままでのアパートでは、少し

窮屈になってきたためらしい。

娘は「今日は、大阪からパパが来るから、自分ところで、誕生会

するよ。手巻き寿司にするわ・・」

 

ここ2年ほど、大阪のパパが、娘とは離婚しているが、孫の入学・

卒業、運動会、誕生日、足しげく通ってくるようになっている。

娘も、以前はパパが来るときは、子どもには会わせるが、自分は

そのとき、別のところに離れていた。

それが、この数年のうちに、娘と元夫は気持ちの上で、突っ張る

感じが消えて、元夫とみんなでご飯を食べたり、出かけたり

最近では子どもたちと、泊っていっている。

娘も当たり前に受け入れている。

正月休みや夏休みには、大阪のパパのところにでかける。

孫だけで送り出しているときもあったが、いまは娘も一緒に

行っている。

 

この数年で、何かがあったんじゃないか?

訳を詮索しても、「そうか、それだ」と決められるものは

ないように思う。

それでも、アズワンの暮らしにずいぶん助けられてきた思う。

孫たちはパパがくると、甘え放題に甘えている。

そんなことが出来るようになってから、子どもたちが落ち着いて

きたと感じると、娘から聞いた。

たしかに、孫娘にしても、言葉にはならない自分の気持ちを

ママにまともにぶつけてくるようになったみたい。

長く学校に行っていなかった小6の男の子も学校に行きはじめ

仲間(女の子が多いみたいだけど)当たり前に暮らしている。

ママが心から甘えられる存在に変わったのかな。

それまで、子育てに頑張ってきたのかなあ。

 

 

誕生会は、ジジ・ババ抜きである。

いいなあ、と思っている。

それでも、孫娘ふゆに、ジジの気持ちを伝えたくなり

手紙を書いた。

 

「ふゆへ

 誕生日おめでとう!

 もう今度は高校2年になるんだね。

 これまでの、ふゆの成長ぶりを思い浮かべてみると、つい一人で

 ほのぼのとした気持ちになります。

 

 病院に見舞いに来てくれたり、我が家にトイレとか言って、顔を見せ、

 にっこりしたら、おじいちゃんは気持ち弾みます。身体もシャッキって

 する感じだよ。

 

 先週の金曜、夕食のとき、ふゆ宛の宅配便が届いたね。

 ママと名古屋のデパートでやっていた、プロやアマの手作りの工芸展に

 出かけて、「どうしても、ほしい」というメリーゴーランドの作品を、

 そのときはないので、作者のご夫婦が風友のために作って送ってくれた

んだよね。

プロの人ではないらしいけど、丁寧に精巧に組み立てられたメリーゴーランド

は、作者の気持ちが伝わってくる芸術作品だったよね。

作者からのお手紙も入っていて、ふゆのために、非売品だけどとことわって、

精巧な掘り込みが入ったペンダント?も同封されていたね。

 

おじいちゃんはちょっと感動したよ。

精魂こめて作った作者と、それを言葉に出来なくても感受したこころが

つながったんだ、とおもったんだ。

こころは、目で見えない、触れてみることができない、でも。そのとき

実際にあったのは、こころとこころの交流だったんではないか。

こういうものは、お金でははかれないもんだと思った。

 

これから、こういう体験をしながら、人の気持ちが素直に感じとれるよう

葉を伸ばし、蕾をつけ、花を咲かせてほしいなあ。」

 

 

 

          2018年1月23日

           ジジ

 

言葉が踊っている感じもするけど、それが出てくる気持ちがあるように

思う。

孫娘がどう受け取ったかは分からない。

本人自身も、言葉には成らないんじゃないかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 


お正月の家族

2018-01-17 14:13:57 | 家族あれやこれや

お正月の三日、大阪にいる太郎が3ヶ月の孫を連れて、

病院に見舞いに来た。

鈴鹿の娘桃子の家族もやってきて、孫囲んで和やかなひととき

だった。

孫は男の子で、眉毛がへの字で、3人並ぶと、へのへのもへじ。

妻小浪と。

 

退院後は、そんなに体調はよくないかなあ。

先のことは、分からない。

 


嵐の一夜

2017-10-23 11:05:42 | 家族あれやこれや

台風21号が東海地方に接近している。

何日か前から雨が降り続いている。

22日夕方、娘がやってきた。

「ああ、もうあのセゾン小林、あぶない」

アパートの南側の水路が連日の雨で増水して、あふれて、

前庭が浸水したら、床上浸水はまぬがれない。

「今回、そんなことになりそうなの」というわけだ。

娘のアパートとわがマンションは、目と鼻の先だけど、

アパートは水路に面していて、前庭には芝生をはって、

いってはなんだけど、ボロアパートにしては優雅に

暮らしている。ときに、そこでBBQしたり、お月見したり。

 

「ああ、今晩はこっちで寝たらいいわよ。布団ならいろいろ

出したらあるから」と妻。心強い。

「じゃあ、晩ごはんは食べて、その後来るわ」と娘。

「オーケー」

ベットで休んでいたぼくに聞こえてきた。

 

わが家の夕食は、豚のしゃぶしゃぶ。タレに注意すれば、

減塩しやすいメニュー。

鍋物はいい。なんか、ほっこりする。

そとは、雨が相当降っているらしいが、部屋の中は静かなもの。

 

8時を過ぎたら、衆院選の開票のニュースがテレビではじまった。

台風情報も間に挟まる。

娘ら8時過ぎても来ないので、妻がラインした。

「そうよ、ふゆがレストランのバイトに行っていて、迎えに

行って来たところなの。今から行くわ」ということだった。

また、何でこんなとき、バイトに行くかね。

分からんでもない。

子どものころでも、台風が近づいているなんて、ラジオで

聞いていると、怖さと、それと同じくらい好奇心というか

ワクワク感があったのを思い出す。

そんなときって、ジッとしてられないような気持ちになるんだよな。

ふゆがどんな気持ちだったかは分からないけど。

 

9時近く、娘一家がやって来た。

さっそく、寝場所づくりがはじまった。

ダイニングキッチンのテーブルを端に寄せて、床にマットを

敷き、あちことから集めた敷布団をしきつめた。

けっこう、広い。こんなふうに使えるんだ。

孫のふゆと晴空は、修学旅行の寝る前をほうふつとさせる

はしゃぎたいけど、じっとしていたいけど、でもやっぱり

はしゃいでしまう。ケラケラ笑いながら、ママに絡んだり、

姉と弟でじゃれていた。

 

居間はそのままにしたので、テレビで開票のニュースも

それぞれやってきたり、出て行ったり、「そこ、座りたい」とか

言いながら、見ていた。

「晴空は、政治のことは分からないと思うけど、戦争するのはいやだ、

というのよね」と娘。

「怖いんだって」

 

ぼくは、10時過ぎまで、すこし頑張って起きていたが、ベットに

退室。

そのうち、それぞれ床に就いていったようだ。

 

だんだん風も出て、嵐になっているようだ。

マンションの部屋のなかには、そういう音は聞こえてこない。

耳を澄ませていると、わずかにその様子が想像できた。

娘や孫たちとの一夜。

かけがえのない一夜かも。