同じ民族の許されざる愛

みどりの日、ベランダに花が足りない我が家・・・、島岡美延です。ガーデニングの真似事などしてみようかしら。
ソニーの個人情報流出問題は、延べ1億人以上に関わる状況になり、世界中に顧客がいる企業の大問題です。「情報」があふれ、国も個人もネットに依存する社会で、こうして「つながる」ことは、果たして人々を幸せにしているかどうか、ネット依存度は低いほうの私でも考えてしまいます。
「伝える」手段が限られていた時代、敵同士の男女の愛を描いた映画「4月の涙（7日公開）」をご紹介します。
ロシアから独立したばかりの1918年、階級対立が激化して同じ民族同士で争ったフィンランド内戦。白衛軍に捕らわれ、脱出を図ろうとする赤衛軍女性兵リーダー、ミーナ。彼女に公平な裁きをと、裁判所へ連れて行く准仕官アーロ。小船で遭難し、孤島にたどり着いた二人。逃げるためか、愛なのか、その関係に変容の兆しが・・・。
冷たい風が吹き抜けるフィンランドの光景が、哀しくも美しく、何より若手俳優二人がとても印象的。その切なさ、受け止めてください。