かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

北陸どてら旅

2013-02-27 16:40:59 | アズワンコミュニテイ暮らし


 おんぶに抱っこの二泊二日の旅だった。

 湯治のおもいつきは、じぶん。昨年末から、わが病身の付き添い、

妻小浪の気分をかえることができたらなあ、と。

 自炊の湯治場探し・予約、越前ガニの調達、食材用意はすべて妻。

 車の運転は息子。ぼくはといえば、どてらとサンダルばきの格好で

後部座席でふんぞり返る。

 

 福井県福井市、三國に近い佐野温泉。2月23日夜、投宿。

 二泊して、たっぷり温泉に浸かった。

 

 

 カニは、金沢の近江市場に買い出しに行く。

 友人が懇意にしている店に来てくれて、口添えをしてくれた。

 

 金沢の帰りは、日本海の海岸に沿って、東尋坊まで。

 海の向こうから雪まじりの烈風が陸に向かってふきつける。

 波は荒々しくうねり、岩にぶつかって、砕け、飛沫をあげる。

 

 

 どてらの上に防寒着をはおり、妻と波うつ岩場に立つ。

 深い亀裂の岩場で、おもいかけず波飛沫を全身に浴びた。

 爽快だった。妻も風に煽られながら、愉快そうだった。


 

 海岸に面した喫茶店にも寄った。

 火鉢があって、土鍋の水が無くなりかけていた。

 「水無くなりますよ」とマスターに声をかけたら、「無くして

いるんです」と。海水から塩を採っているのだった。

 

 

 湯治館で、カニを茹でた。

 モクモクとカニを彫じて、食べた。鍋もして、雑炊にした。満喫。

 

 

 翌日は、恐竜博物館へ行く。

 雪が降っていた。銀世界を堪能した。

 恐竜の骨格や復元図や映像は迫力あった。

 それ以上に、生命の誕生、生物が光合成をはじめた痕跡、

40億年の記憶が今、じぶんの目の前に見えることの不思議。

 妻は、変成岩や隕石に感じいっていた。


 

 運転は、息子任せ。とくにスケジュールもたてていない。

 息子が小さいときは、じぶんが運転して、あちこち行っていた。

 息子とは、湯に浸かりながら、こころゆくまで、話ができた

満ち足りた気持ち。

 

 

 <付け足し>

 佐野温泉の周辺。

 帰ってから高見順の生家があると知った。出生とその後の顛末。

 東尋坊の脇に、文学碑あるという。

     死の淵より  荒磯

     ・・・・・

     おれは荒磯の生れなのだ
     おれが生れた冬の朝
     黒い日本海ははげしく荒れてゐたのだ
     怒涛に雪が横なぐりに吹きつけてゐたのだ
     おれが死ぬときもきっと
     どどんどどんととどろく波音が
     おれの誕生のときと同じやうに
     おれの枕もとを訪れてくれるのだ

 

  また、来ることになるかも。

  もう、一人では来れないかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


自由意志を探る

2013-02-21 17:35:00 | サイエンズ研究所のある暮らし

 久しぶりに、サイエンズスクールのカレッジに、夜参加した。
 じぶんの現状はともかく、自由意志というもの、どうとらえて
いるんだろう? これが、テーマ。

 自由意志ねえ・・・しばらく他の人の話を聞きながら、じぶんの
なかを見てみる。
 なにか、こころの状態がオープンな感じ。
 じぶんのなかも、周りの人のかかわりでも、風通しがよい。
 自他の力が入らない。
 自由自在。
 じぶんのこころに、出てくる気持ちや考えに関心が向く。
 かかわいる事物・人にも関心がいく。
 あんまり、理屈っぽくないのかもしれない。

 Yさんの話。
 お弁当屋で、ご飯を盛っていた人が休みに行った。
 じぶんが替わった。その人が戻ってきた。
 じぶんは、ご飯盛りが面白くなっていた。
 「これ、続けたい」といったら、その人は「いいよ」と言った。
同時に、コンベアーでおかずを詰めてる人たちから「ダメ!」と
声があがった。
 それで、もとにもどった。
 「自由意志でやれたかしら・・・」とYさん。
 「そのとき、ダメと他の人がいったとして、それでもやるという
選択肢、あったろうか」と問いかけ。

 ここで、「うっ」とさらにしらべはじめる。

 ダメと聞いて、「やらなかった」とか「やった」とかで
自由意志かどうか、焦点はこの辺ではない感じがする。
 それを「やる」とか「やらない」とする前の心の状態の
ところ、そのへんがどうなっているか?

 他の人から「ダメ!」と言われて、それでやめたのか。
 「だめ!」というのを、どういう風に聞いたのか。
うけとったのか?

 
  
 孫たちのこと、おもった。。
 ときどき、夜、ママといっしょにわが家に風呂に入りにくる。
 すぐテレビの前。一瞬にして、テレビに釘づけ。
 ママ「入るよ」
 孫たち「・・・・」
 ババ「入るよ」
 孫たち「・・・・」
 ジジ「もう行ったら」
 孫たち「・・・・」
 ママ「先、入ってるよ」
 孫たち「・・・」
 入るときは、どちらかが自分から立ち上がって、風呂に行く。
 この子たちのなかでは、どんなことがおきているか?

 
 大人が「入れ」というから、入っているのか?
 いくら「入れ」といっても、入らないときは入らない。
 入るときは、いともあっさり立ち上がる。

 
 大人、つまりじぶんは、なにかやるのに、ずいぶん理屈を
つけている感じがする。
 いま、この状況なら、こうした方がいいかな、とか。
 誰かが、「こうしてくれ」というから、そうしたとか。
 振り返ると、周囲からだんだんしぼられて、「やるハメに
なった」そうなってやるのが、楽とまでおもっていたかも。
 なんの違和感もない。
 自由意志というところを焦点にあててみたら・・・


 やるにはやっているが、周囲のかかわりのなかで、こころが
スッキっとじぶんの意志としてあらわれていない。
 周囲のこと、もの、人とからまっている。
 おそばにおつゆがからまるのは、おいしい。
 じぶんの意志という場合、やってはいるが、だれかに言われて
やっているとか、状況がこうだから「仕方なく」というのは、
なにか冴えない。
 言い訳とか、人のせいにするようなものと、隣り合わせ。
 自由意志というなら、そういうものとからまないほうが、
風通しがよさそうだ。

 しばらく録音で参加してきたけど、人の間で座っていると
その人の息遣いや表情が見えて、これまたおもしろい。
 


だいじょうぶ だいじょうぶ

2013-02-19 09:14:24 | アズワンコミュニテイ暮らし

 先日、夕方わが家で休んでいると、娘と孫の晴空(はるく)が

やってきた。

 「晴空、学校やすんだんだ」と娘。

 朝、集団登校に遅れて、「行きたくない」となったらしい。

 娘が担任の先生に連絡すると、「そんなときもありますよね」

という反応。

 結局、午前中は娘といっしょに職場に出かけ、午後は部屋で

ぐっすり昼寝をしたらしい。

 

 「晴空、きょうはよかったなあ」とぼく。

 これは、ちょっぴり意識している?

 こころの奥は「学校はいくもんだ」という根強い感覚があるように

感じる。

 

 いとうひろし作「だいじょうぶ だいじょうぶ」という絵本、この間

図書館から借りてきた。

 絵本の紙が、ヨレヨレ、シワシワ。たくさんの親子がページをめくった

んだろうな。

 

 幼いときは、周囲環境に身をまかせ、安心しきっている。

 ものごごろがつきはじめると、子どもなりに、いろいろ心配や

気をつかうことがある。

 そんなとき、おじいちゃん「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

 

 おもしろいとおもったところ。

「むりして ともだちと なかよくしなくても いいんだよ」

 おじいちゃん「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

 

 あるとき、そこのところ、記録したいとおもって、カメラで撮影

していたら、晴空がそばにいて、邪魔をした。

 写真を撮ったら、「まあ、おもしろいんじゃないか」

 

 

 最後、おじいちゃんは寝ったきりになる。

 こんどは、孫が「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

 

