女子アカペラ、最終最強ハーモニー

豊洲市場、今日オープン、島岡美延です。
築地が生み、育てた“市場のハーモニー”はどう継承されていくでしょう。
時にはぶつかり合うも、メンバーが集まれば、そこに最強のハーモニー！
映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ（19日公開）』をご紹介します。
バーデン大学の女子学生アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」がコンテストで勝ち抜いていく人気シリーズの3作目。
ベラーズ不動のセンター、ベッカ役は、トニー賞＆アカデミー賞ノミネートのアナ・ケンドリック。
その歌のうまさとセンス、相変わらず最高です。
世界大会優勝という有終の美を飾って大学を卒業してから数年、キャリアも恋も絶不調、想像していた人生とは違う…。
そんな彼女たちにUSO（米軍慰問団）の海外ツアー参加という、再結成のチャンスが訪れる。
舞台は、南ヨーロッパ。ロック、カントリー、ヒップホップに加え、まさかの楽器演奏のグループも！？
ファッション、音楽、ハプニング（！）、すべてパワーアップされた最終章です。

世界を飛び回る、18ツ星の天才

先日の台風の“塩害”で枯れる樹々、草花が各地で出ているよう、島岡美延です。
季節も進む中、築地から豊洲へ、この歴史的な“台所の引っ越し”を天才シェフも気にしているかしら。
映画『アラン・デュカス 宮廷のレストラン（13日公開）』をご紹介します。
ミシュラン史上最年少で3ツ星を獲得、今や18ツ星を誇る天才、アラン・デュカス。
その成功の秘訣の第一は「“好き”を極めろ！」ということ。
2年間に渡ってカメラが密着した豪華絢爛な美食ドキュメンタリー。
新たな挑戦は、ヴェルサイユ宮殿に、ルイ16世やマリー・アントワネットの“王の食卓”を再現するレストラン〈オーレ〉をオープンさせる…！
最高の食材を求めて、彼自身がNY、ロンドン、リオ、フィリピン、香港、パリ、モナコ、東京、京都…、さらに、モンゴルの高原へも未知なる味を探しに。
スラム街の貧困層に料理を提供するプロジェクトにも参加。
若者に教え、育て、譲る…、それは幸せを分かち合うため。
天才は独占しないし、勤勉なのです。

1969年、若松プロの熱量

三連休が終わって快晴、島岡美延です。
体育の日に運動しましたか？
東京五輪が行われた頃の若者は、もっとがむしゃらで、もっと夢中で…。
映画『止められるか、俺たちを（13日公開）』をご紹介します。
2012年10月17日、若松孝二監督が交通事故で突然亡くなって、6年。
その年の夏にも若松監督はラジオに出てくれて、サングラスのコワい雰囲気とはまた違う、チャーミングな面をたくさん見せてくれました。
その若松プロの1969年に焦点をあてて、白石和彌監督が映画化。
昨日のラジオには、製作の尾﨑宗子さんとプロデューサーの大友麻子さんが登場。
監督の三女である宗子さんは、実は“若松孝二の初心者”としてこの映画に関わり、ライターの仕事から若松プロに加わった大友さんは、当時のことを振り返り…。
若松監督役は、10キロ増やし、仕種のクセ、思考まで本人になりきった井浦新、サイコーです。
何かしたくて若松プロに飛び込んだおかっぱ頭の女の子、吉積めぐみ役を門脇麦。
あの時代の熱量をぜひ。

美女失踪、オタク青年が・・・

全国的に晴れそうな体育の日、島岡美延です。
昨日は真夏日で、今日は二十四節気の「寒露」って、もう身体は大変。
シカゴマラソンで大迫傑選手が、2時間5分50秒の日本新記録を出したという嬉しいニュースが。
マラソンには、ランナーズハイという独特の快感があるといいます。
この物語も、マニアックで新感覚の魅力が隅々まで…！
映画『アンダー・ザ・シルバーレイク（13日公開）』をご紹介します。
『ハクソーリッジ』『ブレス しあわせの呼吸』のアンドリュー・ガーフィールドが挑んだのは、オタクの知識で頭をフル回転させて、失踪事件に迫る青年。
大物になる夢を抱き続け、気が付けば職もなく、家賃も滞納しているサム。
隣に住む美女サラに一目惚れし、デートの約束を取り付けるも、次の日、彼女は忽然と姿を消してしまう。
彼女の部屋の壁に書かれた奇妙な記号。
ここはLA〈シルバーレイク〉、大富豪や映画プロデューサーの失踪も相次いでおり、サムが街の“闇”に迫る中、ある雑誌のページの暗号に辿り着く…！

姿が見えない少年の“存在”を

昼間は真夏日予想の三連休の真ん中、島岡美延です。
新潟では昨日、フェーン現象で36度にも。早く落ち着いた秋になって！
昨夜の茨城県の花火大会では、風で打ち上げ花火が流されて怪我人が出ました。
次の土曜日は多摩川花火大会。
ゲリラ豪雨などの夏を避けて、初の秋開催。どうか無事に行われますように。
風は目に見えなくても“空気が動いている”ことはわかります。
見えないけれど、そこに確かに存在する…。
映画『エンジェル、見えない恋人（13日公開）』をご紹介します。
主人公は、姿の見えない少年“エンジェル”と、盲目の少女マドレーヌ。
母ルイーズ（エリナ・レーヴェンソン）が出産したときから、「透明」なエンジェル。
その存在を感じさせるのは、対する“相手”がいるから。
成長したエンジェルが恋した相手は、目が見えない。
彼女は、声と匂い、肌触りで確実にエンジェルの存在を把握している。
どうしても彼の姿が見たくなったマドレーヌは、目の手術を決心して…。
ピュアで切ない恋物語。

