かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

どなたの句?あらっとおどろく梅雨句会

2016-06-27 07:43:01 | わが健康生きがいづくり三重の会記録

どんよりした曇り日があり、晴れ間もあります。

季節や気候に敏感になっているなあというのが実感です。

晴れた日は身体が軽く感じ、雨の日には、なんだか重っ苦しいです。

気分なのか、何か身体のなかで起きているのか。

季節の敏感なのは、俳句には向いているのでしょうか。

 

25日の句会には、54句が投句されていました。

一人3句ですから、18人が参加したことになりますね。

中井宅の居間には、座卓を長く並べて、老老男女が片寄せあって

座りました。(ああ、写真撮るの、忘れましたね)

今日は、はじめての女性がさんかです。夕子さん。

この方は、老とはいえませんね。老の準備期の方といえばいい

でしょうか。

 

さて、句会です。

これは、あくまでぼくの印象なんですが、「これはどなたの句ですか?」と

敏子さんが声をかけると、「はい、私です」となるんですが、今回は

「ええっ、あれっ、これがあなたの句?」と意表を付かれることが

多かったです。

身近に暮らしていたり、もう何年の付き合っていても、その人は実際

どんな人かとなれば、まだまだ表面だけをさっと撫でた程度の理解

かもしれません。そんなことおもいました。

 

 今回の句会清記のしょっぱな。

 

   ソーダ水尽きぬ話が泡の数

    やあ、5点入りました。さわやか。話も人の悪口なんかじゃ

    ないよね。泡の数ほどというのも、おもしろいなあ。

              (どなた?)(はい、亜子です)

 亜子さん、この句だけでなく。この日の句は気持ちがのっている。

   サルビアのあの子のルージュも夢の中

    この句には4点はいりましたよ。

 

   満天に星の子抱くガクアジサイ

     これも、5点句。

     ガクアジサイをこんなふうに表現が出来るなんて・・・

     確かに、イメージとして”星の子”抱いているとイメージできるね

     満天という広大さもあるもんね。

            (どなた?)(はい、中井です)(ええつ、・・・)

 

そのあとも、「どなたの句」と聞くと、「中井です」「ええっ」

   紫陽花に隠れし君の吐息かな

    君だから、女性じゃないか。子どもがかくれんぼしているのかな。

    とうの中井さん、「これは盗作ですから」と謙遜していた。

   紫陽花のしなやかなりし日母は逝く

   

中井さんは、「紫陽花が好きなんだ」と言う。紫陽花と母上。

彼の中には、母が息づいている?

 

 

   木の花や散るを忘れて神事待つ

     この句は、4月末、アクションデイでいなべ散策に行ったとき、

     「咲いてるかな?」と出かけた木の花桜の巨木に花が咲いていて

     しかも神主さんをお呼びして神事が行われているところに、

     たまたま立ち会ったときのことを表現している。

     8点も入ってった。いっしょに行っていない人も点を入れている。

     「木の花桜が散るを忘れて」が、ニニギノノミコトに出会うという

     神話を想像させる。8人が受け取ったところを言ってくれて、句が

     膨らんでいく。

                (どなたの句?)(わし、余川です)

会場はどよめいたんです。作者の弁は、今回は止めとこうかな。

 

   梅仕事梅酒梅干梅ジュース

    調子が面白いと2点入った。

               (どなたの句?)(夕子です)

夕子さんは、今回はじめて。こんな句をつくるんだあ。

ついでに夕子さんの句。

    雲雀なく空も広がる野良ご飯

 

訳の分からない句があった。

    玉葱から!我が食卓日常に

      もちろん選んだ人はいない。

      「玉葱から!」って、「辛いってことじゃない?」

      それにしても、なんのことやら。

               (どなたの句?)(ぼく、郡山です)

      しばらく、家を離れて、一人暮らししていた。ひさしぶりの

      わが家に戻り、食卓につくと、わが妻が「あんた、野菜から食べなさい!}

      とダメだしされたとき句ということ。(大笑い)句じゃなくて、苦だね。

 

    いも堀のむしに叫びしむしに喜し

      なにか調子がいい。子どもの様子を見ている人の気持ちが感じられる。

      4人の人が選んだ。

              (どなたの句?)(ええ、郡山です)

