平和を祈って、宝田明さん遺作

むちゃくちゃな戦争が始まって1か月、島岡美延です。命の危険の中、オンラインで国会演説をしたウクライナ大統領。

終戦後の満州でソ連兵に攻撃された過酷な経験を持つ宝田明さんが先日亡くなりました。ロシアによる侵攻を自分に重ね、心を痛めながら・・・。映画『世の中にたえて桜のなかりせば（4月1日公開）』をご紹介します。エグゼクティブプロデューサー・主演を務め、舞台挨拶でも平和を語った4日後の訃報。歳の差70歳のW主演に乃木坂46の岩本蓮加。演じたのは終活アドバイザー。

不登校の咲と85歳の敬三が働く「終活屋」には様々な依頼者が訪れる。任務のため遺書を書く必要がある人、仕事の記録を撮影してほしいという人etc。一方、かつて担任だった先生の様子を見に通う咲。彼女は生徒からのいじめで退職したのだ。敬三の望みは病気の妻（吉行和子）との思い出の桜をもう一度見ること。咲はそれに応えようと動き出す。

誰にでも居場所はある、という応援歌。あの世にも届け、満開の桜！