災害のあと、どこまで想定？

北海道胆振東部地震から１ヶ月、島岡美延です。
昨日、テレビを見ていたら、北海道の緊急地震速報が…。
ちょうど母が札幌、私は横浜の実家へ、というタイミングでもあって驚きました。
最も大きな余震なのか、震度５弱。
停電が長引いたことを含め、今も様々な影響が出ている北海道へも向かう台風25号。
24号の被害も現在進行形だというのに、各地で備えが続く、この三連休。
JRなど首都圏の列車が計画運休をした翌日、台風が去った月曜日は安全確認と強風のため、列車の運転再開が遅れましたが、ある程度は“想定内”。
昨日の金曜日になって、ほぼ１日中、混乱したのが京成電鉄全線の「塩害によると思われる停電」での運休。
台風から数日たって、これだけの規模の停電が、新たに発生するなんて！
成田空港をつなぐ鉄道ゆえ、またも外国人を含め、大きな荷物を持った人たちが右往左往。
災害大国日本で、繰り返される“想定外”。
台風と地震が連続するなど、容赦ない自然の力。
それをカバーする人の力をなんとしても。

天守物語、ただ一度の恋・・・

三連休を控えて、台風25号の進路とにらめっこ、島岡美延です。
今週月曜の朝には、川崎でも根元から割けた街路樹や、横倒しになったヒマラヤ杉を見ました。
今回も特に風の影響が心配される台風、早めの備えをしたいものです。
急な空の変化をも操るのは、この城の天守の主、富姫…。
泉鏡花の名作『天守物語』を現在、あうるすぽっと（東池袋）で上演しているのは、花組芝居。
歌舞伎をより華やかに演出した舞台が得意な男性だけの劇団は、この泉鏡花の世界も大切なレパートリーとしており、昨年創立30年を迎えています。
ダブルキャストのうち、座長で演出家の加納幸和の富姫、若き鷹匠・姫川図書之助を押田健史がつとめた組を見てきました（10月8日まで）。
“人ではないもの”を演じるのは本当に楽しそうな加納さん。
天守に迷い込んだ図書之助と出会ってしまう富姫、それは“千歳百歳に唯一度、たった一度の恋”。
花組の「ネオかぶき」は、音楽、ダンスも自在。
スペシャルゲスト・落語家の桂宮治が加わった豪華舞台です。

少年のおじさんは、魔法使い

台風25号がまたも沖縄へ、島岡美延です。
地震と津波の被害が大きいインドネシアで、火山が噴火（同じ島でも震源から600㌔、直接関連はないとか）。
地球全体が、人類に何かを訴えかけているよう。
自然災害は人間の力を越えますが、被害を抑える知恵は人間が生み出さなくては。
こんな時、“魔法が使えたら”“時間を戻せたら”、などと考えたくなります。
映画『ルイスと不思議の時計（12日公開）』をご紹介します。
両親を亡くしたルイスは、唯一の肉親であるおじさんのジョナサン（ジャック・ブラック）と暮らすことに。
古めかしい屋敷には、謎がいっぱい。
おじさんは、二流のポンコツだけど、不思議な力を使える魔法使いだった。
隣に住むきれいで優しいツィマーマン（ケイト・ブランシェット）は、一流の魔女。
ルイスはある日、屋敷に世界を破滅へと導いてしまう“時計”が隠されていることを知る。
そして始まったのは、ルイスの“魔法の修行”。
果たして、時計の謎を解き、世界を救うことが出来るのか…？

その声、まさかのドーピング！？

静岡県での停電、一部でいまだ解消せず、島岡美延です。
9月30日の台風被害、多くの人には“大変だったよね”という過去の話。
北海道全域の停電は規模が大きすぎて注目されました。
4日目にもなる皆さん、本当にお疲れでしょう。
停電による断水など、何が起きるか、想像力を身につけておきたいもの。
テレビでは“歌がうまい人”が競う番組が人気…、歌声に自信、ありますか！？
映画『音量を上げろタコ！ なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!（12日公開）』をご紹介します。
猛烈なエネルギーを感じて下さい！
驚異の歌声のロックスター、シン（阿部サダヲ）はカリスマ的人気だが、その歌声は“声帯ドーピング”というオキテ破りの方法によるもの。秘密は誰にも知られてはいけない。
長年に渡る副作用で、限界が近づいていることに焦りと恐怖を抱えていた彼が出会ったのは、異様に声の小さいストリートミュージシャン、ふうか（吉岡里帆）。
三木聡監督のオリジナル、ハイテンション・ロック・コメディは意外な結末へ！

シングルマザー、その母もまた

京都大学の本庶佑特別教授にノーベル医学生理学賞、島岡美延です。
心がけているのは「簡単に信じないこと」だそう。
今月の“姿勢テーマ”を「不正確な情報に惑わされない自分を」としましたが、ネット社会の今、“自分の目で確かめるまで、とことん”というのが一番欠けていること。
ニュースで知った気になる…、少し違う角度で見せるのが物語の役目。
映画『singlemom優しい家族。a sweet family（6日公開）』をご紹介します。
昨日のラジオに、松本和巳監督が登場。
マツモトキヨシの孫で元国会議員、劇団マツモトカズミを旗揚げ。
ある時、シングルマザーの人たちと“演劇”で接点を持ち、今回の映画を企画。
北海道ニセコを舞台に、懸命に生きる母親を内山理名が熱演。
食べものがなくても生活保護は拒否、小学生の娘エリーとの絆＝スマホは手放さない愛美。
でも愛美の母もまたシングルマザーで、子どもの頃に…。
どんな人と関わって、人生が変わっていくのか。
人にしか、人は救えないのです。