まあ、郡山さん、こんな句をつくるときもあるんだね。

この意外性、ぼくがおもっただけじゃないとおもうけど。

 

意外性というより、この人に違いないと言う句。

     鶯か桜か草か餅多し

                (どなたの句)(敏正です)

       ぜんぶ食べました!(大笑い)

 

     忍冬を知るや吟行夏炉冬扇

       この句に入れた人2人。

       「忍冬」は「スイカズラ」。スマホで写真を見ても、だから何が

       表現したいのか、まったく分からなかった。

               (どなたの句?)(敏正です)(ええー)

敏正さんからこの句の解説があって、ちょっぴりこの句の面白さを知った。

「夏炉冬扇」というのは、無駄なことの喩えと聞いた。

敏子さんも、体験から句会で「その知識を知ったからって、それでどうだというの?」

って、思うときもあるとか。

「芭蕉も俳句と言うのは、夏炉冬扇、無駄なことしている」と、何かに記しているとか。

だんだんこの句の味が伝わってきた。

それにしても、意外だったなあ。おもしろいなあ。

 

     蓮の花いつ咲くいま咲くいくつ咲く

     堀にきてこどもころがるじゃが畑

              (どなたの句)(敏子です)(なーる)

 

     種まきて苗を植えてや時駆ける

     野草園都忘れや母に逢う

             (どなたの句?)(照子です)(なーる)

 

     一点の曇り無きして青田あり

     花の雨心浮かれし待ちぼうけ

             (どなたの句?)(金治です)

 

金治さんは、3日に一回透析している。

そのほか、自称「病気の百貨店」と自己紹介する。

最近も、いのちにかかわる変調があったらしい。

「句会に行けるかなとおもっていたけど、来れてよかった。

こころが弾んでくるんだ」と、言っていると聞きました。

 

今回は、思いつくまま、印象に残った句だけ紹介しました。

だれか、これはどうですかと言う句も、このブログに

あげてほしいなあ。(宮地)

  

    


梅雨時つれづれ

2016-06-24 10:03:10 | わがうちなるつれづれの記

孫のわたるを二晩預かることになった。

夜、部屋のなかを闊歩しながら、ジジの机にやってきた。

手に触ってきた。

「ジジの手、冷たい!」と感嘆符。

今、2歳半。

たしかに、ここ数年、夏でも手足は冷えている。

いまの心臓の力では、末端まで血流が行き渡らないらしい。

わたるは、ただ感じたままをコトバにしただけんだよね。

 

翌朝、わたる、オシメ姿で現れる。

寝起き。「おはよう」と声かけても、どこか放心している。

わたる、ジジのそばの椅子に座って、テレビを見たり、

絵本を開いたり。

まだ、半分夢のなか、だんだん血のめぐりがもどりつつあるのか。

ババがズボンを履くように声かけても、「いや」と顔を横にふる。

今朝は梅雨曇。

シンとした朝。なんともいえない、言葉がないひととき。

 

二日目の朝。

わたるは、先に起きている。

やっと起きた布団の上で胡坐をかいて放心していた。

わたるは、ぼくをじっと見ていて、そのうちぼくの膝に座りに来た。

そのうち、また何処かに行ってしまった。

わたるに声をかけるわけではない。

ジジのペースで寝起きの儀式。

わたるがやってくるのを拒むわけでもない。

ジジがしてほしくないときは、そのように言う。

 

寝室でパソコンを見ていたら、わたるがやってきて、ぼくの椅子の

端に割り込んできた。

きついので、膝の上に抱っこしてやった。

動画を見ていたんだけど、最後まで、いっしょに見た。

 

http://www.dailymotion.com/video/x4h49ep

 

 

見終わった。ババの居るほうへいったらしい。

わたるは、わたるのペースでやっている。

ジジはジジのペースでやっている。

拒むものはない。

コトバのない、何気ない豊かな時間。


墓所下見

2016-06-24 09:23:29 | 家族あれやこれや

息子が、久しぶりに鈴鹿に顔出した。

娘宅で、夜、BBQを孫たちもいっしょに食べた。

そのとき、何の弾みか、墓の話になり、長男も親父が死んだら

どうするということを考えていたらしく、ぼくからいま考えていることを

伝えた。

横浜に宮地家の墓があるけど、鈴鹿から遠い。

兄貴が死んだら、その墓を見ていく人は居ないのが実際に

なりそう。

鈴鹿に共同墓所があるので、そこに骨はもっていってもらうのが

いいかなと思っている。

その墓所がある寺では、費用10万円で年2回供養を永代して

くれるという。

「伯父さんがどう思っているか、聞いてみて」長男はまじめに

考えているようだ。自分が、その墓を見てもいいという気持ちも

あるようだ。

その先、その先とイメージしていくと、その墓があるということの

意味はどうなるんだろう?

 

翌日、僕ら夫婦、長男、娘と孫の5人で、鈴鹿市長太にある

共同墓所”ニルヴァーナの森”宣隆寺に出かけた。

梅雨曇のなかだったけど、寝釈迦仏の前で、なんだかんだ

しゃべっていたら、すこし明るくなってきた。

「この寝釈迦仏は、ここの住職さんが彫ったんだ」ぼくは説明

した。

「この下にはいるんかあ?」と長男。

 

兄貴には、いつか墓のこと聞いてみたいとおもっている。


  梅雨晴れ間寝釈迦囲んで死後評定

 


しりとり遊び

2016-06-15 08:29:39 | アズワンコミュニテイ暮らし

鈴鹿の阿古曾周辺の親やジジババの有志で”子どもの家”が

始まっています。1歳未満の赤ちゃんもいます。これは、

公園でシリトリ遊びをしている情景です。

https://www.dropbox.com/s/ujbbt9tz0aal378/LINE_MOVIE_1460206164515.mp4?dl=0

 

 (左から、さらちゃん、つむちゃん、わたる、またはわっくん)
 
 
 
 
 

多気町車川油田公園

2016-06-13 06:58:11 | わがうちなるつれづれの記

なぜか、気の置けない連中5人が、伊勢から大紀町、多気町を

気ままなドライブをした。

高崎夫妻、市川憲一、宮地夫妻。市川さんは、最近胃のポリープが

ガンの再発でないと診断され、安心なような、残念?なような。

朝は、伊勢ハートプラザみそので、生命誌研究館の「水と風といきものと」

という映画会に行った。。

そのあと、炭をもって、大紀町、近くにある滝原宮神社に参拝した。

そのあと、ブラジルにいる奈々子さんの旧姓「油田」をたよりに、

「油田公園」に寄ろうということになり、けっこうその公園を尋ねて、

ウロウロした。

 

やっと着いて門に立って、びっくり。

門を入るなり、芝生が一面に広がっている。

 

この公園は、津で暮らす油田洋一郎さんやブラジルに住む奈々子

さんの父の生家で、その家を多気町に寄付した、という話は聞いて

いた。

 

母屋があり、そこには係りの人は居ませんが、脇の入り口から中に

入ることができました。

誰もいない古民家のなかに、恐る恐る入っていったと言う感じでしたが、

人はいませんでしたが、掲示物や部屋の手入れが行き届いて、その

空間がぼくらを温かく受け入れてくれてるようでした。

だんだん調子にのって、台所やカマドまで入って、お釜の蓋を開けたり、

好き勝手した。

しきりに、暑い夏、ここで過ごせたら、さぞかし涼しくていいだろうな、

と思っていた。

なんだかんだ、それぞれ興味の趣くまま眺めていたが、みんなで写真を

撮ろうよとなって、母屋の前でパチリ。

 

手入れが行き届いているのは、多気町が条例までつくって、この寄付

された公園を大切にしている。

また、車川里山ファンクラブという寄り合いがあり、庭の手入れや

ここを使ったイベントなどしながら、地域の活性化に役立てているよう

だった。

これまで、大切にされてるのには、何か油田家がこの地域で人々の

記憶に残り、後まで伝えられるようなものとしてあったのかなあと

漠然と思った。


 

帰ってから、この油田家は、地域のなかでどんなだったか、ネットで

調べてみた。

油田篤太郎さんという、奈々子さんの曽祖父にあたる人なのか、

この人はなんと福沢諭吉に薫陶を受けている人で、何かにつけ

旧い仕来たりには染まらない、合理的に生きていこうとしている

人だったらしい。

地域の一角の公園からも人や地域の暮らしのなりゆきが知れて

面白いとおもった。

詳しく知りたい方、時間の余裕のあるかたは、下のブログを

ごらんください。

http://kurukurukurumagawa.blog81.fc2.com/