1ヶ月ぶりに退院した。
入院した3月30日ころは、陽射し春の暖かさなのに、風がつめたっか
かった。パッチもはいていた。
これからは、新緑が映えていくことになるだろう。
ほじめは、心房粗動を植え込まれた除細動器を人為的に電気ショックを
起させて、粗動が止められないか、4,5泊の入院の予定だった。
電気ショックでは止まらないことが分かった。
「粗動とは、付き合っていくしかないね」という結論だった。
この間に腎臓透析の排出液に細菌があることがわかった。
「腹膜炎に罹った」と告げられた。
3週間、抗生剤を透析液に入れ、錠剤の抗生剤をのむことに
なった。
「わあ、3週間か!」ちょっとたじろいだ。
病院の腎臓患者用の食事がどうも合わなかった。
つねに吐き気があって、喉のとおりが悪く食道をとおっても、
胃に下りたものが、吐きはしないがまた戻ってくるような
苦しさがあった。
「食べなかったら、衰弱していく」やっと、食べていた。
あるとき、食べたものが胃から吐き出すことがあった。
そのあと、ご飯を5分粥からはじめて、7分粥にした。
特別食になり、味があまり感じられないおかずや副菜が
出てきて、毎食食べるのに苦労した。
これぞ病人食じゃないか思った。
よかったのは体重が59.9~60.5ぐらいで推移しはじめた。
身体はすこしフラフだけど、つねにあった吐き気が、気がついて
みると無くなっていた。
吐き気がないことは、自分にとって平和だ。
本が読めるし、何か出来るという気持ちも出てきた。
腹膜炎は、菌が無くなったというので、ひとまず治療終了。
退院できた。
退院の日の昼、お蕎麦を食べに行った。
病院食から、いきなりお蕎麦なんて食べられるだろうか。
麺つゆは、つゆの入れ物の3ミリぐらいにした。
蕎麦はさっきぽにすこしつゆを付けて、食べた。
蕎麦の喉をとおった。蕎麦のほのかな味。
天ぷらはエビだった。「いけるかな?」
食べてみると、サクサクでつゆをつけなくともエビの甘みが
感じられた。こんな感触はいままで、あったかな。
夜は仙台の友人たちが作った餃子を食べた。
美味しいと思う。
この餃子は入院中、友人の寄せ書きとともに贈られてきた。
塩っ気がほとんど感じられない病院食から、少し開放された
感触があった。
翌朝、体重を測ると60,75になっていた。増えている。
昨日は60,40だった。
担当医から、ぼくの場合、心臓、腎臓の働きからみて、体重は
60,0~61,0の間で調整するのがいいかな。許容範囲がせばまって
しまうけど」と聞いている。
新緑の5月を迎えようとしている。新緑の季節が好きだ。
少しは、ゆったりとこの時期くらしたいなあ。
できれば、平和に・・・
(入院は、3/3ではなく3/30でした)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます