山域山名:岩手山(岩手県)
期 日:2014年4月20日(日)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:焼走り登山口570m(7:00)→610m(7:15)→焼走溶岩流850m(7:40/7:50)→1480m(9:50/10:05)→外輪山直下スキーデポ1920m(11:20/11:25)→岩手山2038m(11:50/12:25)→お鉢巡り→外輪山直下1920m(12:45/13:10)~森林限界上1100m(13:30/13:45)~焼走溶岩流780m(13:55/14:05)~610m(14:20)→焼走り登山口570m(14:40)
<天候:快晴>
道の駅にしねで仮眠。明け方の気温はマイナス1℃と冷え込んだので、上部斜面はカチカチだろう。気温が上がる頃に山頂に登るため、ゆっくりと起きる。
ここから見上げる岩手山は美しく、また荘厳に見える。
焼走り登山口からの「月と岩手山」、とても絵になる。モチベーションが上がる。
登山届を出して出発。登山道の雪は消えている。
溶岩流に上ってルートを確認する。先週末の報告を見たら、まだ上部はカリカリのアイスバーンだったので、ノーマルな噴出口から直登するルートではなく、何度も岩手山東面を偵察していたので、南寄りの斜面から外輪山にアプローチすることにする。
20分くらい歩いて、雪がつながった610m付近でスキーを履く。
焼走溶岩流の最上部付近。
密な樹林帯を抜けたら、頭上は山頂まで何もない。富士山の時もそうだが、目標物のない斜面を延々と登っていると、並行感覚がなくなって頭がクラクラしそうになる。
登っても登っても、目前の岳樺が近づかない…。
やっと1450mあたりで岳樺の疎林帯に着いた。暑さと何も景色が変わらない単調な登りがしんどかった。
でも、雪面は絶好のフィルムクラスト。滑りが楽しみだ。
遠く北上川を挟んで、4、5年前の夏と正月に山スキーで登った思い出深い姫神山。
真下には5分おきくらいに、けたたましい砲弾の爆音を出している自衛隊の岩手山演習場。美しい霊峰岩手山には、まったくそぐわない。
南には、早池峰山も見えた。いつかはぜひ、あの斜面を滑ろう。
クトーを付けて、さらに登る。左側の灌木に何やら動く物が??、カモシカだった。
行動を観察していたら、この辺りを縄張りにしているらしい。
どこで外輪山に登り上げようかと高度を上げていくと、1ケ所だけ外輪山直下まで雪渓がつながっていたので、ここを登っていく。
今日は最上部まで雪は緩んでいた。たった1週間で条件は一気に変わる、山は難しい。
外輪山までシールで登れました。下を見るとすごい高度感だが、斜度はそれほどでもない。このラインが一番斜度が緩く、しかも南東向きなので雪も早く緩んで、もっとも効率的に外輪山に上がれるルートでしょう。
スキーをデポして、ザレた斜面を20mほど登って外輪山に立つ。
不動平に建つ8合目非難小屋。馬返からたくさん登山者が登っていた。
岩手山神社奥社。
岩手山山頂の薬師岳までは外輪山を巡る。
上坊神社ルートから突き上がるルンゼ状の沢も魅力的なラインだが、まだシュカブラが残って雪面も硬そうだった。
最高峰の薬師岳は雪がたっぷり。スキーを担ぎ上げれば…と少々後悔。
いや~登りました(^_^)v
今日は風もなく穏やかで、展望も素晴らしい。北緯40度近い2000m独立峰の岩手山としては、滅多にない好条件でした。
鬼ヶ城越しに秋田駒ヶ岳。
眼下の猪苗代湖と黒倉山、尾根で続く姥倉山は、昨年の正月は烈風地獄だった。
ぐるりと囲む稜線上に大松倉山、三ツ石山と頭をもたげているような小畚山。いずれもここ4年間の正月に山スキーで登っている。
松川源流北側には、大深岳と何度も登っている源太ヶ岳。遠くには森吉山も見える。
屏風尾根と平笠不動避難小屋。雪面は波打ってスキーには不向きだった。
八幡平は東西に延びる大山塊。
下っていく登山者の向こうは和賀岳。まだ山スキーのイメージはできていないが、いつかは是非。
山頂をあとにお鉢巡りへ。
スキーデポした場所に戻って滑降へ。すごい特大斜面だ。毎年見上げていた斜面が足下に拡がっている。。
あまりに大きさに、ヤッホー!!!と笑いながら滑ってました。
斜度がほぼ一定のこんな一枚バーンは、ここだけでしょう。やっと、ダケカンバが近づいてきた。
いや~最高でした。
濃密な樹林帯を抜けて溶岩流へ。
何度も何度も、あの大斜面を振り返る。
雪を拾いながら610mまで滑って、あとは板を担いで登山道を下りました。
今日、登った雪渓を参考まで。
地形も傾斜も把握できたので、次回は違う斜面からアプローチしよう。
焼走りの湯でひと風呂浴びて、展望台から岩手山を眺めて帰路に着きました。
東北の名峰、岩手山はやっぱり素晴らしかった。