かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

はじめての沖縄

2014-10-03 06:22:26 | アズワンコミュニテイ暮らし

明日、はじめて沖縄へ行く。

妻小浪は9月26日から行っている。

遠い街に暮らす隣人、仲本玲子さんのところに迎えてもらっている。

玲子さんは、「古都 首里」という琉球料理のお店を夏前にオープン

した。

小浪からラインで小まめに近況を伝えてくる。

 

いま、台風18号が日本列島に向かって北上している。

明日、あさっては、沖縄が台風の影響を受けそうだ。

小浪からは、「飛行機が飛ばなくなったときどうするか、考えておく

ように」とアドバイスが届いた。

 

いつものことだけど、旅の前は何かこころが漫ろになる。

「ほんとうに明日、ぼくは行くのだろうか?」

「ところで、あんた、何しに行くの」

 

観光だってしたいし、いろいろな人に会ってもみたい。

通りいっぺんのこと言ったって、自分がそれでおさまっていない。

「まあ、最低、沖縄の空気を吸いに・・・玲子さんがどんなところで

暮らしているか、肌で感じにいく、、そんなんで勘弁して・・」

 

ずっと前に買ってあった沖縄の本を引っ張り出して、読んでいる。

「沖縄のいまガイドブック」照屋林賢・名嘉睦念・村上有慶

(岩波ジュニア新書)

那覇だとか、糸満だとか、首里だとか、なにかで聞いてはいるけど、

地図上というか、それらがどこに位置するか、頭のなかでは、

テンデンバラバラ、ぐるぐるしていておさまっていない。

実際に行くとなって見てみると、少し落ち着いて、そこに位置づいて

くる。

「コザ」と言う名前をよく聞いていはいたが、那覇と違うというのが

ピンときていない。まして、コザが「沖縄市」となっているのを

今回はじめて知った。お粗末というほかない。


鈴鹿が涼しかったら、沖縄も涼しいだろうと、なんのきなしに

思っている。

沖縄では夕方から人が動きはじめる感じがあると聞いた。

日中暑いので、そういう感じになるのか。暮らしの感覚の

違い。

「亜熱帯気候」このコトバに実感がない。

自分のいるところが、他もすべてそうなっているという感覚。

こういうのを何と言うんだっけ。

ここ、ここ、ここんとこ・・・


沖縄は、というか、琉球諸島は、という見え方もあるらしい。

そのうち、沖縄諸島は117の島をかかえている。

沖縄本島の北に、伊是名島というのがある。

本の著者の一人、名嘉睦念さんはその島で生まれた。

島での様子が語られていて、こころに残った。

こんな空間、時間がいいなあと思った。

 

  睦念   伊是名(いせな)で人の家にはいってお茶のんだことある?

        縁側にチューカー(きゅうす)に入れていつも準備さえている。

        あれ、勝手に飲んでいいの。いない家の人がいつも準備して

        おくんだ。

  林賢   いいね。

  睦念   道で会ったら、目の前の家の縁側でお茶を飲みはじめるわけよ。

        人がいなくて、5つぐらい茶わんが置かれている。伊是名には

        まだそういうふうな習慣がある。

  林賢   平和じゃないとできなね。

  睦念   だれかが飲むだろうという想定で勝手に置いておく。

        開けっ放しだから風も自由に出入りする。スズメとかイソヒヨドリが

        チョンチョンと入ってくる。ウサギも通るんだもの。

        そのぐらい誰が通っても自由で、ましてや風なんか自由に出入り

        していた。だから、湿気が抜けてしまうよ。

  林賢   自然に人間が逆らっている、いまの生活は。

  睦念   生活のなかから、風水がなくなっている。

        風の流れ、水の流れ、光と協調することによって生きてきたのが、

        いまではそれに逆らうようになっている。

 

さあーて、そろそろ沖縄行きの準備をはじめようかな。

今日の午前中は入れ歯が歯茎に当たって痛いので、歯医者さんに

診てもらって・・・