 昨年、倒れたときを思い出す。

 意識がもどって、近親の人が駆けつけてくれた。

 いちばんうれしかったのが孫娘の風友(ふゆ)と晴空が

ベットの脇で、照れながらにっこりしたこと。

 コトバがあったわけではない。

 いまおもえば、もしかしたら、「だいじようぶ、だいじょうぶ」だったかも。

  ねがわくば、娘と孫たちがそんなこころ状態で育っていってほしい。

 そして、どの親子も・・・


歳月

2013-02-19 08:20:53 | アズワンコミュニテイ暮らし

 2月18日朝、箕輪省吾・奈々子夫妻は津なぎさ港からブラジルに向けて

帰国の途についた。

(津なぎさ港にて) 

 

 ほのぼのと、こころがあたたまるような表情の二人に感じた。

 一人息子の大樹くんがもう二十を越えている。

 二人が鈴鹿に居るとき、日本人の彼女とオーストラリアから

日本にきていて、何日か両親を訪ねてきた。

 「はじめて、男同士で話ができた」と省吾さんが言っていた。

 (内観のあとで)

 

 奈々子は、今回の日本滞在で、内観コースに二回入った。

 彼女のなかに、お母さんがいる、と聞いた。

 「すべて、わたしをうけいれてくれていた」と。

 (奈々子さんの兄と、津のギャラリー”VOLVOX"にて)

 

 省吾さんも、気がついてみると、サイエンズスクールのコース、

ほとんどすべてに参加していた。

 昨年10月、日本についたときは、内観もそんなに入ろうなんて

おもっていなかった・・・

 それが、マイライフセミナーからはじまって、「人を聴くための

コース」まで。

 

 歳月とは、ただ時間が過ぎ去っていく、というより、そのとき

そのとき、こころのなかに起こったことの積み重ね、というような

感じがする。

(日本に着いたとき、うどんを食べた)

 

 若いときからの二人と歩いてきて、万感のおもいがわてくる。

 ここから、またはじまる。

 


アズワンコミュニティ”ふだん着で探訪DAY” あんない

2013-02-17 18:25:59 | アズワンコミュニテイ暮らし

 三重県鈴鹿市の街に、「やさしい社会」の試みが営まれています。

 一応、「アズワンコミュニティ」と呼ばれていますが、山奥にある

わけでもなく、ここからここまでがコミュニティという画線もあり

ません。まとまって、暮らしているわけでもありません。

 各家族は、それぞれ鈴鹿地域のあちこちに住んでいます。

人と人が他人行儀でなく、家族のように隔てなく、親しい間柄で、

支え合って暮らしています。

 コミュニティのなかには、会社もありますが、目的は会社の利益

ではなく、働く一人ひとりがしあわせに暮らすことにおいています。

規則も罰則もなく、やりたい人がやりたい分だけやれる会社です。

 「こんなふうになったほうがよくはないでしょうか?」という本心を

はっきりさせて、試行錯誤しながら実現を目指しています。

 こんな、ありのままの姿に触れていただける機会をつくっています。

 ふだん着で気軽にお越し下さい。

 

 <開催要項>

 

★参加費

●10,000 円・・・一泊三食付き(1日目夕飯、2日目朝食と昼食)
4歳以上~小学生まで 5,000円
3歳以下無料

 参加者が3 名以下の場合は、開催を中止する場合があります。

★申し込み
●申し込みの〆切は開催初日の5日 前です。

申し込みはメール、電話、又はFAX でお願いします。

 メール●as-one@gw.main.jp

 TEL&FAX● 059-389-6603(呼)

申し込みの際には、以下の項目をお知らせ下さい。

①お名前 ②フリガナ ③電話番号 ④E-mail ⑤人数(大人)/人数(子ども、学年)/人数(幼児)

⑥参加希望日 ⑦交通機関 ⑧備考

●食事について、特別な要望とかある場合は、備考欄に書いて下さい。
(肉を食べれない、アレルギーがある等)

★キャンセルポリシー

お客様の都合によるキャンセルには、以下のチャージがかかります。予めご了承ください。

3 日前から前日:50%  当日:100%

 

<開催日程>

  • 3月 2日(土)~ 3日 (日)
  • 3月16日(土)~17日 (日)
  • 4月 6日(土)~ 7日 (日)
  • 4月20日(土)~21日 (日)
  • 5月 4日(土)~ 5日 (日)
  • 5月18日(土)~19日 (日)
  • 6月 1日(土)~ 2日 (日)
  • 6月15日(土)~16日 (日)

 

<探訪DAYアルバム>

はたけ公園散歩

 

食事の様子

夜、懇談。